富山湾岸と田園をサイクリングで巡る!富山で訪れたいオススメ観光スポット
黒部ダムや立山アルペンルート、世界遺産五箇山合掌造り集落など、富山県は豊かな自然や文化が魅力のスポット。日本ならではの自然や文化を存分に楽しんでもらうために、オススメしたい観光方法がサイクリングです。寿司作りや寺社巡りもできる、モデルコースを紹介します。
富山県の魅力は、富山湾の雄大な景色と、山々や田園ののどかな景色が両方楽しめるところ。富山ならではの魅力を存分に感じるために、オススメしたい観光方法がサイクリングです。
今回は「富山湾岸サイクリングコース」「田園サイクリングコース」の2つのコースで立ち寄りたい人気スポットを紹介します。
海風にあたりながら絶景を堪能!富山湾岸サイクリングコース
写真提供:富山県
富山湾は、フランス・モンサンミッシェル湾やベトナム・ハロン湾などとともに「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟しています。
晴れている日は、富山湾の向こうに立山連峰が見えます。この海越しに3,000m級の山々が浮かび上がる景色は世界でも珍しく、サイクリングに絶好のスポット。
また年に1度、1,000人を超える人が参加する「富山湾岸サイクリング」というイベントも開かれているので、開催日に合わせて旅行の日程を組んでみるのはいかがでしょう。
2018年は4月29日開催、1月14日から参加者の募集が始まるそうです。詳細については公式HPをチェックしてみてください。
1日単位でレンタサイクルが可能
写真提供:富山県
今回は氷見市・高岡市・射水市の富山湾岸を走るサイクリングコース。
富山県内には複数のレンタサイクル貸出場所がありますが、いずれもおおむね1日500円程度で借りられます。スタート地点である「氷見市漁業文化交流センター」では1日500円。受付時間は9:00~16:00です。
ここではクロスバイク・マウンテンバイク・ロードバイクの3種類の自転車が選べます。ビギナーはクロスバイクが乗りやすいでしょう。
なお、レンタルには身分証明証が必要です。また、悪天候や冬季期間は貸出を行っていないため、詳しくは受付で直接聞いてみてください。
海沿いの整った道を走るので、本格的な服装でなくても動きやすければ大丈夫。秋は風が冷たいので風を通さない服装がよいでしょう。
道路には青色のラインが引いてあり、サイクリングコースの目印になっています。
オススメスポット1.海王丸パーク
「漁業文化交流センター」から湾岸沿いを45分ほど進むと、大きな船が見えてきます。こちらは商船学校の練習船として誕生した帆船、海王丸。約60年の間に106万海里、地球約50周もの距離を航海してきた船だそうです。
今はもう使われていませんが、現役中の姿で残されています。船内は一般公開されている部分もありますので、見に行ってみてはいかがでしょうか。
また、海王丸の周辺は「海王丸パーク」と呼ばれ、貝殻を模ったイベント会場や広場などがあります。サイクリングの休憩ポイントにもぴったりですよ。
オススメスポット2.新湊大橋
総延長約3.6kmもの長さを誇る「新湊大橋」。この橋は上が車道、下は歩行者通路の2層構造で作られています。
エレベーターで行ける歩行者通路「あいの風プロムナード」は全長480m。通路から海王丸パークを見下ろすこともでき、海の上を散歩しているような気分になります。
自転車の走行は禁止なので、自転車は押して歩いてください。5月~10月は6:00~21:00まで、11月~4月は6:00~20:00まで利用可能です。
オススメスポット3.カフェレストラン「Sazan」
レジャーボート保管施設・新湊マリーナ敷地内にあるカフェレストラン「Sazan」。青を基調とした店内から、停泊したいくつものヨットやボートを鑑賞することができます。
テラス席もあるので、外の風にあたりながらコーヒーを楽しんでもよいですね。営業時間は9:00~22:00(LO21:00)で、定休日は火曜日です。
オススメスポット3.新湊すし塾
昼食は「新湊すし塾」で、寿司づくり体験を楽しみましょう。
富山湾で獲れる旬の魚を使い、大将のレクチャーを受けて寿司づくりを体験することができます。日本語が中心ですが、実際の作っている様子を見ながらできるので大丈夫。
法被(※1)、キャップを着用して、寿司づくりをするカウンターの中に入ります。職人の雰囲気が出てきますよ!
※1:法被(はっぴ)……主に祭りで着用する日本の伝統的な衣装。腰までの長さで、着物のように身体の前で合わせて着る。
必要な白米の量、わさびを付けるタイミング、握り方など大将がていねいに教えてくれます。東京の寿司と比べ、この地域の寿司は白米の量を少し多めで作るそうです。
お寿司ひとつとっても、地域で作り方やこだわりが違うので、その土地ならではの作り方を体験することができます。
自分で作ったお寿司の味は格別! 握るネタは、1人あたり8種類で税別2,800円(その他のコースもあり)。コースには郷土料理である「かぶす汁」が含まれています。
「かぶす」とは、氷見地方の漁師の言葉で、獲れた魚の「分け前」のこと。漁師が獲れたての魚を船の上でぶつ切りにし、用意した大鍋に入れ煮て仕上げる味噌汁を「かぶす汁」と呼んでいました。
濃厚な魚介出汁がかぶす汁の特徴。豪快に海の幸を取り入れた一杯です。
また、最後は、新湊すし塾での職人体験を終了した証、「認定証書」をいただけます。これであなたも寿司マスター⁉ 予約は公式HPから、7日前までに行ってください。
のどかな風景に入り込む!田園サイクリングコース
電鉄富山駅から富山地方電鉄に乗り、宇奈月温泉方面に電車で25分。自然あふれる「上市駅(かみいちえき)」に到着します。今回は上市町の田園サイクリングコースを走りました。
サイクリングはもちろん、トレッキングや温泉、森林セラピーなど、大自然の中で癒しのひと時を過ごせるのが上市町の魅力。また、映画『おおかみこどもの雨と雪』の舞台になった場所もあります。
上市サイクリングでは、田園風景を楽しみながら、仏教の宗派である真言宗の大本山、大岩山日石寺(おおいわさんにっせきじ)を目指します。
サイクリング中、住民の方に会ったらぜひ「こんにちは」と挨拶をしてみてください。「こんにちは、頑張ってね!」と応援してくれることもありますよ。
岩に掘られた仏像は必見!大岩山日石寺
大岩山日石寺は、三重塔や江戸時代に建てられた山門など、さまざまな見どころがあります。すべて回るには約1時間みておくとよいでしょう。
特に、本堂にある巨大な岩に掘られた不動明王磨崖仏(ふどうみょうおうまがいぶつ)は必見。迫力満点の不動明王を見上げると、思わず息をのんでしまいます。
本堂の中は写真撮影禁止なので、ぜひ目に焼き付けて帰ってください。
また、6本の小さな滝が流れる「六本滝」を鑑賞するのもオススメ。心身を清めて不動明王磨崖仏を参拝するために造られた滝だそうです。
毎年大寒の日(1月20日)には、この滝で修業をする「寒修行(滝行)」が行われるとのこと。滝行は仏教の修行のひとつで、滝に打たれることで自然と向き合い、一体化し、雑念が取り除かれるといわれています。
寒修行は予約をすれば参加可能とのことなので、1度試してみても、よい経験になるかもしれませんね。
また、本堂近くにある木は、目の病気によいと言われている「メグスリノキ」。メグスリノキの葉で作られたお茶が手水舎(ちょうずや)付近の大きな釜に用意されています。
癖のない薄味が特徴。こちらは自由に飲むことができるので、味見してみてください。使った湯飲みは洗って元の場所に伏せておいてくださいね。
また、大岩山日石寺近くの食事処は、そうめんがおいしいことでも有名。夏場に行った際には、ぜひそうめんを食べてみてください。
サイクリングの休憩に!地元の人にも愛されている、城山の湧水
上市駅から日石寺へ向かう途中、「城山の湧水(じょうやまのゆうすい)」と書かれた看板が出ているスポットがあります。
ここにある水は、水汲み場より30mほど上の洞窟から出てきているそう。かなりの軟水で、口当たりがとてもやわらかく飲みやすい水です。
地元の人も愛用しており、大きなタンクやペットボトルを持参して水を汲みに来る方もいますよ。正面にはこの水を使ったカフェもあるので、休憩にオススメです。
レンタサイクルは上市駅にある観光協会で
上市駅のある建物の中、「上市町観光協会」で自転車を借りることができます。営業時間は9:00~17:00まで。申請時に1,000円を渡し、営業時間内に自転車を返せば500円が返ってきます。
日石寺までの道は上り坂が続く場所がありますが、ギアを調節しながら進めるマウンテンバイクをレンタルできるので安心。
自転車を漕いでいると暑くなりますが、帰りは下り坂で寒くなるので着脱しやすい服装にしましょう。天気のよい日はサングラスがあると便利です。
サイクリングで富山の風を感じよう!
せっかく自然豊かな富山県に来たなら、サイクリングでその土地の風を感じてみてください。車や電車移動では見逃してしまいそうな魅力に気づくことができますよ。
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