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1200年の歴史を誇る日本仏教の聖地、高野山に行こう!
和歌山県にある高野山は、1200年の歴史を誇る日本仏教の聖地で、山全体が真言宗の総本山となっています。今回は高野山のオススメのスポットやアクセス方法をまとめてみました。高野山で日本の歴史や文化、自然に触れてみませんか?
高野山のオススメのスポット
奥之院(おくのいん)
弘法大師が入定されている高野山の聖域です。樹齢が200~500年、中には1,000年以上にもなる杉に囲まれた参道が続きます。両側には無数の墓が並べられています。
これは有名な武将の墓。ほかにも大名の墓や慰霊碑、祈念碑もあります。奥には多くの燈籠(※4)が吊り下がる「燈籠堂(とうろうどう)」があり、その裏に弘法大師が入定されている「弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)」があります。
奥之院では、弘法大師に食事を届ける「生身供(しょうじんぐ)」と呼ばれる儀式が、1日に2回行われています。運がよければ見られるかもしれません!
奥之院燈籠堂
拝観時間:6:00~17:30 (1月1日は0:00~2:00、8月13日は19:00~21:00に再度開扉)
※4:燈籠……昔から日本で使われてきた屋外用の照明器具。
壇上伽藍(だんじょうがらん)
弘法大師が高野山開創にあたって、まず初めに整備した場所です。中門をくぐると目に入るのが、壇上伽藍のシンボルともなる大きな朱色の「根本大塔(こんぽんだいとう)」。拝観料は税込200円です。
その手前には、高野山の総本堂となる「金堂」があります。こちらも税込200円で内部を拝観できますよ。
弘法大師と十大弟子(※5)の像が安置されている「御影堂(みえどう)」です。
※5:十大弟子(じゅうだいでし)……仏教の開祖である釈迦の主要人物。
壇上伽藍の建造物群の中でも注目したいのが、この「六角経蔵(ろっかくきょうぞう)」。基壇(※6)のあたりに把手(はしゅ)といわれる取っ手があり、回すことができるようになっています。1周すると、一切経(いっさいきょう)という経典を一通り読んだ功徳(※7)が得られるそうですよ!
帰り道は蛇腹路(じゃばらみち)という、美しい通りを歩きます。
※6:基壇(きだん)……土や石で造った建物の土台となるところ。
※7:功徳(こうとく)……神仏からよい報いを与えられるような、よい行い。
壇上伽藍
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:200円(根本大塔と金堂それぞれにかかります)
金剛峯寺(こんごうぶじ)
正門は、金剛峯寺の中で1番古い建物です。僧侶の方々は、右の方にある小さな入り口を使用するそうです。
金剛峯寺の屋根には天水桶(※8)があり、万が一の火事の場合、桶に溜めておいた雨水をまいていたそうです。
金剛峯寺の内部には、見事な襖(ふすま)絵のある部屋や、石庭、台所といったものが見られます。
※8:天水桶(てんすいおけ)……日本の伝統的な、雨水を貯めるためのタンク。
金剛峯寺
拝観時間:8:30~17:00 (受付は16:30まで)
拝観料:一般500円、小学生200円、未就学児無料
高野山への行き方
高野山へは大阪の難波駅から南海電車を利用します。難波駅については「「なんば」駅は6つもある!? 各駅と路線の違いを徹底比較!」をご覧ください。
南海難波駅から特急「こうや」で極楽橋駅まで行き、そこから南海高野山ケーブルに乗ります。高野山駅までは乗り換え時間も含め約1時間40分、料金は2,040円です。
ただ、特急「こうや」は本数が少ないので、時間帯によっては南海難波駅から橋本行きの急行に乗り、橋本駅で極楽橋行きの電車に乗り換えた方が早くなっています。その場合の所要時間は約2時間で、料金は1,260円です。
高野山駅から各寺院までは、南海りんかんバスもしくはタクシーをご利用ください。
日本の歴史、文化、自然がたっぷり詰まった高野山。ぜひ訪れてみてください。
取材協力:総本山金剛峯寺
奈良生まれの旅好きライター。日本の魅力を世界の人々に伝えていきたいです。