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大阪随一の名所、「大阪城公園」で史跡と梅や桜の自然を巡る旅
大阪でもっとも人気の観光地である大阪城。その周辺にある大阪城公園もオススメの観光スポットです。春には桜や梅、桃などの花が美しく咲き誇るほか、豊臣秀吉をはじめ多くの歴史的人物の足跡が残っています。さあ、大阪城公園を散策しに行きましょう!
日本でもっとも有名な観光地の1つである大阪城。城の周囲には、美しい公園が広がり、季節によってさまざまな花々を鑑賞することができます。とくに、春に梅や桃、桜の花が咲き誇る様子は見事です。
今回は、JR森ノ宮駅を出発して大阪城公園を通り、大阪城まで向かうオススメのルートを紹介! 途中の景色を楽しみながら、大阪城へ行きましょう!
四季折々の花々が楽しめる大阪城公園
1931年に一般公開された大阪城公園には、現在、600本の桜の木と全12種類・200本の桃の木、1270本の梅の木があります。
梅林は、日本全国にある梅の名所の中でも特に人気のスポットとして知られており、赤紅色と白の梅の花が一面に咲き誇る2月には、毎日、数百人の観光客が訪れます。
梅林の近くには、1999年に開園した桃園もあります。桃の花は、桜と同時期に開花するため、桜と間違う人も多いのですが、こちらも見応えがあります。
ちなみに桜が咲いている期間中は、夜、大阪城の周りがライトアップされ幻想的な雰囲気。また、秋には、紅や黄色、オレンジと色とりどりの紅葉が広がるので、こちらも要チェックです。
人が少ないオススメのルート:森ノ宮駅からのアクセス
大阪城公園の最寄駅は、JR大阪城公園駅です。
今回は、人混みを避けるため、JR・地下鉄の森ノ宮駅から大阪城公園へ歩いてみました。
森ノ宮駅を出て左に曲がると、すぐに大阪城公園が見えます。公園に入って、大阪城方面に歩いていきましょう。
噴水の前まで来たら、噴水の左側を通ると、コンビニエンスストアの前に出ます。ここから大阪城までの間は、お菓子や飲料水を買える場所がないので、立ち寄っておくのがオススメです。
急な階段(写真奥)が見えたら、その階段を上がって右に曲がりましょう。
大阪城公園で桜並木とロードトレインを楽しもう
この日、残念ながら桜は満開ではありませんでした。それでも、桜並木の下の散歩はとても気持ちのよいものです。夏は、緑の葉がそよ風に揺れる美しい光景を見られることでしょう。大阪城公園を訪れる人は、この道を歩いてみてください。
少し歩くと、大阪城の東外濠に到着します。
歩く途中で、周辺の木々より高くなった場所にたびたび出会います。このような高台は、大阪城と公園の全景をカメラに収める絶好の撮影スポットですよ。
時間がある人は、高台で一休みして眺めを楽しむのがオススメです。季節ごとに異なる花が咲くため、訪れるたびに違った眺めが楽しめるでしょう。
大阪城公園までの面白い列車を見かけるかもしれません。これは、ロードトレインと呼ばれる、公園内を走る電車です。
ロードトレインに乗ってみたい人は、近くの乗降場所を探しましょう。ロードトレインは公園内をあちこち走っており、大阪城行きもいくつかあります。
すべてての列車が大阪城行きではないので、乗るときは行き先をしっかりチェックしてください。チケット売り場では、片道と周遊、どちらのチケットも購入できますよ。
周遊チケットは、森ノ宮のバス停でも買えます。また、地下鉄の大阪ビジネスパーク駅から大阪城まで歩いていき、帰りに「ロードトレイン」で森ノ宮駅に向かう、といった乗り方もできます。
親と一緒にロードトレインに乗った子どもたちが、はしゃぐ様子も見かけました。おもちゃの列車に乗っているようで、楽しそうですよ!
大阪城に到着する前に見えてくるのは、豊臣秀吉を祀る「豊國神社」。16世紀末の日本で最大の権力者であった秀吉は、1583年、大阪城の建設をはじめた人物です。
ちなみに、「豊國神社」には、彼の息子の秀頼と弟の秀長も祀られています。こちらの像は、豊臣秀吉のもの。
大阪城の天守閣を見よう
「豊國神社」を過ぎると、大阪城の正門、桜門に到着します。門の周りには16世紀ごろ、桜並木が並んでいました。今は桜並木はありませんが、名称から往時がしのばれますね。
大阪城天守閣は、激動の歴史の中で2度、焼失しました。今日見られる天守閣は1930年に再築された姿で、保存のためコンクリートで補強されています。
豊臣秀吉が1583年に建てた最初の大阪城天守閣は、黒漆塗りで金で装飾されていたとされます。その外観は、さぞ威厳のある姿だったでしょう。
その後、豊臣家を滅ぼし江戸幕府を打ち立てた徳川家康は、 大阪城天守閣を再築しました。今日の姿は、徳川時代の城の姿を近代に入って再現したものです。
天守閣の最上階は展望台になっており、その下の階には豊臣秀吉に関連した展示があります。時間があれば、ぜひこの展示も見てみましょう。こちらの写真は、天守閣へ入るための行列待ちの様子。その人気ぶりが伺えます。
平日であれば、待ち時間なく中に入れますよ。
大阪城周辺の梅林を巡ろう
大阪城は日本の城の中でも、もっとも高い石垣を持っていることで知られています。その迫力をご自身の目で確かめてみて下さい。
桜門を出て石垣に沿って左に歩いていくと、大きな記念碑が見えます。大阪城が築かれる前、この場所には石山本願寺という寺院がありました。本願寺を創設した蓮如は、仏教宗派「浄土真宗」を多くの人に広めた重要人物です。
石山本願寺は、天下統一に向けた大名たちの戦いの中で焼失してしまいました。記念碑からは、こうした歴史がしのばれますね。
記念碑の隣には、美しい梅林もあります。
多くの種類の木が植えられており、1月下旬~3月下旬までさまざまな梅の花が楽しめます。特に2月は梅の花が満開になり、美しい景色を楽しめるのでオススメですよ。
梅林に沿って歩いていくと青屋門に到着します。ここを通り過ぎると、左側にスポーツや音楽イベントで使われる大阪城ホールが見えます。ここで右側に進むと大阪城公園駅に行けますよ。
多くの歴史名所がある大阪城公園
大阪城が2度も再築されたと聞いて、古いままの姿を見られないことにがっかりするかもしれません。ですが、城の周辺にある公園も、さまざまな歴史的な出来事の舞台になった名所なのです。美しい木々や花々の中を歩いていると、多くの発見があるでしょう。
次に大阪に訪れるときは、ぜひ大阪城公園に行ってみてくださいね!
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※本記事は英語版の記事を翻訳・再編集したものです。
Design, Camera lover. English, Korean learner. 江戸時代に興味あり。