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【Ready For Japan! vol.4】家で日本食を作ろう!手に入りやすい材料で作る「お好み焼き」
日本以外の国でお好み焼きを作る方法を紹介します。作り方はとってもシンプル。使うのは小麦粉やたまご、キャベツ、顆粒スープといった、海外でも手に入りやすい食材です。自宅で日本の味を楽しんでみませんか?
海外で作るお好み焼き
長い間、海外に滞在している人は、自国の料理を無性に食べたくなる瞬間がありませんか?
日本以外の国に長期滞在している日本人も同じです。ときどき「どうにかして日本食を食べたい!」という思いが湧き、現地の材料を使って思い出の味を作るべく、涙ぐましい努力をするわけです。たとえば、ネギの代わりにリーキを入れて味噌汁を作るなど……。
今回は、筆者がオーストラリア滞在中に作っていた、大阪名物・お好み焼きのレシピを紹介します。日本以外でも手に入る食材を使っているので、大阪の専門店で食べるものとは少し違います。それでも、日本の味を再現するのには十分です。
昨今の世界情勢で日本旅行がおあずけになってしまった人は、自宅で日本の味を楽しんでみては? レシピはとても簡単。お子さんと一緒に作るのも楽しいですよ!
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お好み焼きの作り方の基本・その由来
お好み焼き Photo by Pixta
そもそもお好み焼きとは、細かく刻んだキャベツや卵などをだし汁と混ぜ合わせ、肉などの具材をのせて、鉄板に広げて焼いた料理。大阪と広島のものが有名で、それぞれ作り方が異なりますが、今回ご紹介するのは大阪風です。
発祥は、第二次世界大戦後。食べ物の少なかった日本で小麦粉を水で溶いて焼き、ソースをつけて食べたものが原型と言われています。その後ボリュームを増すためにキャベツや豚肉、エビ、イカなど好みの具材を入れたことから「お好み焼き」という名前で呼ばれるようになりました。
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お好み焼きの材料
まずは、材料を準備しましょう。
材料(お好み焼き4枚分)
・豚バラ肉:100g ※ベーコンでも可
・キャベツ:200g(4分の1個) ※お好みで調整してください
・たまご:1個
・小麦粉:150〜200g(ベーキングパウダー入りのSelf-risingの方がふんわりとします)
・ジャガイモ:小さめのもの1個
・水:150ml
・パウダーの出汁や顆粒うどんスープ:ティースプーン1杯
・油:適量
・お好み焼きソースとマヨネーズ:適量
具材を揃えるときは、記事末尾で紹介している豆知識も参考にしてください。
お好み焼きの下ごしらえ
お好み焼きの下ごしらえでは、具材を食べやすい大きさにカットします。
下ごしらえの手順:
・キャベツを千切りにします。
・豚バラ肉は3ミリくらいの厚さに薄くスライスしてください。面倒ならベーコンを使いましょう。
・じゃがいもは皮をむき、小さく切ります。
・切ったじゃがいもと水50mlをあわせ、ブレンダーでポタージュ状にしてください。
小麦粉を水でといた生地に、具材を入れて焼くというのが、作り方の基本。なので、まずは生地から作りましょう。
生地の作り方
さっそく生地をつくります。以下の手順で混ぜましょう。
生地作りの手順:
・水100ml、パウダーの出汁(または顆粒うどんスープ)、ポタージュ状のジャガイモ、割り入れたたまごを混ぜます(写真1)。
・小麦粉を少しずつ入れながら混ぜ、パンケーキのタネくらいの固さにします。小麦粉の量は調整してください(写真2、3、4)。
生地ができたら、キャベツを入れて混ぜます。あとは焼くだけ。とても簡単ですね!
焼き方
では、焼いていきましょう。日本ではホットプレートを使う家庭もありますが、フライパンでもおいしくできますよ!
焼き方の手順:
・フライパンを熱して、油を引きます。
・フライパンに生地を流し込みます。目安は、パンケーキくらいの大きさ(直径20センチ程度)。
・生地の上に豚肉を広げて乗せ、しばらく焼いてください。
・焼き色がついたらひっくり返し、フライパンにふたをして焼きます。
上の写真のように、豚肉がこんがりと焼けて、中にしっかりと火が通ったらできあがりです。
完成!ソースやマヨネーズをトッピング
完成したお好み焼きには、ソースやマヨネーズをかけて食べましょう。
この写真では、鰹節と紅生姜、青ネギをかけています。
ソースとマヨネーズだけでも十分なおいしさですが、鰹節や紅生姜、青ネギ、青のりをトッピングするのもオススメ。より本場の味に近づきます。
海外でお好み焼きを作るときの豆知識
・欧米では、日本で売られているような薄く切った豚肉や牛肉が手に入りにくいかもしれません。お好み焼きや牛丼、すき焼きを作るときは自分で薄切りにしましょう。
・日本のお好み焼きでは、しっとり感を出すため長芋を擦って入れます。ほとんど手に入らないので、筆者はじゃがいもを使っていました。もちもちとした食感になります。
・パウダーの出汁やうどんスープは、味に深みを出す鰹節の代わりに使います。2.80ドルショップの「DAISO」でも見かけたことがあります。
・お好み焼きソースがないときは、「しょうゆ、ケチャップ、バーベキューソース、はちみつ」をそれぞれ同じ量混ぜて作りましょう。
・マヨネーズは、日本のものがまろやかでお好み焼きに合います。
・パウダーの出汁やお好み焼きソース、日本のマヨネーズはアジア系のスーパーでも購入できますが、日本では現地の3分の1くらいの値段で売られています。日本旅行の際に購入するとよいでしょう。
自宅のキッチンで日本の味を作ろう!
お好み焼きの作り方はシンプル。「日本食を作るのがはじめて」という人も簡単に作れますよ。自宅のキッチンで日本の味に触れたら、次は大阪で本場の味を楽しんでください。