旅の準備はじめよう

職人の街・燕三条に始まり、温泉と大きな神社がある街・弥彦、錦鯉の街・小千谷、そして最後に芸術の街・十日町と、新潟県にある4つの街の文化や特徴について紹介します。
■ 弥彦村 神社や公園、温泉が楽しめる街
・四季折々の美しさをもつ 弥彦公園
・日本様式の建築物が魅力の彌彦神社
・大パノラマを見るなら弥彦山ロープウェイ
・古きよき旅館・みのやの温泉に入ろう
神社や公園、温泉が楽しめる街 弥彦村 |
燕市の隣・弥彦村は温泉の街。自然が美しい公園や神社もあり、日本文化が感じられるエリアです。
燕三条駅から弥彦線の電車に乗って弥彦駅まで20分ほど。違う行先の電車もあるので、その場合は吉田駅で乗り換えます。
弥彦駅に向かう電車の車窓から、そびえ立つ巨大な鳥居が見えます。これは1982年に奉建された彌彦神社の大鳥居。高さ30.16メートルもあり、両部鳥居(本柱1本につき2本、本柱を支える控え柱を持つ形式の鳥居のこと)として日本一の大きさを誇ります。
鳥居は大通りを跨いで建てられているので、車に乗って来ていれば、その壮大さを更に間近で見ることができます。
上の写真は弥彦駅。きっと神社と思うことでしょう。駅前に手水舎のようなものまでありますからね。
駅を出るとすぐに弥彦公園があります。小高い丘に作られたウォーキングコースまで全てが公園の敷地で、園内を全て歩ききるとちょうどよい運動です。
青々と茂る葉の中で赤色が映える観月橋(かんげつきょう)。10月~11月ごろの紅葉シーズンには、一帯のもみじが赤や黄色に染まり見事な美しさです。
園内には日本庭園様式で整えられた池、滝、小川、丘があります。そして、珍しいことにトンネルも。ここも絶好の撮影スポットのひとつです。
4月~5月ごろにはさまざまな品種の桜が美しく咲き誇り、夏は鮮やかな緑の葉が茂ります。散策して深呼吸すれば、清らかな空気が体に染み渡りますよ。
散策を終えたら、彌彦神社に向かいましょう。
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いよいよ弥彦村の神々に参拝です。鳥居をくぐる前に一礼して、道の端を歩き出しましょう。真ん中は、神々が歩く道だといわれているからです。
鳥居を抜けた左側に、大きく弧を描いて川にかかる玉の橋。神々だけが渡ることができるのだそう。木々の緑と日差しの差し込む中に浮かぶ真っ赤な木造の橋は、非常に神々しく見えます。
写真は1915年に再建された拝殿。かつてあった拝殿は火事で焼失してしまったそう。
拝殿の奥の本殿には、日本の天皇家の始祖とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)のひ孫神、天香山命(あめのかごやまのみこと)が祀られています。伝説によると、天香山命は越後(現在の新潟県)の住民たちに、漁業、製塩、酒造、農業に関する知識を伝授し、 この彌彦神社の後ろに立つ弥彦山で休んだそうです。
広い境内には、「摂社・末社」とよばれる神社がいくつもあります。また、時報として太鼓を打ち鳴らすための鼓楼(ころう)、神楽を奏するための舞殿(ぶでん)など、数多くの日本らしい建築物もたくさんあります。
「重軽の石」は占いの石です。願いをかけてから石を持ち上げて、もし軽く感じたらその願いは叶うそうですよ。
境内の一角には小さな鹿苑と鶏舎があり、新潟県の天然記念物である蜀鶏(とうまる)を始め、多くの在来種の鶏を飼育しています。
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拝殿を背に右側の道から神社を出ると、彌彦神社と弥彦山ロープウェイの山麓駅を結ぶ無料のシャトルバス乗り場があります。
バスは毎時5、20、35、50分に出ていて、所要時間は5分ほどです。歩いても15分ほどで行けますよ。
山麓駅の構内にあるカウンターでロープウェイのチケットが買えます。値段は以下の通りです。
往復 | 片道 | |
大人 | 1,500円 | 800円 |
子供 | 750円 | 400円 |
※身体障害者の方は半額
※療育手帳・精神障害手帳を所持している方と、付き添いの方1名は半額
越後平野を一望。手前の右側に見えているのは弥彦山の山腹、一番遠くに広がっているのは燕三条の街並みです。
ロープウェイ山頂駅に到着しました。綺麗な景色を360度見渡したい、それに高いところも怖くない! と いう人は、2F建ての回転昇降展望台、パノラマタワーに上ってみてください。
展望台は回転しながらゆっくり上がり、最高海抜600メートルにまで上昇します。冬の時期に来れば、夕日が日本海に沈んでいく絶景も見られるかもしれません。
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展望食堂から彌彦神社の奥宮に向かう歩道があります。距離は約700メートルです。歩道は舗装されているところと自然のままになっているところ、小さな階段もあります。
20分ほど歩くと、御神廟(ごしんびょう)のある山頂です。心行くまで絶景を堪能しましょう!
帰りはロープウェイの駅に向かい、シャトルバスに乗ると神社横のバス乗り場まで送ってくれます。そのあとは旅館の温泉につかりに行きましょう。
今回の旅館・四季の宿みのやに到着です。今回泊まるのは、浪漫館の中にある部屋。
浪漫館内の憩いのスペース
ロマンと聞くと、日本人は大正時代(1912年~1926年)をイメージします。この時代は欧米からの西洋文化が日本国内に広まり、元の日本らしさと西洋のそれらが上手く融合されていきました。このころは大正浪漫という言葉で呼ばれます。
1Fのロビーでは女性客向けに色艶やかな大輪の花柄の浴衣や、大正浪漫なデザインの浴衣の貸し出しが行われています。
浪漫館内の客室や通路の内装は、クラシックな色調でとても綺麗。
夕食は宴会棟4Fの料亭「花参道」でいただきます。
色彩豊か、豪華絢爛な和食のセット。
弥彦は海に近いので、海鮮料理の鮮度は抜群。多彩なメニューでお腹もかなり満たされます。
朝食は7Fの展望レストラン「オープンテラス四季」で弥彦山の美しい景色を眺めとともに。朝食前に、温泉に入ることも可能です。
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ライター