伊勢エビ、アワビ。千葉のリゾート・千倉で獲れる絶品の海の幸
千葉県南部に位置する千倉。都心から約3時間で気軽に行けるリゾート地として知られています。また、年間を通じて海の幸に恵まれた場所としても有名。千倉で海産物の加工を手がけるスズ市水産にお話を伺いました。
都心から約3時間のリゾート地・千倉
千倉の花畑(Photo by Pixta)
東京から気軽に行ける「リゾート」が千葉県にあるって、知っていましたか? 都心から約3時間で行けるため、ひそかにリピーターが多いのが、千葉県の南部にある千倉です。ここは年中温暖な気候で、潮風を感じながら穏やかに過ごせます。
千倉は、古くから好漁場として知られていた街です。年間を通じて海の幸に恵まれ、特に伊勢エビやアワビが獲れることで知られています。さらに温泉もあるので、おいしい海鮮を味わい、温泉に癒される旅が実現できるんです。まさにリゾート!
そんな穏やかな千倉を含む南房総エリアには、アートに関わる活動をしている人が多くいるそう。2020年12月現在は千倉出身のイラストレーター・山口マオさんが実行委員となり、千倉の護岸に壁画アートを制作するワークショップが開催されています。海沿いの新たな観光スポットの誕生、楽しみですね。
漁師の経験を生かしておいしい商品を生み出す「スズ市水産」
暖流が流れ込む穏やかな南房総の海域は、四季によってさまざまな魚介類が水揚げされています。
春の訪れを告げるのは、気温の上昇とともに南房総沖にやってくるカツオ。夏には全国屈指の水揚げ量で知られるアワビや伊勢エビ。秋には金目鯛やムツ、冬にはブリや寒サバ。こんなに豊かな魚介が東京から3時間の場所で水揚げされているんです。
この千倉で水産加工業と卸売業を手がけているのが、有限会社スズ市水産。今回は代表取締役の鈴木基進(すずき もとのぶ)さんに、千倉で魚介と向き合う思いを聞かせていただきました。
鈴木さんは、もともと千倉の漁船を所有していた網元の4代目です。ご自身も若くして家を継ぎ、漁師として船に乗り始めたものの、漁獲量の減少を目の当たりにしたときに水産加工業への転換を決意しました。
「漁師の経験があったことは、買い付けにおける目利きにもつながっていると思います」と鈴木さん。
実際に鈴木さんの確かな目利きを頼りに、今ではスーパーから高級料亭まで幅広く取引をしているスズ市水産。これまで出会ってきたシェフとのコラボにより、「伊勢エビテルミドール」「天然黒あわび煮貝」などの高級加工品を手がけています。
「千倉で水揚げされた伊勢エビやアワビは、温暖な海の恵みをたっぷり受けています。その特別なおいしさをより多くの方に楽しんでいただけるように、常に届け方を模索してきました」
千倉の海の幸を届けるこだわりの品
まるごと一尾、贅沢に味わう千倉の伊勢エビ
伊勢エビテルミドール 半尾分
「伊勢エビ」と名前のつくとおり、三重県産が知られている伊勢エビ。実は千葉県は、三重県と1、2位を争うほどの水揚げ量を誇るんです。
「千倉で生まれ育った私たちにとって、伊勢エビは幼いころから当たり前にあるような存在でした。きちんと調理されている伊勢エビなら爪の先まで食べられますよ」(鈴木さん)
たくさん味わってきた鈴木さんがオススメする食べ方が、「伊勢エビテルミドール」。伊勢エビの半身に、南房総の特産品であるサザエをたっぷり使ったクリームソースをとろりとかけています。
この商品のこだわりを、鈴木さんに尋ねました。
「漁港から近い立地ならではの新鮮な魚介類を使っていることと、一流シェフとコラボレーションしていることです。伊勢エビのうまみを活かすために身を外してからソースを詰める調理方法や、ソースの材料としてサザエを使う点など、一緒に検討を進めました」
実際にいただいてみると……想像以上に伊勢エビの身がぎっしり! 高級な食材をこんなにダイナミックにいただけるなんて、豊かな海の恵みを感じます。
エビにかかるクリームソースが濃厚で、サザエのうまみもたっぷり。海の幸をふんだんに使った千倉ならではの贅沢なおいしさを感じました。
伊勢エビテルミドール 税込10,500円(1.5尾分)
千倉の海の豊かさがぎゅっと詰まった天然アワビ
アワビの産地として知られる千葉県。そのなかでも千倉産は「千葉ブランド」に認定されている、全国でも珍しい質の高さです。豊かな海の恵みのなかで、大きく育ちながらも実がぎっしり。南房総が誇る海の幸のひとつです。
「千倉のアワビのおいしさをお届けするために、さまざまな加工方法を模索してきました。特に『天然黒あわび煮貝』は、有名百貨店でのお中元(※1)にも採用され、高い評価を受けています」(鈴木さん)
※1:お中元……7月~8月にかけて、お世話になった人に感謝を込めて贈る品物。
写真上:天然黒あわび煮貝、写真下:天然あわび海女の味噌焼き
スズ市水産が展開するアワビの商品のなかでも、鈴木さんイチオシの「天然黒あわび煮貝」と「天然あわび海女の味噌焼き」をいただくことに。まずその大きさにびっくり!
ひときれ口に入れると、口いっぱいに海の香りが広がります。コリコリした独自の食感が、アワビの肉厚さを教えてくれるようです。
アワビの豊かな風味をそのまま伝えてくれる煮貝と、香ばしさを感じる味噌焼き。アワビの味を知り尽くした鈴木さんが考えた、おいしさを最大限に引き出す食べ方。これぞ、豊かな海に恵まれた千倉の味なんですね。
天然あわび煮貝 税込10,500円
天然あわび海女の味噌焼き 税込10,500円(2個入り)
漁師たちが好んで食べた「さんが焼き」
Picture courtesy of スズ市水産
南房総を中心に千葉県で知られる郷土料理「なめろう」。房総半島の近海で獲れるアジやイワシ、サンマなどの魚を、水揚げしてそのまま船の上で味噌と一緒に叩いた料理のことです。
なめろうを余ったアワビのカラに入れ、蒸したり焼いたりするようになったのが「さんが焼き」。スズ市水産でも千倉の漁師とタッグを組んで加工・販売していて、千倉の魚を手軽に食べられる料理のひとつです。
魚のうまみをぎゅっと閉じ込めたさんが焼きは、ひとくち食べると香ばしさがふんわりと口の中に広がります。やわらかい食感なので、老若男女誰でも食べやすい点もポイントです。
鯵(あじ)さんが焼き 税込385円(1ケース)
「道の駅 ちくら 潮風王国」に立ち寄って、地域の海の幸を味わおう
千倉の海産物を味わいたい方は、千倉漁港からすぐ近くの「道の駅 ちくら 潮風王国」に立ち寄りましょう。複数のおみやげ店とカフェ、そしてもちろん、千倉ならではの海の幸がずらりと並んでいます。
アジフライ定食(税込850円)
「市場食堂せん政水産」では、手のひらよりも大きなアジの開きがそのままフライにされている、ダイナミックなアジフライをいただけます。食べてみると想像以上にアジの身が肉厚で、これまで食べてきたアジフライのイメージが覆されるほどの驚き! 千倉の豊かさを感じずにはいられません。
王様丼(税抜5,800円)※1日10限定(Picture courtesy of 旬膳 はな房)
同じく道の駅にある「旬膳 はな房」もお見逃しなく。せっかく千倉に来たから奮発してでも伊勢エビを味わいたい! そんなあなたは、はな房が誇る「王様丼」がオススメです。なんと伊勢エビを丸ごと1尾使っています。ほか10種類以上の魚介がてんこ盛り! こんな贅沢を道の駅で味わえるなんて、千倉ならではですね。
ほかにもイラストレーター・山口マオさんがオープンしたギャラリー&雑貨店「海猫堂」をはじめ、千倉の魅力に触れられるショップが並んでいるので、ぜひ旅の合間に立ち寄ってみてくださいね。
自宅まで届けてくれる、千倉が誇る海の幸
穏やかな潮風に包まれながら、じっくりと海の幸を味わえた千倉の旅。リゾートとして何度も通う人がいるのもうなづける、心地よいひとときでした。
そんな千倉の風を自宅でも感じたいなら、オンラインで千倉の名物を購入してみるのがオススメ。旅先で味わう海の幸とは一味違う楽しみ方をできるのも、通販ならではです。海の幸を自宅でもたっぷり味わって、次の旅に思いを馳せてみませんか。
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Written by Yuriko Kikuchi
In cooperation with スズ市水産、道の駅 ちくら 潮風王国、市場食堂せん政水産
Sponsored by Reconstruction fishery processing industry market recovery promotion center