ライター Keisuke Yamada
奄美大島に行ったら絶対に見て・触れて・体験して欲しい5つのこと

鹿児島県の南の島「奄美大島」は、日本最南端の沖縄にもっとも近い島。ここでしか体験できないこと、触れられないもの、食べられないものがあり、ぜひ一度は行ってみて欲しい島です。この記事では奄美大島に行ったら体験して欲しい5つのことを紹介します。
鹿児島県の南の島「奄美大島」は、鹿児島県に属していますが、日本最南端の沖縄にもっとも近い島。ここでしか体験できないことや、触れられないもの、食べられないものがあり、ぜひ一度は訪れて欲しい場所です。そんな、奄美大島に行ったら絶対に体験して欲しい5つのことを紹介します。
1.世界でここだけの「泥染め」

「泥染め」は世界で唯一、奄美大島だけでおこなわれている天然の染色方法です。今回伺った「金井工芸」では、泥染め体験もできます。
ここでは世界で唯一の染色方法を写真で紹介します。

まず、奄美大島に自生する車輪梅(方言:テーチ木)を煮出して、赤い染料を生成します。

生成した染料がこちらです。

糸を天然の染料で染めていきます。

染めては干して、染めては干してを何度も繰り返し、赤茶色をどんどんと濃くしていきます。

50回以上も染めて干すという工程を繰り返した後に「泥染め」を行います。こちらが「泥染め」を行う場所です。

赤茶色をしていた糸が、泥に含まれている鉄分と化学反応を起こし、写真のような色になっていきます。

「泥染め」の工程も何度も何度も繰り返し、綺麗でツヤのある糸を仕上げていきます。
関連記事:泥に入れて黒く染める! 奄美大島の伝統工芸「泥染め」の魅力
②奄美大島の特産品「大島紬(おおしまつむぎ)」

大島紬は奄美大島の特産品で、手で紡いだ絹糸を泥染めしたものを織った絹布(けんぷ)、またはその絹布を縫製した和服のことです。
その美しい模様はもちろん、身につけた時の軽さ・温かさや、シワにならない触り心地が特徴です。そして何といっても、最初に紹介した「泥染め」をした絹糸で織ったもの以外は、大島紬とは呼べません。
今回は、前田紬工芸さんを訪問しました。

丁寧に織る技術と、泥染めした絹糸だからこそできる美しい柄です。写真は龍郷柄(たつごうがら)と呼ばれています。


大島紬のシャツは、羽織ると軽いですが、糸が細く縫われているので、とても温かく着心地が良いです。

大島紬を使ったパスケースや財布もあります。
関連記事:奄美大島の伝統工芸!着物の宝石と評される「大島紬」の魅力
③奄美大島産の食材を使った料理

旅行の醍醐味と言えば、何と言っても地元の食材を使った料理を食べることではないでしょうか。今回は、奄美大島産の食材を使った料理が人気で、地元の方もよく訪れる「なつかしゃ屋」に行きました。

まず驚くのが、こちらの紫色のお米の料理です。


奄美大島に自生する写真の植物を煮出すとコップの中に入っているような紫色の液体がになるそうです。天然の色素を使って、見た目が綺麗なご飯にしています。

こちらは「ヤギ汁」です。結構クセのある味ですが、地元の方は夏の暑い時期に飲んで元気を出すそうです。



こちらは奄美大島の「黒糖焼酎」です。通常、芋や麦や米を原料として焼酎を作りますが、奄美大島では特産品の黒糖を使って焼酎を作っています。

また、パッションフルーツに黒糖焼酎をかけて、一緒に食べるのも地元ならではとの事。アルコールが強いので、お酒が弱い方は気を付けてください。
④奄美大島の郷土料理「鶏飯」

奄美大島に行ったら食べて欲しいグルメの1つが「鶏飯」です。
日本各地にある「鶏飯」は「とりめし」といいますが、奄美大島では「けいはん」と呼びます。また、通常の「とりめし」は炊き込みご飯のような料理ですが、「けいはん」は、だし茶漬けのようなスタイルです。
奄美大島で出されている本場の鶏飯は、茶碗に盛ったご飯に、ほぐした鶏肉、錦糸卵(※1)、しいたけ、パパイヤ漬けなどの具材とたまねぎ、きざみ海苔、胡麻を乗せて食べるのが一般的です。
※1:錦糸卵(きんしたまご)……薄く焼いた卵焼きを細かく刻んだもの
⑤奄美大島の海でのマリンスポーツ

また、奄美大島を訪れた際にぜひ体験してもらいたいのが、奄美大島の海でのマリンスポーツです。今回「奄美海族塾」に行き、ウィンドサーフィンを体験してみました。
奄美大島の海はとても綺麗なのはもちろんのこと、穏やかな風が流れ込み、場所によっては波が立たないのが特徴です。その為、初心者の方がマリンスポーツをするには最適な環境で、スポーツを楽しみながら美しい海に入るという最高の体験ができます。
実際にウィンドサーフィンをしてみたところ、波がないので一回も転ばずにずっとボードの上に立ちながら楽しむことができました。


奄美大島は「東洋のガラパゴス」や「自然の宝庫」と表現されるほど、昔からの自然が今も残っています。実際に天気が良い時は海が真っ青でとても綺麗です。奄美大島の自然に触れてみましょう。
終わりに

いかがでしたでしょうか。奄美大島にはまだまだたくさんの魅力がありますが、今回は特に体験して欲しい内容を5つだけ紹介しました。日本の美しい自然と文化が残っている「奄美大島」に是非足を運んでみてください。
東京から奄美大島に行くには、バニラエアを使って行くのが便利です。
関連記事:成田空港から約2.5時間で着く楽園「奄美大島」に行ってみよう!
Information
金井工芸
住所:鹿児島県大島郡龍郷町戸口2205-1
営業時間:10:00〜18:00
定休日:日曜日(予約があれば対応可)
Wi-Fi環境:-
クレジットカードの有無と種類:不可
言語対応レベル:-
他言語メニューの有無:-
最寄り駅:車で行くのが望ましい
価格帯:泥染め・藍染め体験は2,500円/1人〜
宗教情報:-
電話番号:0997-62-3428
公式HP:金井工芸
前田紬工芸
住所:鹿児島県大島郡龍郷町浦166-3
営業時間:-
定休日:-
Wi-Fi環境:無
クレジットカードの有無と種類:一部取り扱いあり
言語対応レベル:-
他言語メニューの有無:-
価格帯:-
宗教情報:-
電話番号:0997-62-3076
公式HP:前田紬工芸
なつかしゃ屋
住所:奄美市笠利町和野1397
営業時間:12:00-14:00 / 夜は完全予約制
定休日:毎週火曜日
Wi-Fi環境:無
クレジットカードの有無と種類:一部取り扱いあり
言語対応レベル:-
他言語メニューの有無:-
価格帯:5,000円
電話番号:090-5292-6123
奄美海族塾
住所:鹿児島県奄美市笠利町手花部2991-7
営業時間:9:00-18:00
定休日:不定休(台風などによる)
Wi-Fi環境:無
クレジットカードの有無と種類:無
言語対応レベル:-
他言語メニューの有無:-
価格帯:-
電話番号:090-9577-4175
公式HP:奄美海族塾