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2025年の東京では春から秋にかけて、さまざまなお祭りが開催されます。この記事では、東京の有名なお祭りの由来、規模、日程、屋台の情報など、2025年の最新情報をまとめてご紹介します!
みたま祭り/Picture courtesy of PRtimes
春から秋にかけて、日本全国でさまざまなお祭りが開催されます。実は大都会である東京でも、たくさんのお祭りが催されているのです。
この記事では、東京の有名な10のお祭りをご紹介します。屋台が並ぶお祭りから、神輿の練り歩きを見ることができる迫力満点のものまでありますよ。
2025年の開催日程や屋台の出店情報も合わせて紹介するので、気になったお祭りに出かけてみてくださいね。
・神田祭
・山王祭
・三社祭
・八王子まつり
・みたま祭り
・神楽坂祭り
・麻布十番納涼祭り
・深川八幡祭り
・酉の市
・くらやみ祭り
Photo by pixta
神田祭(かんだまつり)は、東京都千代田区にある神田明神のお祭りです。「日本三大祭」「江戸三大祭」のひとつとして数えられ、江戸時代には幕府の保護を受けて盛大に開催されていました。現在でも毎回30万人ほどが集まる、東京最大級のお祭りです。
2基の神輿と45基の山車が神田や秋葉原を練り歩き、秋葉原の電気街もお祭り一色に染まります。神田祭では参道の横に屋台街が作られ、そこでは日本全国から集結した美味しい食べ物やアキバのポップカルチャーを楽しめる屋台が店を連ねます。
神田祭は奇数年に開催されるお祭りで、2025年は開催される年となります!
2025年の神田祭の開催日:2025年は5月8日〜5月15日に開催。
主なみどころである「神幸祭」・「神幸祭神輿宮入」は5月10日(土)、「神輿宮入」は5月11日(日)に開催予定です。
詳しくは、神田明神の公式HPをご確認ください。
山王祭(さんのうまつり)は東京都千代田区・日枝神社のお祭りです。「江戸三大祭」の筆頭として数えられる、いくつもの行事で構成されています。
神幸行列(しんこうぎょうれつ)と呼ばれる、王朝風の衣装を着た氏子(※1)たちが日枝神社を出発し、国立劇場や皇居坂下門、日本橋や銀座を練り歩くのが見どころの一つです。また、溜池山王駅前では盆踊りが開催され、毎回多くの人が納涼の踊りに参加します。
屋台が集中しているエリアはありませんが、皇居の周辺を神輿や行列が練り歩くのと一緒に都心のグルメを楽しめます。
※1:氏子(うじこ)......自らの住む土地をお守りくださる神様への信仰心を持ち、神社の運営を助ける人のこと。
2025年の山王祭の開催日:2025年は6月7日(土)~17日(火)に開催。
詳しくは、山王祭の公式HPをご確認ください。
© (公財)東京観光財団
東京都台東区・浅草神社の三社祭(さんじゃまつり)は、東京の初夏を彩る風物詩となっているお祭りです。通称「サンジャ」と呼ばれる三社祭は、古くから人々に楽しまれ、お祭りの2日目には100基の神輿が浅草に集結します。
訪日観光客にも人気な三社祭では、数多くの屋台も出店します。中心となる場所は仲見世通りですが、その周辺にも屋台が現れ、浅草エリア全体が活気に溢れます。
2025年の三社祭の開催日:2025年は6月16日(金)・17日(土)・18日(日)に開催。
詳しくは、浅草神社の公式HPをご確認ください。
八王子まつりは、関東屈指の山車が集結するお祭りです。上地区と下地区に分かれた19基の山車が地域を練り歩く様子は圧巻といえます。近年では、江戸時代から続くお祭りの初期にあった人形山車に似せた形の山車が多く見られるようになりました。
山車同士を寄せてお囃子を競り合わせる「ぶっつけ」は迫力満点です。甲州街道を中心に屋台が立ち並び、8月のお祭り気分を盛り上げてくれます。
八王子まつりの2025年開催日程は未発表です。
(2024年は8月2日(金)~4日(日)で開催されました)
詳しくは、八王子まつりの公式HPをご確認ください。
東京都千代田区・靖国神社で行われるみたま祭りは、昭和22年に始まったお祭りです。太平洋戦争での戦没者を慰霊する場所である靖国神社で、境内に数多くの献灯を捧げて戦没者のみたまを慰めます。
4日間開催されるみたま祭りでは江戸芸かっぽれや吹奏楽団のパレード、阿波踊りや青森ねぶたが見られます。また、夜間には通常立ち入ることのできない神域「中庭(ちゅうてい)」での特別参拝が可能です。
2025年も昨年に引き続き、屋台の出店がない代わりに、キッチンカーが数台出店予定です。
2025年のみたま祭り開催日:2025年は7月13日(日)~16日(水)で開催。
詳しくは、靖国神社の公式HPをご確認ください。
Photo by pixta
東京都新宿区・神楽坂地区で毎年催されているのが神楽坂祭りです。
由緒正しい歓楽街である神楽坂一帯を舞台に、阿波踊りやほおずき市(※2)などが催され、神楽坂の中ほどにある毘沙門天善国寺(びしゃもんてんぜんこくじ)では「ほうろく炎」呼ばれる伝統的な儀式が行われます。
神楽坂まつりでは、神楽坂の商店が神楽坂通りに屋台を出店します。各商店で味わえるグルメが屋台で気軽に楽しめますよ!
※2:ほおずき市......生薬として重宝されていたほおずきという植物の鉢植え「ほおずき鉢」の販売や、子供が楽しめるゲームなどが開催されるイベントのこと。
2025年の神楽坂祭り開催日:7月23日(水)~26日(土)で開催。
・ほおずき市:7/23-26(17時~21時)
・阿波踊り大会:7/25-26(19時~21時)
・子供阿波踊り大会:7/26(18時〜19時)
詳しくは、神楽坂通り商店街の公式HPをご確認ください。
東京都港区・麻布十番地区で開催される麻布十番納涼祭りは、街全体が活気にあふれるお祭りです。商店街が主催となり、麻布十番にお店を構える商店が屋台を出店します。
普段は閑静な高級商店街である麻布十番が、このお祭りの際にはにぎやかになり、近隣にある大使館からも屋台が出店されます。麻布十番ならではの国際色豊かなお祭りの風景が見られますよ!
麻布十番納涼祭りの2025年開催日程は未発表です。
(2024年は8月24日(土)~25日(土)で開催されました)
詳しくは、麻布十番商店街の公式HPでご確認ください。
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東京都江東区・富岡八幡宮で開催される深川八幡祭り(ふかがわはちまんまつり)は、神田祭や山王祭と並ぶ「江戸三大祭」のひとつです。お祭りの所以は江戸時代に遡り、のちに将軍となる徳川家綱(とくがわいえつな)の健やかな成長を願って行われるようになった祭りです。
このお祭りは別名「水かけ祭り」とも呼ばれ、その名のとおり神輿に水をかけていきます。神輿は隅田川を挟みながら周囲の木場公園や清澄庭園を巡ります。
2万人以上が参加し、50万人以上が見物に来る大規模なこのお祭りでは、屋台も充実しています。富岡八幡宮の境内だけでなく、周辺の公園や大通りも屋台で埋め尽くされます。お祭りならではのグルメを楽しんでみてはいかがですか?
2025年は陰祭となり、深川八幡祭りは開催されません。
詳しくは、富岡八幡宮の公式HPをご確認ください。
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毎年11月に行われる酉の市(とりのいち)は、日本各地で商売繁盛を願って行われるお祭りです。
東京では浅草にある鷲神社(おおとりじんじゃ)の酉の市が有名で、江戸時代から続く伝統があります。そのほか、東京都新宿区・花園神社(はなぞのじんじゃ)や東京都足立区の大鷲神社(おおとりじんじゃ)、東京都府中市の大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)でも開催します。
熊手/Photo by pixta
酉の市で手に入る「熊手(くまで)」は、商売繁盛や翌年の幸福を願う意味が込められた縁起物で、毎年「去年より大きな熊手を買う」という風習があります。
酉の市が開催されるのは毎年2〜3回です。開催回数が年によって異なるのは、日に割り当てられた十二支が「酉」の日になっている回数が異なるからです。2024年は酉の日が3回あります。
酉の市の2025年開催日程は未発表です。
(2024年は11月5日(火)・17日(日)・29日(木)で開催されました)
詳しくは、鷲神社の公式HPをご確認ください。
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東京都府中市の大國魂神社では、酉の市のほかにも春にくらやみ祭りが開催されます。
大國魂神社は武蔵国(※3)の総鎮守(※4)です。府中には昔、武蔵国の役所「国府」が置かれ、国府の長官である国司は朝廷から駿馬(※5)を献上するよう求められていました。
その駿馬を選定するために行われていた競馬が神事になったのが、大國魂神社の「くらやみ祭り」です。1000年以上続くこのお祭りでは、夜に行われる競馬が見どころです。
※3:武蔵国(むさしのくに)......現在の東京都と埼玉県及び神奈川県の川崎市、横浜市にわたるエリアのこと。
※4:総鎮守......その土地を守る神様や神社のこと。
※5:駿馬(しゅんめ)......足が速くて強い馬のこと。
2025年のくらやみ祭り開催日:4月30日(水)~5月6日(火)で開催。
詳しくは、大國魂神社の公式HPをご確認ください。
今回ご紹介したように、東京都内ではさまざまなお祭りが開催されています。古くは1000年前に起源を持つものや、江戸幕府との関わりがあるお祭りもあり、活気だけでなく歴史と伝統が感じられます。
有名なお祭りには都内からだけでなく全国・全世界から観光客が訪れるため、お祭りの日には地域全体がとても賑やかになります。
屋台グルメも楽しみながら、東京のお祭りを楽しんでください!
Main image courtesy of PRtimes
ライター