ライター Mayu
福岡・博多が熱気に包まれる博多祇園山笠〜日程・アクセスなど【2020年中止】

博多祇園山笠とは、福岡市博多区で毎年7月に行われる櫛田神社のお祭りです。祭りでは、山笠と呼ばれる屋台が登場し、博多の町中をまわったり、櫛田神社の境内で短距離走をしたりします。日程、会場へのアクセス、見どころなどを紹介します。
博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)とは

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博多祇園山笠とは、福岡市博多区で毎年7月に行われる櫛田神社のお祭り。ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。いまから800年ほど前、疫病が流行していた博多で、ある僧が住民に担がせた木製の台車に乗って町中に水を撒き疫病退散を祈ったのが祭りの発祥と言われています。
8日間にわたって行われる祭りでは、山笠と呼ばれる曳山(※1)を男性たちが担いで博多の町中をまわります。祭りの最高潮は、最終日に行われる「追い山笠」。早朝4時59分から約5キロの道のりを山笠を担いだ男性たちが駆け抜け、そのタイムを競うというもので、豪快な担ぎっぷりが見どころです。
博多っ子が博多祇園山笠にかける情熱はすさまじく、祭りに参加するための休暇「山笠休暇」が一部の会社で認められているほど。博多に夏の訪れを告げる博多祇園山笠の日程、会場へのアクセス、見どころなどを紹介します。
※1:曳山(ひきやま)……日本の祭りでおもに男性たちが担ぐ大きな車のようなもの。地方によって呼び方が変わり、山車(だし)、だんじりとも呼ばれる。
博多祇園山笠の日程(2020年は中止)

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新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2020年の博多祇園山笠は中止が発表されました。
例年の博多祇園山笠の開催日程は以下の通りです。博多祇園山笠には独特の用語があり、山笠を担いでまわることを山笠を「舁く(かく)」、担ぎ手は「舁き手(かきて)」と呼んでいます。
開催期間は毎年7月1日〜15日にかけて。詳しいスケジュールは下記の通り。
3日目と7日目(7月10日・7月14日、16:00〜):流舁き(ながれがき)
それぞれの地区を山笠がまわる、お披露目の日です。
4日目(7月11日、5:00〜6:00):朝山(あさやま)
早朝からそれぞれの地区で山笠が運行します。
4日目(7月11日、15:00〜17:30):他流舁き(たながれがき)
山笠がそれぞれの地区を出て、他の地区もまわる日です。
5日目(7月12日、15:59):追山ならし
最終日の「追い山笠」のリハーサルとも言える日。最終日と同じように、舁き手が櫛田神社から約4kmのコースを全力で舁き、その時間を競います。
6日目(7月13日、15:30):集団山見せ
福岡市の中心に山笠が勢揃いする日。呉服町交差点~天神の1.3kmの区間で行われます。
7日目(7月14日、16:00〜17:00):流舁き
最終日の追い山笠を迎えるための調整を兼ねた、2度目の流舁きです。
8日目(7月15日、4:59):追い山笠