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沖縄の定番観光スポット!世界遺産「首里城」の見どころ・アクセス・イベント(2019年版)
首里城とは沖縄県那覇市首里にある沖縄県最大の城。「首里城跡」は世界遺産にも登録されています。沖縄を支配した琉球王朝の宮殿・首里城は、沖縄の政治と文化の中心的存在でした。首里城へのアクセス・見どころ・イベントなどを紹介します。
沖縄の政治と文化を支えた「首里城」
首里城(しゅりじょう)とは、沖縄県那覇市首里にある沖縄県最大の城。第二次世界大戦などの影響により城の大部分が破壊されましたが、1992年までに元の形に復元されました。
2000年には、再建部分を含まない城の一部が「首里城跡」として世界遺産に登録されています。
そもそも首里城とは、沖縄地方を1429年から1879年の約450年間にわたって支配した琉球王朝の宮殿。
琉球王朝は、政治と宗教を一元化する「祭政一致(theocracy)」を行っていたため、首里城は王族の住居や行政機関として、さらには祭祀の場としても利用されていました。首里城はまさに沖縄の政治と文化の中心的存在だったのです。
この記事では、沖縄のシンボルとも言える首里城へのアクセス・見どころ・イベントなどを紹介します。
首里城の特徴と見どころ
城の特徴は、中国や日本の築城技術の影響を受けた建築様式。沖縄の風土に合うよう、中国と日本の建築をミックスしたと言われています。
このほか赤い壁や瓦(かわら)、柱に施された龍のモチーフなど、日本のほかの城にはない独特の素材や装飾が用いられています。
天守(※1)はありません。沖縄の青い空に映える赤い首里城は、ぜひ写真に納めたい風景。
※1:天守……日本の城郭に建てられる最も高い建築物のこと。その城のシンボルとなる。
琉球時代が反映された「守礼門(しゅれいもん)」
©︎JNTO
首里城を代表する建築物。「守礼」とは礼節を守るという意味です。
門の上部に、琉球王朝が礼儀を重んじる国であることを表す「守礼之邦(しゅれいのくに)」という言葉が掛けられていることから、こう名付けられました。
首里城のシンボル「正殿」(せいでん)
城の中心的な建物が正殿です。外から2F建てに見えるのに、実際は3F建てになっている「2層3階建て」の造りが特徴。
沖縄の強い日差しで建物が痛むのを防ぐため、壁に「桐油(きりあぶら)」と赤色の顔料「弁柄(べんがら)」を塗ったことで、建物全体が独特の赤い色をしています。
正殿内部には、御差床(うさすか)と呼ばれる王の玉座や大庫理(うふぐい)と呼ばれる王妃の部屋を再現。
写真の手前に見える広場は「御庭(うなー)」と呼ばれ、ここでさまざまな儀式が行われてきました。
毎朝行われる「御開門式(うけーじょー)」
毎朝8:25~8:45に、首里城開門の儀式が行われています。銅鑼と呼ばれる青銅などでできた打楽器を鳴らし、「うけーじょー」というかけ声の後に門が開きます。
開門後は約15分間、琉球の古典音楽などBGMが流れ、琉球時代の雰囲気を味わうことができます。琉球時代の役人衣装を来たスタッフもいるので、声をかけて写真を撮ればよい思い出になりそうですね。
首里城の基礎情報
首里城は小高い丘の上に建てられており、丘全体が首里城公園として整備されています。首里城公園には無料のエリアと有料のエリアがあります。
丘の裾にあるいくつかの門は無料で見られますが、正殿などの城の重要な建物が建つエリアの見学には入場料が必要です。
有料エリアの営業時間帯
有料エリアの開場時間は通年8:30からですが、閉場時間は季節によって異なります。入館券の販売は閉場時間30分前までです。
閉場時間
【4月~6月】 19:00
【7月~9月】 20:00
【10月~11月】 19:00
【12月~3月】 18:00
なお、無料エリアは通年8:00~。有料エリアの30分後に閉まります。首里城公園の定休日は7月の第1水曜日とその翌日です。
入場料
有料エリアの入場料は、大人820円、高校生620円、小・中学生310円、6歳未満無料。
沖縄都市モノレール「ゆいレール」のフリー乗車券を持っている人は、券売所の窓口で提示すると料金が割引されます(大人660円、高校生490円、小・中学生250円)。
首里城への行き方
沖縄のハブ空港である那覇空港から首里城へのアクセスです。那覇空港駅から「ゆいレール・首里行」に乗車し、首里駅で下車します。
乗車時間は約30分、料金は330円です。首里駅から首里城までは、徒歩15分です。
日本各地から沖縄までの行き方について詳しくは「東京からわずか3時間!日本有数のリゾート地「沖縄」のアクセス方法」の記事をご覧ください。
あわせて読みたい:
首里城の季節のイベント(2019年〜2020年)
1月:新春の宴(しんしゅんのうたげ)
琉球王朝で行われた正月の儀式を再現。宮廷舞踊などの踊りが披露されます。
日時:
2020年1月1日(水・祝)~3日(金) 8:30~17:00
10~11月:首里城祭(しゅりじょうまつり)
首里城祭では、10月末と11月初めに2つのイベントを開催。イベントは、琉球時代の衣装を着た人々が那覇市の国際通りを行進する「琉球王朝絵巻行列」と、琉球王国時代の行事を再現した「古式行列」。沖縄の文化に触れる絶好の機会です。
琉球王朝絵巻行列
日時:2019年10月27日(日) 12:30~14:30
場所:那覇市国際通り
古式行列
日時:2019年11月2日(土) 12:50~15:30
場所:首里城内(奉神門、守礼門、龍潭通り)
ほか、2019年10月26~27日にはキャンドルが設置され、ライトアップも行われます。時間は17:00~21:00まで。
11月:百人御物参(ももそおものまいり)
国王の長寿と子孫繁栄、国土の安全、五穀豊穣などを祈る行事。白い伝統衣装を身につけた女性の神官が、首里城と周辺の地域を祈りながらまわります。
日時:
2019年11月23日(土)~24日(日) 12:00~13:00/15:00~16:00
おわりに
日本の最南にある沖縄県。訪れるときは日焼け対策や熱中症対策を十分にして、観光を楽しんでください。
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元記事執筆:Mayu