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とある女性と歴史ある建物との出会い。ロマンチックすぎる雑貨屋、兵庫県「ハクトヤ」
兵庫県篠山市には温かみのあるロマンチックな木造の建物が建っています。ドライフラワーが飾られ、世界中の雑貨が数多く集まる「ハクトヤ」もそのひとつ。雑貨好きな方は絶対に見逃せないロマンチックな雑貨店です。
古民家の残る町、兵庫県篠山市
兵庫県篠山市内には、完全な状態で保存された古い建物が今も残っており、それらを再利用したショップも少なくありません。今回は古民家を利用した雑貨店を紹介します。木造の建物と手作り雑貨がうまくマッチしたここにしかない店舗です!
歴史ある商店街に店を構える雑貨店「ハクトヤ」
兵庫県篠山市の河原町妻入商家群(かわらまちつまいりしょうかぐん)は、篠山城の東に位置する長さ約500mの商店街。江戸時代から続く伝統的な家屋が連なっています。
篠山市が保護を行っているため伝統的な風景が保たれており、多くの古民家がおしゃれな店として姿を変えています。建物に新しい命を宿した古民家雑貨店「ハクトヤ」はまさにそんな店です。
こちらがその店構え。店舗の正式な名前は「器とくらしの道具 ハクトヤ」。
歴史ある建物と、店主となった女性との出会い
店主は神戸出身でとても明るい性格の一瀬裕子(いちのせ ゆうこ)さん。裕子さんはもともとファッションの仕事をしていましたが、縁あって篠山市の人と知り合いになり、「篠山で店をオープンしてみませんか」と誘いを受けました。
神戸と篠山は距離的にかなり離れていたため、裕子さんは誘いを一度断ったそうです。しかし篠山市の人から河原町妻入商家群を案内され、考えは一変。
「建物を見たらすぐに気に入ってしまいました」
裕子さんは嬉しそうにそう語ってくれました。
200年の歴史を持つ木造の建物。空間は広く、最初にここにやってきた裕子さんはすぐに今の店の様子を頭に思い浮かべたそうです。そして古い建物を活用するメンバーとなることを決め、雑貨店をオープンさせました。毎日の通勤時間は往復で3時間もかかるそうです。
世界各地から集まったロマンチックなアイテム
温かみのあるマグカップ
かつて服飾の買い付けを行なっていた経験を生かし、裕子さんは世界中から雑貨を集めています。欧州やアメリカ、アフリカ、そしてもちろん日本各地の工芸品も揃い、そして篠山の丹波焼もその中に並べられています。
ツバメが描かれているコーヒーカップは裕子さんオススメの一品で、取材をした私も大好きな商品です。シンプルでありながらもツバメが精巧に描かれています。このほかにも桔梗が描かれたものもあり、みなさんもきっと気にいると思います。
丹波焼以外にも、世界中の陶芸作品が置かれています。その大部分がマグカップで占められ、選ぶのが大変なほど種類が豊富です。
手作りの竹かご
鮮やかなバック類も裕子さんオススメの商品です。アフリカの手織りのバックは色が鮮やかで一度見れば心が明るくなることでしょう。このほかにもモロッコから取り寄せた中型の竹で編んだバックは、京都のブランドSOU・SOUにも似た、美しい商品です。
手の込んだ衣服類
もちろん裕子さんの得意分野である衣服類もたくさんあります。アルパカの毛で編んだ靴下や純毛のマフラー、アウターなど、どれも手に入れたくなるものばかりです。裕子さんの丁寧な説明も相まって、どんどん興味がそそられます。
遊び心のある文房具類
文房具類も少なくありません。テープやハガキ、スタンプ、そして1960年代の切手、それからクスッと笑ってしまう手作り小物など、どれもコレクションしたくなってしまうアイテムばかりです。
雑貨好きならお見逃しなく
裕子さんは毎年2月、新しい商品を探しに海外に行き、この温かみのあるロマンチックな木造の店に持ち帰っています。綺麗に輝くドライフラワーが飾られたこの空間は人々を惹きつけ、そして多くの雑貨好きを魅了しています。篠山に来られる方はぜひ「ハクトヤ」を見逃さないようにしてくださいね!
※本記事は繁体字版の記事を翻訳・再編集したものです。