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神戸観光でやりたい15のこと――モデルルート、エリアガイド
せっかく関西に旅行に来たなら、大阪、京都だけではもったいない!大阪や京都からアクセスしやすい神戸には港町ならではの洗練された雰囲気の街並みや、おしゃれなカフェ、歴史ある建物がたくさん。神戸には何があるのか、どんな楽しみ方ができるのか、徹底紹介します!
西洋と日本の文化がミックスした街・神戸
神戸、と聞いてどんなイメージを持ちますか? 神戸牛? それとも港町でショッピング? 「大阪や京都から近いおしゃれな街」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
ですが、神戸はさまざまな文化がミックスされた、多彩な顔を持つ街です。古くから港町として栄え、西洋の文化と日本の文化が混ざり合ってできた、洗練された街並みが続きます。
その一方で、少し足を伸ばせば日本最古の温泉・有馬温泉や、自然あふれる六甲エリアが広がります。さらには、下町情緒を残す商店街も。
あなたに合った旅の形が楽しめる、神戸。本記事では、神戸をざっくり把握するエリアガイドから、選りすぐりの神戸の楽しみ方15選、モデルルートの紹介まで、あますところなく神戸の楽しみ方をご紹介しましょう!
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目次
- 神戸エリアガイド
- 神戸でやりたい15のこと
- 1.「神戸ポートタワー」から神戸の街を一望!
- 2.坂道の先に「異人館」を訪ねる
- 3..南京町で中華食べ歩き!
- 4.神戸一の商店街を歩く
- 5.生田神社で恋愛祈願!
- 6.ハーバーランドで海風にふかれながらお買い物
- 7.個性的なファッションエリアを散歩
- 8.ハイセンスな旧居留地で歴史を感じる
- 9.忘れられない夜景を見る
- 10.神戸牛を心ゆくまで堪能!
- 11.おしゃれカフェでひとやすみ
- 12新開地で下町情緒を味わう
- 13.灘で出来立ての日本酒を試飲!
- 14.日本最古の湯・有馬温泉で癒される
- 15.六甲山で新鮮な空気をたっぷり吸い込む
- オススメ宿泊施設ーホテル、ゲストハウス
- 神戸1日モデルルート
- 神戸へのアクセス
神戸エリアガイド
神戸は大きく分けて、6個のエリア(三宮・元町、ベイ、新開地、灘、有馬温泉、六甲山)に分けられます。
神戸観光の中心地は、「三宮・元町エリア」。このエリアは、三宮駅・元町駅から北(山側)の、異人館という洋館が立ち並ぶ北野エリアと、神戸一のショッピングストリートがある南(海側)のエリアショッピングエリアに分かれます。
元町駅から徒歩5分ほどの距離には、関西随一の中華街・南京町があります。中華料理店がところ狭しと並び、食べ歩きできるお店もたくさん!
さらに海側へ行くと、神戸のランドマーク「神戸ポートタワー」を中心として、広々としたメリケンパークや、大型商業施設の集まるハーバーランドなどのある「ベイエリア」。
少し違った神戸の顔を見られるのは「新開地」。古くからの商店街や地元に愛されるお店が並ぶ、下町の雰囲気あふれるエリアです。日本酒好きなら、「灘(なだ)」にある酒蔵も訪ねてみたいところ。少し足を伸ばせば、関西を代表する温泉地「有馬温泉」や、自然が楽しめる「六甲山」のエリアも。
それでは、実際にどんなところがあるのか、具体的なスポット、楽しみ方を見ていきましょう!
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神戸でやりたい15のこと
1.「神戸ポートタワー」から神戸の街を一望!(ベイエリア)
「青空に映える赤いランドマーク!高さ108メートルを誇る神戸ポートタワーの魅力」より
神戸のシンボルともいえる、ポートタワー。多くの人から愛される、108メートルの展望塔です。
中央がくびれた双曲面構造の真っ赤なタワーが、青空に非常に美しく映えます。
Picture courtesy of KOBE TOURISM BUREAU
夜にはライトアップされ、昼間とは異なった美しさに! この時間に展望台に登れば、1000万ドルの夜景といわれる神戸の夜景を、360度のパノラマで堪能できますよ。
なお、ポートタワーは大規模リニューアル工事のため2021年9月27日から休館しており、2024年の春ごろにリニューアルオープンが予定されています(2023年1月現在)。
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2.坂道の先に「異人館」を訪ねる(三宮・元町エリア)
1868年に神戸港が開港して以来、神戸にはアメリカ人、イギリス人、フランス人、ロシア人などの外国人が居住し、そこから新たな文化が育まれてきました。
異人館とは、当時住んでいた外国人の邸宅のこと。写真の「風見鶏(かざみどり)の館」は、1909年ごろに建てられた旧トーマス邸。現在は一般に開放されています。貿易商だったトーマス氏の母国・ドイツ風の建築様式に日本風の造りが融合しており、建物内は優雅な雰囲気にあふれています。
北野エリアには現在も30数軒の異人館が残り、そのうちの十数軒が一般に開放されています。
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3.南京町で中華食べ歩き!(三宮・元町エリア)
元町駅から徒歩5分ほどの場所にあるのが、西日本を代表する中華街、南京町。東西約270メートル、南北約110メートルの範囲に、100を超える店舗がひしめいています。
中華ランチを楽しむのもよいですが、屋台がたくさん出ているので、ぜひ軽食を買って楽しんでみてください。
写真は北京ダック。カリッと焼き上げた北京ダックの皮とネギなどを挟み、甘いタレをかけています。パリパリした北京ダックの皮が香ばしくておいしい!
柔らかく煮込んだ豚の角煮が入った「角煮まん」も、多くの屋台で売られているメニュー。ボリュームたっぷりです。
お店によって若干値段は異なりますが、ほとんどが数百円程度なので、いろいろ買って試してみましょう!
4.神戸一の商店街を歩く(三宮・元町エリア)
三宮駅の南側から徒歩5分ほどの場所にある三宮センター街は、元町エリアの方向まで約600メートル続くアーケード商店街。
広々とした通りの両側に、家電量販店からアパレルショップやカフェまで、あらゆるショップが並びます。
おいしそうなジューススタンドも。
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5.生田神社で恋愛祈願!(三宮・元町エリア)
「癒しの空間・縁結びのパワースポット、神戸「生田神社」の5つの魅力」より
生田神社は、三宮駅から徒歩10分ほどの距離にある神社。港町のイメージが強い神戸ですが、由緒ある神社も点在しています。
生田神社に祀られているのは、稚日女尊(わかひるめのみこと)という女神。織物の神様であるため、人と人とをつなぐ「縁」を結ぶと崇められています。現在では恋愛成就のパワースポットとしても人気を集めています。
境内の北東にある稲荷神社は、フォトジェニックなスポットとして注目されています。
稲荷神社に願いをかけ、その願い事が「通る」「通った」お礼として、朱塗りの鳥居が納められます。鳥居が続くさまは、京都の伏見稲荷神社のよう。たくさんあればあるほど、この神社でかけた願いが叶う、ということなのですね。
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6.ハーバーランドで海風にふかれながらお買い物(ベイエリア)
「神戸港のおしゃれスポット「神戸煉瓦倉庫」でカフェ&文房具探し!」より
複合型商業施設が集まるベイエリアの「ハーバーランド」。こちらでオススメのスポットが「神戸煉瓦倉庫」です。1890年代後半に建てられた重厚な煉瓦造りの建物の中に、カフェやレストラン、文房具店が入ります。
「神戸港のおしゃれスポット「神戸煉瓦倉庫」でカフェ&文房具探し!」より
老舗文具店の支店「NAGASAWA 神戸煉瓦倉庫店」では、文房具を愛するスタッフが全国から買い付けた、こだわりの文房具が並びます。わざわざ買いに来るお客さんも多いという文具店。文房具好きでなくとも、気持ちがうきうきしてくる楽しい空間です。
煉瓦倉庫の周辺は「umie」を始めとする巨大なショッピングモールが立ち並ぶエリア。こちらでもショッピングを楽しめますよ。
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7.個性的なファッションエリアを散歩(三宮・元町エリア)
トアウエスト
三宮駅と元町駅の間にあるショッピングエリア「トアウエスト」には、小さい路地裏にこぢんまりとした服屋、古着屋、カフェが隠れるように並びます。ぶらぶら散歩しながらショッピングするのにうってつけ!
元町・南京町から南へ少し歩くと、これまた様相の異なるおしゃれなエリア、栄町エリアに。レトロなビルを改装した雑貨店、アパレルショップ、ギャラリーやカフェが集結しています。
8.ハイセンスな旧居留地で歴史を感じる(三宮・元町エリア)
旧居留地は、神戸港の開港後、貿易の仕事に携わっていた外国人たちが暮らしていた場所。先ほどご紹介した異人館のエリアは外国人と日本人が入り混じって住んでいましたが、この居留地は基本的に外国人だけが住んでいました。
Picture courtesy of KOBE TOURISM BUREAU
現在は高級ブランド店、ハイセンスなアパレルショップが集まる一角となっています。オープンカフェもあり、優雅な午後のひとときを過ごせますよ。
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9.忘れられない夜景を見る(摩耶山)
Picture courtesy of KOBE TOURISM BUREAU
神戸の夜景は、日本三大夜景の1つに数えられます。特に、摩耶山掬星台(まやさんきくせいだい)からの夜景は格別。神戸中心部からのアクセスもよく、デートなどでも人気のスポットです。
天気のよい日には大阪方面まで、空気が澄んだ冬であれば、関西国際空港まで見渡すことができます。神戸の夜景は、「1000万ドルの夜景」と呼ばれています。この展望台から見える電気すべての使用量が、換算すると約1000万ドルになったから、と言われています。
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10.神戸牛を心ゆくまで堪能!(三宮・元町エリア)
「神戸牛をリーズナブルに!鉄板焼き専門店「神戸たん龍」で贅沢ランチ」より
神戸に来たら、本場の神戸牛をぜひ食べてみましょう! 神戸牛とは、兵庫県のブランド牛「但馬牛(たじまうし)」の中でも特に、「神戸肉流通推進協議会」が認定した肉のこと。その基準は極めて厳格に定められています。
「みその」は鉄板ステーキの元祖といえる店。最高級のステーキを心ゆくまでいただくことができます。「神戸たん龍」は、三宮・元町を中心に神戸牛専門レストランを展開する吉祥グループの1つ。ランチでは3,000円程度から神戸牛を楽しめますよ。
「神戸牛たっぷり!神戸「広重」で至高の牛丼をほおばろう」より
ステーキ以外では、「牛丼 広重」がオススメ。日本のファストフードである牛丼に、神戸牛をこれでもかと使った贅沢な丼を味わえます。
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11.おしゃれカフェでひとやすみ(三宮・元町エリア)
「実際の旧教会でティータイム。神戸にある「フロインドリーブ生田店」」より
神戸には、洗練された街の空気に溶け込むように、カフェがいくつも点在しています。
「フロインドリーブ本店」は、実際に使用されていた教会を利用したカフェ。この教会は、神戸港の開港によって日本に来たキリスト教信者のために建てられたものです。第二次世界大戦や、1995年に起きた阪神大震災も乗り越えてきました。
「異人館でカフェタイム! 「スターバックスコーヒー神戸北野異人館店」」より
そのほかには、異人館を利用したカフェも。こちらは「スターバックス 神戸北野異人館店」。100年以上前に建造された異人館でコーヒーを味わえるのは、日本でもここだけ。単におしゃれなだけでなく、歴史も同時に感じられるカフェが神戸にはたくさんあります。
12.新開地で下町情緒を味わう(新開地エリア)
「レトロな神戸を楽しもう!和とアートが広がるホステル「ユメノマド」」より
下町情緒を味わいたいなら、新開地エリアはいかがでしょうか。かつては映画館や劇場が立ち並び、神戸随一の賑わいを見せていた街。
現在はレトロな建物や、地元の人に愛される喫茶店・商店街が残る、人情味あふれるエリアになっています。また異なる神戸の一面を見せてくれる街でもあります。
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13.灘で出来立ての日本酒を試飲!(灘エリア)
「日本酒好きは必見!神戸・灘の酒造りを伝える白鶴酒造資料館」より
神戸がある兵庫県は、日本酒の生産量が日本一。日本を代表する日本酒大国なのです。酒蔵の多くは、灘と呼ばれるエリアに集まっています。
創業270年を超える日本酒メーカー・白鶴(はくつる)酒造の「白鶴酒造資料館」では、かつて実際に使われていた蔵で、日本酒作りの工程をわかりやすく展示しています。見学は無料! 試飲コーナーでは、しぼりたての新鮮な日本酒を試飲したり、購入できますよ。
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14.日本最古の湯・有馬温泉で癒される(有馬温泉エリア)
「大阪・京都から1時間!有馬温泉完全ガイドーオススメ日帰り温泉、カフェ、おみやげ」より
有馬温泉(ありまおんせん)は、兵庫県にある日本最古と言われる温泉。その歴史は、1000年以上前にまでさかのぼります。
温泉街の周囲は1キロメートル四方とコンパクト。その中に、温泉宿や飲食店、おみやげ店などのお店がぎゅっと集結しています。
Picture courtesy of KOBE TOURISM BUREAU
こちらが、有馬温泉で有名な金泉と呼ばれる温泉。独特な赤褐色です。源泉は透明ですが、鉄分を多く含んでいるため、空気に触れると酸化して色が変わるのです。冷え性、腰痛、筋・関節痛などによいと言われています。
また、温泉を少し口に含めば、非常に塩っぱいことがわかります。塩分濃度が高いため、保湿効果が持続するのも特徴です。有馬温泉で、日頃の疲れをゆっくりと癒してください。
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15.六甲山で新鮮な空気をたっぷり吸い込む(六甲山エリア)
Picture courtesy of KOBE TOURISM BUREAU
六甲山は、有馬温泉からもケーブルカーで行ける自然あふれるエリア。
六甲山カンツリーハウスではバーベキュー、六甲山フィールド・アスレチックではアスレチックと、綺麗な空気の中でアウトドアに没頭できる場所。
六甲山牧場で動物と遊んだり、新鮮な牛乳やチーズ、アイスクリームもあるので家族連れにもぴったりです。四季折々に景色を変える六甲、時間があればぜひ足を運んでみてください。
オススメ宿泊施設ーホテル、ゲストハウス
「暮らすように泊まれる神戸の宿「ゲストハウス萬家」で、日本の日常に触れよう」より
神戸にはホテル、ゲストハウスがたくさんあります。三宮駅から1駅、灘(なだ)駅近くにある「ゲストハウス萬屋」は、地元の商店街も近く、神戸の日常を体験できると人気。
「日本初!神戸「PEANUTS HOTEL」でスヌーピーの世界に入り込もう」より
三宮駅近くの「PEANUTS HOTEL」は、2018年8月に開業したホテル。全室異なるコンセプトによって作られ、スヌーピーの世界に入り込んだよう!
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神戸1泊2日モデルルート
神戸の街はコンパクト。神戸の主要スポットは三宮・元町エリアに集まっているので、1日でもじゅうぶん回ることができます。
1日目の午前中は、北野エリアで異人館を巡りましょう。このあたりは坂道が多いので、体力のあるうちに回っておくのがオススメ。ランチには神戸牛を。午後は、トアウエストや三宮センター街、あるいは栄町や南京町でショッピングを楽しみましょう。夜はぜひ、ベイエリアでロマンチックな神戸の夜景を楽しんでください。
2日目は、有馬温泉へ。日帰り温泉を心ゆくまで堪能して、温泉街にある古民家カフェ、立ち飲み屋でゆったりとしたひとときを過ごしましょう。
下記の記事ではさらに詳しく、写真つきでモデルコースをご紹介しています。
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神戸へのアクセス
阪急「神戸三宮駅」
大阪・京都から
JR三ノ宮駅へは、大阪から最短21分(JR神戸線新快速・410円)、京都からは最短52分(JR京都線新快速・1,100円)ほどで到着します。
関西国際空港から
関西国際空港(関空)から向かう場合は、バスを使うのがオススメ。
関空・第1ターミナルの場合
国際線到着ロビーを出てすぐのバス乗り場・6番「神戸三宮・六甲アイランド行き」から乗車。所要時間、約65分。
関空・第2ターミナルの場合
出発到着ロビーを出てすぐのバス乗り場・4番「神戸三宮・六甲アイランド行き」から乗車。所要時間、約1時間20分。
※バス乗り場にある券売機で乗車券を購入してください。
到着地:神戸三宮 Google Map
交通費:片道:1,950円(大人)/980円(子ども)、往復割引:3,080円(大人)