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神戸港のおしゃれスポット「神戸煉瓦倉庫」でカフェ&文房具探し!
神戸は、洗練された店が立ち並ぶショッピングエリアとして有名。中でも、港のほとりにたたずむ歴史ある煉瓦倉庫は穴場のスポット。カフェやレストラン、雑貨店が入る複合商業施設「煉瓦倉庫」から、オススメのカフェと文房具店を紹介します!
神戸の港にたたずむ「煉瓦倉庫」
Picture courtesy of KOBE TOURISM BUREAU
神戸のショッピングエリアの1つ、ハーバーランド。海に面したこのエリアには、港町ならではの洗練された雰囲気が広がっています。
そんな波の流れが聞こえてくる水際で目を引くのが、こちらの重厚な煉瓦の建物。
この建物が、今回ご紹介する「神戸煉瓦倉庫」です。1890年代後半に建造され、1987年まで神戸港に到着する貨物の倉庫として使われていました。
歴史を感じさせる建物ですが、実は現在、3つのレストランや文具店、家具店、イベントスペースなどが入る複合型商業施設となっているのです。
煉瓦倉庫は、神戸の中心エリアである元町(もとまち)や三宮(さんのみや)からは少し離れており、穴場の観光スポット。今回は「煉瓦倉庫」の素敵なカフェと、思わず長居したくなる文具店、2つのお店をご紹介しましょう。
新鮮な野菜が味わえるカフェ「Goodays Department」
まずは、「Goodays Department」。2016年にオープンした、煉瓦倉庫の中で一番新しいお店。大阪の人気カフェ「NORTH SHORE」など、複数のブランドが入った複合型カフェです。
観光で訪れる若い人から、近くに住む常連まで。ここにしかない雰囲気を求めて、幅広い客層が訪れます。
煉瓦に囲まれた入り口を入ると、そこには開放的な空間が。
ハワイをモチーフとした店内には静かな音楽がかかり、壁にはサーフボード。ゆったりとした時間が流れています。
オススメは、新鮮な野菜やフルーツを使ったメニュー。今回は、朝8:00〜9:00限定で提供しているプレート「グッドモーニング」(税込700円)をいただきました。
まず驚くのが、このボリューム! プレートからはみ出さんばかりにサラダが盛り付けられ、カリカリに焼いた肉厚のベーコンが乗せられています。
サラダには季節に応じて、旬の野菜を15〜20種類使っているそう。シーザードレッシングをかけていただきましょう。
使われているのは新鮮な野菜ばかり。トマトやピーマンはフルーツのような甘さです。半熟たまごを混ぜたり、トーストに乗せて食べてもおいしいですよ。
サイドには、全粒粉の食パンと、デニッシュタイプの食パン、2種類のトーストがついています。
店内にはベーカリーがあり、パンは両方とも、その日お店で焼いたものが出されます。外はサクッと、中はふんわり仕上げられており、一口ほおばるとバターの香りが広がります。
ドリンクは、「コーヒー、カフェラテ、カプチーノ、紅茶」から、いずれもホット、アイスを選べます。この日はアイスコーヒーを注文。メイソンジャーに入った見た目もさわやかです。
Picture courtesy of Goodays Department
ほかには終日提供しているスプラウトサンドウィッチが定番商品(税込1,000円〜)。フルーツがたっぷりちりばめられたパンケーキも人気です(写真はキャラメルバナナで税込1,200円)。
暑い時期にはレモネードも人気メニュー。Mサイズですが、ビッグサイズでたっぷり飲めます(Mサイズは税込600円)。
店内の一角にはオーガニックスキンケアブランド「erbaviva」とオーガニックコスメブランド「john masters organics」の商品も置かれています。カフェを飲みながら、ゆったりと商品を見るのもいいですね。
ショッピングの休憩にも、しっかりと食事をとりたいときにも使える「Goodays Department」。ぜひゆったりとしたひとときを過ごしてみてください。
ユニークな文房具が目白推し!「NAGASAWA」
続いては、煉瓦倉庫内の文房具店「NAGASAWA 神戸煉瓦倉庫店」。創業は1882年という、神戸の老舗文房具専門店の支店です。
こちらの店も高い天井に、煉瓦づくりの壁が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
NAGASAWAの魅力は、店内の4分の1を占めるオリジナル商品と、ユニークな品揃え。文具ファンから熱い支持を集める名物店長の長井梓(ながい あずさ)さんに、詳しく紹介していただきました。
約70種類のオリジナルインク「Kobe INK物語」
まずはNAGASAWAの看板商品とも言えるインクのブランド、「Kobe INK物語」。色数は70種類近く、それぞれ神戸の景色から発想され、このために開発された色だそう。1つ1つに神戸の街や風景への思いが込められています。
今回は、イタリアのブランド「ボルトレッティ(Bortoletti)」のガラスペンを使って、煉瓦倉庫店限定のオリジナルカラー「HARBOR SKY」を試し書きしてみました。
カラフルで繊細なガラスペン、その先端をつけると、吸い込まれるようにインクが上っていきます。
ペン先から、さわやかな青色が流れてきました。ハーバーランドの青空をイメージして開発されたというこの色。赤や黄色が絡み合うガラスペンと美しいコントラストを作り出します。
「HARBOR SKY」は税別1,800円、ガラスペンは税別6,700円。
有名な万年筆メーカー・SAILORと共同開発した万年筆。煉瓦倉庫のイラストが描かれている
店内には万年筆も多く置かれています。手書きで書くことが少なくなっている昨今ですが、ぜひ万年筆の面白さを知ってほしいと店長の長井さんは言います。
「万年筆は手が汚れるし、手入れも必要。正直言って面倒くさい。でも、だからこそ面白いとも言えます。インクもたくさん選べるし、書けば書くほど手に馴染んでくる。育てているような感覚があるんです」
ぜひ、「Kobe INK物語」のインクとペンを手に入れて、万年筆デビューしてみてはいかがでしょう?
普段使いの文房具をちょっと高級に!
「NAGASAWA」は、ちょっと変わったオリジナル商品も出しています。こちらは、よくある文房具を思いっきり高級に使える逸品。
右上から時計回りに、陶器のホッチキス(税別2,600円)、真鍮で作られた(!)修正テープ入れ(税別1,850円)に、同じく真鍮で作られたスティックのりのカバー(税別4,300円)、そして左上は、本革のイレーサージャケット(税別1,200円)です。
持ってみると、ずしりと重い高級感。おそらく、これほど質の高い素材を使う必要はまったくないでしょう。しかし、普段使う消耗品にこだわることで、日常に新たな彩りが加わるかもしれません。使うほどに色合いも変わり、味が出てくるそうです。
どうやって使う?ミニチュア文具&ユニークなライト
続いて、オリジナル商品ではありませんが、ユニークな商品をご紹介。こちらはコンバースの靴……と思いきや、なんと親指サイズの消しゴム!(税別380円)
ロゴはもちろん、アウトソールやシューズの入る箱までが再現され、精巧な仕事ぶりに驚きます。消しゴムとして使うのはもったいないので、部屋のかわいいインテリアとして飾りたいところです。
同じくミニサイズの文房具では、こちらの色鉛筆はいかがでしょう? クレジットカードとほぼ同じサイズで、12色入り(税別450円)。専用の消しゴムと鉛筆削りがついています。
ナカバヤシというメーカーが通常の色鉛筆と同じ工場で生産しており、品質も安心。これも使うのがもったいないですね。
さて、こちらはおいしそうに焼けたクロワッサンですが、暗くしてスイッチを押してみると……。
なんと、ライトに! 実はこれ、本物のパンから作られた手作りライト。森田優希子(もりた ゆきこ)さんという神戸のアーティストが、パンが好きすぎるあまり、そばに置いておきたいと思って作り始めたそう。
パンは、フランスパンの有名な「ビゴの店」という神戸のパン屋のものを使用。本物のパンの中身をくり抜き、特殊な乾燥を施したあと、塗料で全面をコーティングしています。「NAGASAWA」には、プチブールやクッペなど4種類のパンライトが置かれています(クロワッサンは税別6,400円)。
ここにしかない商品を楽しんでほしい
今回ご紹介した商品はごくごく一部。「NAGASAWA」に揃うユニークで楽しい文房具を目当てに、定期的に店を訪れるファンも多いとのこと。この日も常連さん、家族連れ、海外からの観光客など幅広いお客さんが訪れていました。
スタッフには店長の長井さんをはじめ、文房具好きが集まります。皆それぞれアーティストのギャラリーや展示会を観に行き、これぞという作品を買い付けるそうです。店内にはNAGASAWAオリジナル商品のほかに、センスと個性が光る神戸のアーティストの作品が並んでいます。
店長の長井さんは顔出しNGとのこと。常連客が作ってくれたという似顔絵コースターをくれた
取材中、長井さんと話していると、突然お客さんに呼びとめられてジャンケンをしていました。「私が最近店長に就任したので、その就任キャンペーン。私に勝ったらポイント2倍なんです!」(長井さん)
NAGASAWAの店内にあふれる楽しさは、スタッフの情熱と工夫によって作られているのです。
※:店長就任のキャンペーンは終了しています。
「どこにでもあるような商品は置いていません。ぜひゆっくり楽しんでほしいです」
そう語る長井さん。気がつけば、店に入ってから2時間を過ぎていました。
「NAGASAWA」の商品は、作り手の思いやストーリーを感じられるものばかり。この店を訪ねるためだけに神戸に来てもいい、そう思えるような魅力的な文具店です。
煉瓦倉庫は夜景も格別!
倉庫を出ると、外はすっかり夜に。煉瓦倉庫は日が暮れるとライトアップされて、ロマンティックな光景を作り出します。
新日本三大夜景にも選ばれた神戸、その美しい夜景を見ながら帰路につきましょう。
煉瓦倉庫で神戸の思い出を
煉瓦倉庫には、今回ご紹介したお店のほかにも、パスタ店やカフェ、メイドインジャパンの家具・ライフスタイルショップなどの店舗が入っています。神戸のランドマークといえるポートタワーもすぐ近く。神戸の中心街、元町、三宮とも電車で1、2駅とアクセスしやすい場所にあります。
歴史が刻まれた建物「神戸煉瓦倉庫」。その中にあるストアでは、新しくもこだわりと思いのつまった商品を味わい、手に取ることができます。ぜひ足を運んで、ここでしか味わえないひとときを過ごしてみませんか?
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In cooperation with Goodays Department、NAGASAWA 神戸煉瓦倉庫店
撮影協力:神戸煉瓦倉庫
MATCHA Editer.