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時を忘れる有馬温泉のオススメカフェ「チックタク 」「Café De Beau」
有馬温泉は歴史を感じる温泉街ですが、実はおしゃれなカフェも点在しています。今回は、その中でも、ランチのおいしさに定評のある古民家カフェ「チックタク」、有馬限定スイーツを楽しめる「Café De Beau」のオススメ2店ご紹介します。
おしゃれなカフェが多い有馬温泉
有馬温泉は、兵庫県・六甲山(ろっこうさん)の北側に位置する、わずか1キロメートル四方の小さな温泉街。
その細い坂道には、古くから営業するお店がところ狭しと軒を連ねます。
そんな歴史を感じる有馬温泉ですが、実はおしゃれなカフェも見つけることができます。
特にオススメなのが、ランチのおいしさに定評のある古民家カフェ「チックタク」、そして有馬限定のスイーツを楽しめる「Café De Beau」。有馬温泉でも特に人気の2店、そのオススメメニューを詳しくご紹介しましょう!
1.こだわりのランチがおいしい「チックタク」
まずご紹介したいのが、「チックタク」。料理のおいしい古民家カフェです。
お店は、有馬温泉のランドマーク的な公衆浴場「金の湯」の裏にある、細い階段を登った場所にあります。
カフェとは思えない木造の佇まい。築100年以上経つ、店長の実家を改装して作られました。写真の左の道を入ったところが入り口です。
店内は木を基調とした、落ち着いた雰囲気。ジャズのスタンダードナンバーが静かに流れています。
重厚さがありながら、自由なのびやかさも感じさせる看板やロゴのデザインは、綿貫宏介(わたぬき ひろすけ)さんという芸術家によるもの。
アジアやヨーロッパ、民族芸術などさまざまな芸術が融合したような綿貫氏のデザインは、ほかにも有馬の老舗旅館・御所坊(ごしょぼう)などで見ることができます。
絶品オムライスを味わおう!
チックタクはドリンクの休憩だけでももちろんOKですが、こだわりのあるランチが人気です。今回いただいたのは、「自然たまごのオムライス」。
玉ねぎと赤ワインを1日煮込んだ自家製デミグラスソースがたっぷりかかります。トロトロにとろけるたまごは、兵庫県・三田(さんだ)の農家から仕入れたもの。放し飼いでのびのびと育ったニワトリのたまごは、栄養価が高く、甘みの強いのが特徴です。
中は、ケチャップベースのチキンライス。ソースとたまご、チキンライスが絡み合い、まろやかで奥深い味わいです。オムライスには、ごまドレッシングとオリーブオイルがかかったサラダがつきます(税込1,360円)。
食後には、さっぱりとした「ありまサイダー」をいただきましょう(税込380円)。
有馬温泉は、サイダーが名物。サイダーはスッキリした甘さが特徴の炭酸飲料で、有馬ではさまざまなカフェや飲食店で飲むことができます。強めの炭酸で、喉ごしもさわやかです。
英語メニューもあるので安心。こちらは、もう1つの人気メニュー「有馬薬膳カレー」。ルーには漢方を使用し、スパイスとして有馬名物でもある山椒(さんしょう)を入れています。
「健康、美容にいい温泉とともに、体にいい食べ物を食べてほしい」という思いから作られたオリジナルメニュー。売り切れることもあるので、早めの時間をねらった方がよさそうです。
遊び心にあふれた店内
お店の隅に、気になるものが置かれています。こちらは実際に遊べるピンボール台(1回100円)。注文後の待ち時間に遊んでも楽しそう! 年代物なので丁寧に扱いましょう。
店長の竹田さん。「チックタク」という店名は、日本語で、時計の針が動くさまを表す擬音語。
加えて、もう1つ意味があります。店長の竹田さんの漢字「竹」の読み方「チク」と、家を表す漢字「宅」の読み方「タク」を合わせて「チックタク=竹田さんの家」の意味になるという、言葉遊びも含まれているのです。
チックタクには、おみやげ店も併設されています。センスある小物が並ぶこの店は、徒歩10分ほどの距離にある「吉高屋」の支店です。
時計の針がゆっくり流れるようなチックタク。有馬の路地裏にたたずむ古民家で、素敵な時間をお過ごしください。
2.有馬のご当地スイーツが味わえる「Café De Beau」
続いてご紹介するのは、緑に囲まれたカフェ、「Café De Beau(カフェ・ド・ボー)」。裏手にある旅館「御所坊(ごしょぼう)」の14代目主人の本宅を改装して作られました。
落ち着いた雰囲気ながら広々とした店内。カップルからファミリーまで幅広い層に愛されています。
筆者も子どもの頃、家族と一緒に何度か訪れ、大人の世界に迷い込んだようなわくわくした気持ちになったのを覚えています。
緑あふれる庭を眺められる、窓際の席もオススメ。優雅なひとときを過ごせます。
こだわりのスイーツと紅茶を
「Café De Beau」で充実しているのが、有馬ならではのスイーツ。ケーキから焼き菓子まで、自家製のお菓子を店内でいただくことができます。
中でも名物は、「有馬ロール」(税別280円)。
有馬温泉の「金泉」と呼ばれる赤茶色の源泉を汲み上げて鍋で煮詰め、そこから作られた塩を使用しています。やさしい甘さの中に、ちょっぴり感じるしょっぱさがアクセント。
ほかにも高級豆・丹波(たんば)の黒豆を使ったタルトやプリンなど、ここでしか味わえないスイーツばかり。ショーケースにある生洋菓子とドリンクを注文すると50円割引きになります。
一緒にいただいたドリンクは、「伝説有馬 末畿(まき)」というオリジナルのフレーバーティ(税別800円)。煎茶をベースに、複数のハーブやバニラを使用しており、甘い香りがただよいます。山椒がさわやかなアクセントに。
オリジナルフレーバーティはほかにも、ほうじ茶や和紅茶(日本産の茶葉を使った紅茶)、ジャスミンをブレンドした「陰翳(いんえい)」(税別800円)があります。
「萩原珈琲」のアイスコーヒー(税別620円)
ランチメニューはありませんが、隣にある系列店のパン屋「パン・ド・ボウ」のパンを持ち込んで食べることができます。神戸を代表するコーヒーブランド「萩原珈琲(はぎはらコーヒー)」と一緒にいかがでしょうか。
実は、1店目にご紹介した「チックタク 」と「Café De Beau」は系列店で、店長も兄弟同士。有馬温泉で愛されるお店は、地元の人たちの思いによって作られ、継承されています。
温泉で疲れを癒して、カフェに行こう
今回ご紹介した以外にも、有馬温泉の路地裏にはカフェが隠れています。通りを歩いているだけでは見つからないような店も。ぜひ有馬の坂道に迷い込みながら、お気に入りの店を見つけてみてください!
In cooperation with チックタク、Café De Beau
MATCHA Editer.