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【京都】日本で最高位の格式をもつ禅寺、南禅寺~アクセス・イベントなど〜
京都市左京区にある南禅寺は、京都にある禅宗の寺院の中でも最高位の格式を持つ寺院です。重厚感のある建築が素晴らしいだけでなく、枯山水などの庭園も美しい南禅寺へのアクセス、オススメスポット、イベントなどをご紹介します。
南禅寺のオススメのスポット
方丈(ほうじょう)
方丈とは、禅寺で住職の居間としてつかわれる部屋のこと。南禅寺には、大方丈(おおほうじょう)と小方丈(こほうじょう)があります。
大方丈の欄間(らんま※1)には、彫刻や天井、板扉などに当時の天皇の住居などに使われていた建築技法の様子が見られます。当時は日本画で彩られていましたが、現在は痛みが激しいことから、一部オリジナルと、復元画が公開されています。
また、小方丈には江戸時代初期に天才といわれた画家、狩野探幽(かのうたんゆう)による虎の絵が40面あり、「虎の間」とも呼ばれています。
方丈には、庭園が複数あります。枯山水の庭園である「虎の子渡し」と「如心庭(にょしんてい)」、苔の美しい庭「六道庭(ろくどうてい)」です。
※1:欄間……採光や通風、装飾のために、天井と、襖や障子の上枠である鴨居(かもい)の間にはめこまれた格子や透かし彫りのこと
三門(さんもん)
1628年に再建された高さ約22メートルもあるこの門は、その量感と力強さに圧倒されます。天井に鳳凰や天人の絵がほどこされた2F部分には冠をかぶっためずらしいお釈迦さまの座像と、お釈迦さまの16人の弟子である十六羅漢、武士の像や位牌が安置されています。
疏水(そすい)
境内に突如と現れる、赤煉瓦のアーチを描いた水道橋。これは、隣は滋賀県にある琵琶湖の水を京都市内まで取り入れるため、1890年に造られました。
そうして取り入れられた水を水力発電に利用したところ、京都にさまざまな工場が生まれ、路面電車も走るようになったといいます。琵琶湖疏水は現在も利用されています。
南禅寺の季節のイベント
涅槃会(ねはんえ)
お釈迦様がお亡くなりになられたという2月15日に執り行われる法要で、お釈迦様の最期の様子を描いた「涅槃図(ねはんず)」を掲げて行われます。
降誕会(ごうたんえ)
お釈迦様がお生まれになった4月8日に誕生を祝う法会です。別名「花祭り」ともいわれ、桜の見頃と重なることが多いです。
南禅寺の周辺の観光スポット
南禅寺周辺には南禅寺派の金地院(こんちいん)や、秋のモミジの紅葉が有名な永観堂禅林寺(えいかんどうぜんりんじ)があるほか、朱塗りの社殿が美しい平安神宮(へいあんじんぐう)やお念仏のふるさとともいわれる知恩院(ちおんいん)も徒歩20分くらいのところにありますので、あわせてご覧ください。
※移動時間や交通費の情報は各施設の公式サイトからの情報に基づいて掲載しています。2017年6月現在の情報です。変更になる場合がありますのでご了承ください。
南禅寺周辺のおすすめホテル
奈良生まれの旅好きライター。日本の魅力を世界の人々に伝えていきたいです。