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レトロな神戸を楽しもう!和とアートが広がるホステル「ユメノマド」
神戸の下町・新開地にあるホステル「ユメノマド」は、レトロな神戸を体験できるディープなエリアにあります。商店街や居酒屋、映画館など、日常を過ごすような旅をお探しの方にぴったりの宿泊施設です。
神戸の個性あふれる宿「ユメノマド」
神戸は、異人館やスイーツなどオシャレなイメージですが、昔ながらの下町情緒あふれるエリアも残っています。その代表的なエリアが「新開地(しんかいち)」。
今回は、かつて「東の浅草、西の新開地」と評されたほどにぎやかだった街・新開地にある個性的なホステル「ユメノマド」をご紹介します。
ユメは日本語の夢、ノマドは英語のnomad、遊牧民のことを意味しています。まさに、夢を抱いた旅人にとってオアシスのようなホステルです。
JR神戸駅から徒歩10分、阪神・阪急新開地駅や地下鉄湊川公園駅からはおよそ徒歩2分。ユメノマドは、歩道から階段を上ったところにあります。
レトロな玄関にはホステルのシンボルマーク・折り鶴が描かれています。渡り鳥である鶴は、旅人のイメージに近いことから、折り鶴をシンボルにされたそうです。
手作り感あふれる玄関。靴を脱ぎスリッパに履き替え、チェックインの手続きを済ませましょう。貴重品を入れる鍵付きロッカーも左側にあります。
和風?洋風?不思議でお洒落な共有スペース
共有のリビングスペースは24時間自由に楽しめる空間。1人で過ごすもよし、大勢で交流するもよし、自分の家のように過ごせる場所です。
時間は不定期ですが、カフェバーもあります。
リビングの片隅には、さりげなくギターや本が置いてあり、こちらも自由に使えます。優しい心遣いに旅の疲れも癒されます。
リビングの奥には、日本の伝統的な和室があり、祖先の仏を祀る仏壇や床の間を間近で見てみましょう。夏になれば、外のテラスでビールを飲むのも楽しみのひとつ。
ユメノマドの楽しみ方は、滞在するお客様ご自身に委ねられているのかもしれません。
宿泊は個室かドミトリーを選択可能
宿泊は、個室とドミトリーがあります。公式HPから予約した場合、個室は1室あたり1人使用が税込4,300円、2人使用が6,400円。
ドミトリーは、男女8人部屋が2,500円/人、男女4人部屋2,700円/人、女性4人部屋2,800円/人と、とてもリーズナブル。そのほか2~4人部屋もあります。公式HPから予約した場合は割引もあります。
オリジナリティのある共有キッチンや洗面スペース
冷蔵庫、調理器具や調味料が揃った共有キッチンがあるので、長期滞在の場合も安心です。
圧巻は、こちらの洗面スペース。アート感と手作り感が満載のフォトジェニックなスポットです。このほか、共有のシャワー、バスルームもあります。決まりを守って使用しましょう。
オーナー三上さんが語る開業の経緯
ユメノマドのオーナー・三上(みかみ)さんは個性あふれる素敵な女性。
ゲストハウス開業の経緯を尋ねたところ「祖母が経営していた旅館が閉じられ、20年近く誰も住んでいなかった場所を残したいと思ったのがきっかけ」とのこと。お祖母様想いの優しさと、思いを実現する芯のある方です。
「初めは一人で構想を練っていましたが、少しずつ手伝ってくれる仲間が増えていき、開業の苦労もあまり無かったような気がします」と三上さんは話します。
開業当初から7割が海外からのお客様だったそうです。特に多いのは、韓国やアメリカ、イギリスの方などで、瀬戸内をめぐるルートの途中に立ち寄られる方もあるとか。
上の写真は、お客様が和室で習字をした時の作品。決まった時間のワークショップという形ではなく、「やってみる?」という自然発生的なイベント。ユメノマドではそういった体験を大切にしているそうです。
海外のお客様が地元の飲み屋を訪ねたところ、隣合わせた地域の方に「神戸によう来なさった」とビールをおごってもらった、という微笑ましいエピソードもあるそうです。
都心部のホテルでは得られないような経験ができるのが、地域に根ざしたホステル滞在の魅力ですね。
オーナーオススメ!地元の商店街で買い物してみよう
ユメノマドには共有キッチンも完備。すぐ隣にスーパーマーケットもありますが、せっかくなので活気ある地元の商店街で買い物をして、自炊を楽しんでみませんか? こちらはオーナーオススメの東山商店街。徒歩4,5分の場所にあります。
果物屋、魚屋、野菜を売る八百屋、肉屋など、昔ながらの対面販売では、英語が通じないかもしれませんが、簡単な日本語やジェスチャーで買い物体験を楽しんでください。
神戸の下町・新開地のホステル「ユメノマド」に滞在し、旅先でも「住んでいるような」体験をしてみてはいかがでしょうか? 長く心に残る思い出ができることでしょう。
日本文化、特に絵画や工芸品が好き。福岡、京都、大阪、ベルギー、アメリカを経て現在は神戸在住。座右の銘は「住めば都」。