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東京から90分!座禅体験からワインまで、甲州市を満喫する日帰りモデルコース
東京から電車で90分で行ける、山梨県・甲州市。歴史のある家や寺、自然豊かだからこそ味わえる食べ物、飲み物など、魅力満載な甲州市を今回は日帰りで訪ねてきました! 東京から少し足を伸ばしたい方、必見の記事です!
ワインと歴史の都、甲州市へ出かけよう
山梨県・甲州市は、歴史があり自然豊かで、ワインの生産地としても有名なエリア。新宿駅から約90分で行くことができるアクセスのよさも魅力です。今回は甲州市の名物をたっぷり味わえる、東京からの日帰りプランをご紹介します!
8:00 新宿駅を出発
東京から甲州市へは、JR中央特急「あずさ」「かいじ」が最速の交通手段で、甲州市にある塩山駅まで約85分で到着します。料金は片道3,280円です。Japan Rail Passをお持ちの方は「あずさ」「かいじ」の普通車に乗車することができます。
10:00 山梨の伝統料理「ほうとう」を食べよう!
まずは、山梨県の郷土料理、「ほうとう」を食べてみましょう!
ほうとうとは、カボチャやニンジン、ネギ、キノコなどの野菜を、太い麺とともに味噌で煮込んだ料理です。温かくて優しい味わいで、寒い時期にはぴったり。
市内各地の飲食店で販売しているほか、「道の駅・甲斐大和」ではほうとう作りを体験できます。
作り方
まずは小麦粉に少しずつ水を加えながらこねます。手でこねたり、棒を使ってこねたり。最初はぱさぱさとしていた小麦粉が、どんどんまとまってきます。
次はまとまったものを薄く広げ、1センチ大にカットします。麺同士がくっつかないよう気を付けながらボウルの中に入れます。
あとは鍋に入れてキノコ、ハクサイ、ネギ、カボチャなどたくさんの野菜と一緒にぐつぐつ煮込むだけ!
火の通りにくいものから順に入れていくと、効率よく煮込むことができます。
食べてみよう
作り始めて40分ほどで完成しました。ほどよいしょっぱさの味噌が、もちもちの麺とほくほくの具材にしみ込んでいます。
今回ほうとう作りをたいけんした「道の駅・甲斐大和」では、店内では山梨のおみやげも多く販売されています。
ここだけでなく、甲州市ではほうとうを提供しているレストランが多くあり、1,000円前後で食べることができるので、ぜひ味わってみてください。
※ほうとう作り体験は、10名以上から行っています(日本語のみ)。下記のinformationにある電話番号から予約してください。
行き方
JR中央線「新宿駅」で中央線中央特快「大月」行に乗車し、JR中央本線「大月駅」で中央本線甲府行に乗り換え、JR中央線「甲斐大和駅」で下車。徒歩約15分で到着です。
12:30 甘草屋敷で歴史を味わおう
次の目的地は「甘草屋敷(かんぞうやしき)」。銅板で覆われた堂々たる屋根に、障子で仕切られた外観が歴史を感じさせます。
この屋敷が建てられたのは江戸時代(1603年~1868年)の後期。当時の政府へ納めるため、この土地で栽培していた薬の原料「甘草」が名前の由来となっています。
今回は甘草でできたお茶をいただくことができました。少しスパイスが効いたような味で、のどの風邪などに効くと言われています。
こちらは江戸時代に東京から来たお客さんに泊まってもらう部屋として使われていました。多くは役人であったため、相手を敬うために、畳を入口より一段高くして、そこに座ってもらっていたそうです。
2Fには当時使われていた木造の皿や家具がたくさん置いてあります。
毎年2月~4月にかけて、市全体で「ひな飾りと桃の花まつ」という祭りが開催されます。甘草屋敷はメイン会場となり、ひな祭りをお祝いするために多くのお雛様がきれいに飾られます。
行き方
JR中央線「甲斐大和駅」からJR中央本線甲府行に約10分乗り、JR中央線「塩山駅」で下車。北口から出ると目の前にあります。
13:30 坐禅で心をきれいに
次に向かったのは「恵林寺(えりんじ)」。
日本人なら誰もが知っている戦国時代の武将・武田信玄(※1)の墓があることで有名です。そんな由緒ある寺で、坐禅体験ができるのです。
※1:武田信玄……戦国時代(1467~1568年)に甲斐(現在の山梨県あたり)をまとめていた武将。
坐禅をしてみよう!
坐禅とは姿勢を正して、足を組んで坐(すわ)り、精神を集中させる修行です。読者のみなさんもご存知の方は多いのではないでしょうか。
武田信玄は、「坐禅をする上で大切なのは、自分の人生に真剣に向き合うこと」だと自分の家臣(部下)に伝えていたそうです。恵林寺では彼の思いを受け継ぎ、現在でも一般の人へ坐禅体験の提供をしています。
坐禅の際には、帽子や靴下を脱ぎます。坐禅中に携帯を使ったり、カメラで撮影してはいけません。できるだけ精神を集中できる環境を整えるためです。
まずは5分の坐禅。次は20分の坐禅です。背筋を伸ばし、深く息を吸います。集中するためのポイントは、頭の中でゆっくりと数を数えること。
静寂が続き、外にある小川から水の流れる音が聞こえてきます。集中が切れてしまったときは手をあげると住職の方から警策(きょうさく)という平たい竹の棒で叩いてもらえます。警策で背中を打ってもらうと、目が覚め、もう一度集中できるのです。
坐禅をすると時間があっという間に過ぎ、坐禅前に比べてすっきりしたような気持になりました。
英語で案内も!
住職の方の中には学生時代にアメリカ留学経験のある方がいるため、英語で坐禅の説明を受けることができます。英語案内が必要な方は予約時に伝えてください。
予約方法
毎月第2日曜日 15:00~16:00は予約なしで座禅体験ができます。その他の時間帯は問い合わせフォーム(日本語)から坐禅体験会を予約することができます。
行き方
塩山駅南口から山梨交通・窪平線「恵林寺・窪平」行のバスに乗り約11分です。
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15:00 最後はワイナリーでほっと一息
坐禅が終わったら次はワイナリーへ。
山梨県甲州市はワインの生産量が多いことで有名です。市内に40近くのワイナリーがあり、その多くは地元でとれるブドウでワインを作っています。
今回お邪魔したのは「あさや葡萄酒(ぶどうしゅ)」。100年近くの歴史を持つワイナリーがあります。
お気に入りのワインを見つけよう
ここではワインの試飲ができます! 日本では法律で「お酒は20歳から」と決められているので、年齢を証明できるものを持っていくことをオススメします。
ほとんどが山梨県で取れたブドウを使用したワインなので、おみやげにもピッタリ。試飲は300円、一部は無料で試飲することもできます。お気に入りのワインを見つけるために、いろいろと味見してみました。フルーティーで飲みやすく、思わず飲み過ぎてしまいました。
また果汁100パーセントのブドウジュースもあるので、お酒が苦手な人や20歳未満の人も楽しむことができます。とても濃厚でおいしかったです。
予約方法
ワイナリーツアーは日本語のみですが、100年近くの歴史を持つ地下のワイナリーやブドウ畑を見学でき、ワインの作り方を学ぶことができます。1週間前までに電話(日本語)での予約が必要です。
行き方
勝沼ぶどう郷から甲州市営・勝沼地域バス<ワインコース>に約10分乗り「等々力四つ角南」下車。徒歩約3分で到着です。
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17:00 甲州市を堪能したあとは、東京へ
楽しい甲州市観光も終わりです。帰りはJR中央線「塩山駅」からJR中央本線特急「かいじ」新宿行きに約90分乗り、JR中央線「新宿駅」へ。
伝統と歴史が息づく甲州市へ!
東京から日帰りで行くことのできる山梨県・甲州市。伝統料理や歴史ある建物、そして名産品など盛りだくさん! 歴史や自然を味わいに行ってみてはいかがですか。
MATCHA編集・ライターのインターン生。カフェ・レストラン巡りと映画鑑賞が大好きな大学生。