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朝と夜で違う顔を見せる東京の魅力
人があふれんばかりの大都会、東京。けれど有名な観光地にも、人通りが少ない時間帯はあるものです。朝の東京と夜の東京、どれほどの違いがあるのでしょうか? MATCHA 編集部と一緒に、この記事で都内を探検してみましょう。
人のいない東京は、どこにある?
浅草、上野、新宿、渋谷。街の名前を挙げて、頭に浮かぶのは、とにかく人! 人! 人!! おびただしい数の人!!
人混みが苦手な人は避けて通りたくなるエリアですが、今回のテーマは「人のいない東京」です。これらの街どこかに、人がいない場所はあるのでしょうか?
もしかしたら、早朝か深夜ならいないかもしれない! 読者のみなさんも、本記事を見ながらMATCHA編集部と一緒に、昼と夜の東京を探検してみましょう。
浅草・浅草寺の赤提灯
「浅草に行かなければ、東京に行ったことにはならない」といわれることもある、人気観光地。
浅草といえば、浅草寺・雷門の巨大な赤提灯が有名。ここは絶対に外せない観光スポットのひとつです。
人が少ないときに写真を撮りたいけれど、早朝からは来られないという人は、夜中に来るしかありません。
仲見世通りを通って来るとまた大提灯があり、しかも今度は3つも並んでいます。写真は、宝蔵門と五重塔です。
伝法院通りは、仲見世通りから先に進むとあらわれる通りのひとつ。飲食店が並び、昼間は観光客で賑わっています。日が暮れると店の看板に明かりが灯り、レトロな街並みを照らして、雰囲気たっぷりです。
屋形船は、隅田川の停泊所に静かに浮かぶ料亭のような船。夜には続々と船に乗り込む人たちで満杯に。雰囲気はすっかり宴会モードです。
上野・都会の中心にある大きな公園
あらゆる商店が揃い、美術館・博物館、さらにはホテルも多数。駅には多くの路線が通っています。それゆえ上野は、東京を旅行する人たちに旅の拠点として選ばれています。
「上野公園」は、都内の桜の名所として有名です。明治維新で活躍した西郷隆盛の銅像は、夜間のライトアップで一層、威厳が増して見えます。
不忍弁天堂に向かう参道に並ぶ屋台。昼間には香ばしい匂いに包まれるこのエリアも、夜はひっそりと静まり返ります。
朝昼夜と、上野駅はいつでも人でいっぱいです。しまし、夜中には人影がぐっと減ります。
上野に来たなら、アメ横を素通りするわけにはいきません。しかし、夜は店のシャッターが降りていて、店のおじさんやおばさんがお客さんを呼び込む大きな声も消え失せます。
新橋・サラリーマンの聖地
オフィス街であり、酔っ払ったサラリーマンに出会えることも。
新橋は、東京のオフィス街のひとつ。テレビニュースの働く世代へのインタビューでは、レポーターがよく新橋駅前のサラリーマンにマイクを向けています。こちらも夜は人が少なくなります。
深夜には、終電を逃さないよう駅へと向かう、酔っ払ったサラリーマンを目にすることも。
お台場・新しき未来都市
ショッピングモールやテーマパーク、テクノロジー、そしてガンダムの街。
かつて、お台場のシンボルといえば、東京の街並みを背景に白く輝くレインボーブリッジでした。東京の周辺の夜景が見える、ナイトクルーズも人気です。
2012年以降、お台場のシンボルはレインボーブリッジから「ダイバーシティ」前の、実物大ガンダム立像へと変わりました。こちらは昼夜を問わず人足が絶えません。
新宿・ショッピングと夜の歓楽街
駅チカの大型デパート、地方行きのバスもあるバスターミナル、ビル丸ごと一棟という広い紀伊國屋書店、そして夜のネオン街。
ホテルの屋上からヌッと顔を出しているゴジラ。新宿では、ゴジラのもとにたどり着く前に、ドン・キホーテの前を通過しましょう。筆者は何度行っても、この店から手ぶらで出てこられたためしがありません。
昼間の歌舞伎町には、普通のレストランが並んでいるように見えます。しかし日が暮れた途端、通りは看板の灯りでまばゆく照らし出されます。これこそ、歌舞伎町の真の姿です。
歌舞伎町のすぐ側には、バーや飲食店が集うエリア、新宿ゴールデン街があります。静かな通りには、笑い話を肴にお酒を飲む人たちの声が響きます。
渋谷・若者が集う街
若者の街にして、とある忠犬にまつわる感動秘話が伝わる地。
渋谷のスクランブル交差点では、もっとも人が多いときには、1度の青信号(およそ2分間)で3,000人が渡るといわれています。
忠誠心や誠実さの象徴である「忠犬ハチ公像」は、待ち合わせにちょうどよい場所にあります。しかし、皆がこぞってそこを待ち合わせ場所にしてしまうため、結局待ち合わせの相手を探すのが大変、なんてことに。
そんなトラブルも、待ち合わせ時間を朝7:00に変えれば解決です。すぐに会う予定の友人が見つかりますよ。
人のいない東京
どこへ行っても大勢の人を見かけるので、人がまったくいない場所は、恐らく東京には存在しないのでしょう。早朝に行けば誰もいない、と思うかもしれません。けれどよくよく見てみると、酔い潰れたサラリーマンが、前の晩からその辺で寝ているかもしれませんよ!