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川奈ホテル「サンパーラー」で至福の休日
静岡県の伊豆にある川奈ホテルのサンパーラーを紹介。船をイメージした室内からは相模湾の絶景が望めます。軽食やパフェも美味。東京から離れてひと息つきたいときに訪れたいスポットです。
東京から週末エスケープするなら
「東京を離れてリフレッシュしたい」と思ったとき、筆者は東京から西へ150キロメートルほどの、静岡県の伊豆半島へ向かいます。
伊豆には、青い海と断崖絶壁のコントラストが美しい城ケ崎海岸、きれいなお椀型の伊豆高原などの見どころがありますが、筆者がいちばん楽しみにしているのは「川奈ホテル」のサンパーラーです。
川奈ホテルとは
Picture courtesy of 川奈ホテル
川奈ホテルは1936年、日本の旧大倉財閥・大倉喜七郎(おおくら きしちろう)により創業されました。彼は「ホテルオークラ」や「帝国ホテル」の設立にも寄与した人物。イギリスへの留学経験があり、英国のリゾートホテルに感銘を受けて川奈ホテルを造らせたといいます。
第二次世界大戦以降は海外からの賓客をもてなす施設として利用され、新婚旅行で日本を訪れたマリリン・モンローとジョー・ディマジオも宿泊しました。
外観は赤いスペイン瓦と白い壁が目を引く南欧風。相模湾を望む敷地にはゴルフコースとクラブハウス、プールも併設され、夏は避暑に訪れる人で賑わいます。
ホテルは、西側を小室山、東側を海に接する立地にあります。周囲から隔絶されており、まさにオアシスのよう。
重厚感あふれるロビー
エントランスを抜けると、革張りのソファや暖炉のあるメインロビーが目に入ります。クラシックホテルならではの重厚感。つい、ここでゆっくりしたくなりますが、隣にあるサンパーラーに行きましょう。
開放感たっぷりのサンパーラーへ
Picture courtesy of 川奈ホテル
サンパーラーは開放的な雰囲気で、海に向かって突き出すようにして造られています。ガラス張りの窓からは相模湾が綺麗に見えますよ。
筆者のお気に入りは藤の椅子。ちょっぴりレトロなこの椅子がリラックスしたムードを醸しているんです。休日の午後、海を眺めながらお茶をいただくのが筆者の定番です。ゆっくりと流れる時間はなによりの贅沢ですよ。
サンパーラー・オススメのメニュー
サンパーラーには、ティータイムのお供に最適なおいしいメニューが揃っています。
筆者のイチオシはパフェ。「KAWANA パフェ」(1,550円、税込・サービス料別)は、ホテル特製のプリンやりんごのコンポート、フルーツケーキを盛り合わせています。至福の時間にふさわしい一品です。
夏はモモをふんだんに使った季節限定のパフェ(季節によって内容・値段が異なります)もあります。
写真はセットイメージ Picture courtesy of 川奈ホテル
「伝統のバヴァロワ・オ・フリュイ」(単品1,050円、セット1,550円、税込・サービス料別)は、ホテルに伝わるレシピを現代風にアレンジしたもの。生クリームをたっぷり使った濃厚な味わいです。
Picture courtesy of 川奈ホテル
マリリン・モンローにまつわるメニューも必食です。「オムライス」(2,200円、税込・サービス料別、11:00〜15:00販売)は、彼女がルームサービスでオーダーしたものを再現しています。
小腹が空いたらアメリカンクラブサンドウィッチ(2,200円、税込・サービス料別)を。友人と語らいながらシェアするのにも向いています。
どのメニューも老舗ホテルならではの丁寧な味付けがされていて、きっとお腹も心も満たされるはずです。
※サービス料は10%です。
伊豆・川奈ホテルへのアクセス
川奈ホテルへのアクセスを紹介します。東京から電車で行く場合、ホテル行きの無料シャトルバスが出ている伊東駅まで移動しましょう。
JR東京駅から東海道線で熱海へ、熱海から伊東線で伊東駅まで行きます。所要時間はおよそ2時間30分、料金は2,310円です。
JR東京駅から新幹線(こだま)で熱海駅まで行き、JR伊東線に乗り換えて伊東で下車することも可能です。この場合、所要時間はおよそ1時間30分、料金は4,400円(指定席)です。
伊東駅からホテルまでは無料シャトルバスで30分ほど。利用には事前の電話予約が必要です(英語対応)。シャトルバスについて詳しくはこちらのページをご覧ください。
優雅なひとときを
クラシックホテルは都内にも数軒ありますが、ここではひときわ静かで優雅な雰囲気に浸ることができます。
ぜひ一度訪れて、美しい海とおいしいお茶を味わう、至福のひとときを過ごしてください。
Main picture courtesy of 川奈ホテル