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納豆完全ガイド!なっとう娘がヴィーガンや初心者に納豆の魅力を教えます
納豆は日本でもっとも健康によい食品の1つですが、ネバネバした納豆をおいしく食べる方法はあまり知られていません。納豆を手軽に食べる方法や、ヴィーガンやベジタリアン向けのレシピを、納豆マニアの鈴木真由子さんに聞きました!
納豆=大豆を発酵させた日本の健康食品
納豆という食べ物を知っていますか? 納豆(発酵させた大豆)は、数世紀前からある日本の伝統的な食べ物です。非常に栄養価が高く、健康によいとされ、世界中で知られています(※1)。タンパク質とビタミンが豊富で、日本では植物由来をベースにした食事をしているヴィーガンの人など、多くの人にとって貴重な栄養源です。しかし、納豆は強い匂いと粘り気があるため、苦手な人もいます。
鈴木真由子さんは、納豆を使ったレシピや料理の専門家であり、ソーシャルメディアでも影響力が大きく、納豆の情報を積極的に発信しています。納豆を一番おいしく食べる方法、ヴィーガンとベジタリアン向けのレシピ、そして健康的な発酵食品・納豆の奥深い世界について、とことん聞いてみました。
※1: 納豆には、血液循環や心血管疾患の改善に役立つ酵素が含まれていると言われています。詳しくはアメリカ国立医学図書館:国立生物工学情報センター(NCBI)の文献を参考にしてください。
日本の納豆が買える場所、食べ方
そもそも納豆は、日本全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで販売されており、四角いプラスチックのパック(写真左下)に3個入りで売られていることが多いです。小さいカップ(写真左上)での販売もあります。また、高級な納豆になると、わら(写真右)や竹の皮に包まれたものもあります。
大豆を発酵させただけの納豆ですが、ヴィーガンやベジタリアンフレンドリーな場合が多く(※2, 3)、植物由来の食事をしている人にとっては、タンパク質や栄養素を摂取するための優れた食べ物になります。納豆は日本の多くの人々にとって食生活の一部であり、旅館やホテルの朝食でよく提供されます。
※2:納豆についてくるタレ、醤油のほとんどにはカツオ(魚)のエキスが入っています。ヴィーガンフレンドリーなタレを使用しているのは、上の写真の左下の納豆のみです。
※3:この記事で取り上げる「ヴィーガン向け」食品は、魚や魚介類、また動物、乳製品、卵、ハチミツなど原材料が動物性由来ではない食品のことを言います。日本で販売されている納豆の発酵工程にはゼラチンを使用する場合があります。商品についての詳細は企業に直接連絡することを推奨します。
茨城県の水戸で作られた納豆はわらで包まれている
納豆の値段は、銘柄や種類によって違いますが、80円から300円程度。大豆の大きさやメーカーの違いなど、日本にはいろいろな納豆があるので楽しめますよ。
"なっとう娘"に、納豆の気になることを聞いてみた
鈴木真由子さんは、子どもの頃から納豆を食べ続けるほどの納豆好きです。"なっとう娘"という愛称で、ソーシャルメディア上で知られている納豆マニア。現在はフリーランスとして、企業と組んで納豆の販売促進や新しい納豆製品の開発に取り組む活動もしています。また、日本のメディアのウェブサイトに定期的に寄稿したり、InstagramやYoutubeなどソーシャルメディア向けのコンテンツを作成するなど、納豆のおいしさや楽しさを知ってもらう活動をしています。
納豆について、鈴木さんに気になることを聞いてみました。
初めて納豆を食べる人に、オススメの食べ方は?
真由子さん:「日本のほかの地域に比べて、関西では納豆を食べる人が少ないです。そのため、関西で販売されている納豆は粘りが少なく、香りも優しいので、海外から来た人や初めて食べる人に向いてます。大阪にある納豆ご飯の専門店・※710(コメナナイチゼロ)は、お店で納豆を食べやすくしてくれるのでオススメです。
日本ではもっぱら白米と一緒に納豆を食べる人が多いですが、ほかにもさまざまな食べ方があります。カレーと合わせるとおいしいトッピングになり、甘いものが好きな人はチョコレートと食べてみてください」
真由子さんはまた、納豆やタレ(醤油)に付いてくる小さなカラシは、納豆の強いにおいを抑えるためのものだと話しました。納豆の味もまろやかにしてくれるのだそう。
どうやって食べるのがオススメ?
真由子さん:「納豆のパッケージを開けたら、ビニールや袋を取り除きます。それから、箸を持って混ぜ始めます! 納豆の混ぜ方に正解はありませんが、私は50回くらい混ぜます。その後、タレを加えて、また150回くらい混ぜます。たくさん混ぜることで、納豆の粘り気が出てフワフワになります。これが一番おいしい食べ方だと思います」
これで、納豆を楽しむ準備ができました!
1日どれくらい納豆を食べるんですか?
真由子さん:「納豆は1日に2〜3回食べます。いつもご飯なしで、そのままの納豆を食べますね。大豆本来の味を味わうために、付属のタレを入れずに、塩をふって食べます。納豆を使った料理なら何でも好きですが、特に納豆チャーハンが好きです」
納豆にチョコレートとカレー!?おいしくヴィーガンに優しいレシピ
真由子さんはチョコレートやカレーなどの身近な食べ物を使った、ヴィーガンやベジタリアン向けのレシピを実演してくれました。
溶かしたチョコレートに納豆をかけています
真由子さん:「チョコレートを先に溶かして納豆を加えます(ヴィーガンの場合は植物由来の原材料を使用したチョコレートを使用)。納豆と溶かしたチョコレートを勢いよく混ぜると、もちのような固さになります。
チョコレートによって納豆の匂いが消え、もっちりした食感が大好きです。醤油を入れると、少し塩気が強くなり、香りがよくなります。この混ぜたものを冷蔵庫で固めて板チョコにして楽しむ人もいますよ」
次に、ヴィーガン向けの豆腐と野菜のカレーに、納豆をトッピングしてみました(納豆は写真の中央にあります)。
まず、納豆を混ぜてカレーの上にのせます。カレーが熱いうちに納豆を入れると、納豆の粘りがなくなり、強い匂いが無くなります。味を濃くしたいのなら醤油を少しかけるとよいでしょう。
納豆をカレーにかけると、とてもおいしく簡単に納豆を食べられます。カレーのうまみと納豆のバランスがよく、納豆の粘りも少し弱くなります。
キッチンや調理が必要ないため、納豆はお店でも使われています。「納豆チャーハンでしたら、表参道のふーみんがオススメです。担々麺を食べるのなら、渋谷の担担担(たんたんたん)で納豆のトッピングを注文してみてください」
世界の納豆を食べよう
強い匂いと糸のようなネバネバした食感がありますが、大豆の独特な風味と粘りを味わうために、少なくとも一度は納豆を食べてみてほしいです。
納豆はクセがあり好き嫌いが分かれる味かもしれませんが、栄養がたくさんある食べ物。真由子さんが紹介してくれたように、味付けを変えたり、さまざまな食生活に対応できるので、納豆を楽しむ方法はたくさんありますよ。
なっとう娘(鈴木真由子さん)について:Instagram
「Hanako.tokyo」で納豆についてのコラムをウェブ連載中:ねばログ(日本語)
In cooperation with Mayuko Suzuki.
アメリカ・南カリフォルニア生まれ、現在大阪在住のちょっと不思議な子。大学の経済学科を卒業後、JETプログラムで兵庫県で英語教育に携わってから、日本で就職を決めました。
アメリカ・カナダ大学連合 日本研究センターの10カ月間のプログラム卒業。ヴィーガンで、日本文化に夢中。左利き。関西が特に好きです!