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夢の聖地巡礼から現実世界まで、横浜の隠れファンがその魅力を紹介
東京近郊にある街、横浜には文化や歴史、ショッピングエリアの美しい街並みなど、あらゆるジャンルの魅力が豊富です。 ゲームの聖地巡礼に訪れて以来、現実世界の横浜の隠れファンにもなってしまった、MATCHA のタイ人編集者がご案内します。
魅力たっぷり!横浜の名所を一挙紹介
神奈川県の県庁所在地、横浜。日本の文化や歴史に触れられるスポット、港町ならではの光景、地元の人たちに愛されるショッピングストリートまで、さまざまな魅力を兼ね備えています。都心から1時間以内で行けるので、日帰り旅行もできますよ。
筆者が横浜を初めて訪れたのは「好きなゲームの聖地巡礼」のためでしたが、この街の美しさと魅力にすっかり魅了されてしまいました。そんな筆者が今回は、横浜の魅力に出会えるスポットを紹介します。
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聖地巡礼とは
聖地巡礼とは、好きなアニメ、ゲーム、映画、ドラマ、小説に出てきた場所を訪れることです。ブームが始まったのは2007年ごろ。いまでもその盛り上がりは続いています。
大さん橋から見た横浜の街並み 2008年撮影
筆者が聖地巡礼のために横浜を訪れたのは、2007~2008年ごろ。
当時夢中になっていたゲームの舞台が横浜で、ゲームの製作者監修の横浜エリアガイドブックまで発行されたためです。海外では日本の聖地巡礼はあまり知られていませんでしたが、交換留学生として初めて日本の地を踏んだ筆者は、ガイドブック片手に横浜へと向かったのでした。
この記事には、筆者が撮影した2008年頃の横浜の写真と、現在(2018~2020年)の横浜の写真を掲載しています。
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広大な日本庭園、三溪園
先述の通り、横浜には多様な魅力があります。日本文化を存分に堪能できる場所の代表が「三溪園」。広大な日本庭園です。
三溪園 2018年撮影
横浜市内からは少し離れた場所にありますが、アクセスは良好。横浜駅から出ているバスに乗って35分ほどで到着です。
園の敷地は175,000平方メートルほどもあり、1906年に開園しました。園内には池や17棟の古い日本家屋があります。なかには、国の重要文化財建造物に指定されている家屋も。季節ごとの花や行事も楽しめます。
園内では日本らしい雰囲気を満喫できること間違いなしです。三溪記念館のロビーでは、抹茶とお茶菓子もいただけますよ。
三溪園 2018年撮影
筆者はここに何度も足を運びました。というのも、好きなゲームのエンディングシーンに登場した場所だからです。シーンでは花菖蒲が咲いており、ゲームの世界観を味わうため、5月下旬から6月の花の見ごろにあわせて訪れました。
多文化と美食の街、日本最大の中華街
横浜中華街 2008年撮影
昔から日本の重要な港町だった横浜。海外からやってきた人々や文化はこの地に根付き、横浜は国際都市となりました。1859年の横浜港の開港からやってきた中国商人たちによってつくられた横浜中華街は、日本最大の中華街です。
横浜中華街 2019年撮影
横浜中華街は、横浜でかならず訪れたい観光スポットとして有名。散策しながら中国雑貨やおみやげを買ったり、街中に軒を連ねる中華料理店で中華料理を食べたりして楽しめます。
日本に住んでいる方は、中華料理に使う調味料や生鮮食品も買えますね。神様を祀る廟が2ヶ所あり、春節や中秋節のような中国の伝統行事が年間を通して行われています。
ゲームのワンシーンに映った地でもありますが、筆者はグルメ探索の地として、毎回横浜に来るたびに立ち寄っています。
かつての国際港の面影、山手西洋館
外交官の家 2008年撮影
中華街に隣接している観光名所が、山手と呼ばれる高台エリア。日本が開国した時期に移住してきた大使や外国人たちを中心とした西洋人の居住地があった場所です。
いまでも横浜外国人墓地や山手西洋館など、歴史を感じられる観光スポットが残っています。
外交官の家(The Home of a Diplomat) 2019年撮影
Photo by Pixta
山手西洋館と呼ばれるこれら7棟の建造物は、かつて大使の家や貿易商の要人の邸宅として重要な役割を果たしていました。西洋館は無料で開放されていて、中にはカフェを営業していたり館内でイベントやクラシックのコンサートを開催していたりするところもあります。
周辺には公園やバラ園、展望台もあるのでぜひ立ち寄ってみましょう。
お茶を飲んだり、柔らかな日差しに包まれた館内を歩いたり。ここで同じように時を過ごしたであろうゲームキャラクターに想いを馳せると、筆者は夢と現実の狭間にいるような気分になったのでした。
クラシックな雰囲気の中を散策するのに興味がある方は、公式HPで情報を、またこちらで英語の地図を見ることができますよ。
ハマっ子御用達。歴史あるショッピングストリート、元町
元町ショッピングストリート 2008年撮影
中華街と山手地区の中間に、元町という地元の人たちに親しまれているショッピングストリートがあります。
この辺りは明治維新(1868年)以降、外国人向けの商店街として発展した歴史をもちます。当時の最先端のファッション、西洋式の商品やサービスを扱うショップが開店し、賑わったのだそう。
横浜のご当地ブランドもここでたくさん誕生しました。
元町ショッピングストリート 2019年撮影
いまでも元町は、クラシックな雰囲気を持つショッピングエリアとして愛され続けています。
通りには、革製品のキタムラやキタムラK2、シューズブランドのミハマ、アクセサリーのStar Jewelry、全国に支店を持つお菓子の不二家グループ、ベーカリーチェーン店ポンパドウルなどのショップがずらり。
これら横浜ブランドのショップのほかにも、インスタ映えする写真を撮れるおしゃれなレストランやカフェもたくさんあります。筆者が毎回通っていたのは、フレンチレストラン、仏蘭西料亭横濱元町 霧笛楼に隣接している「Cafe Next-Door」です。
筆者はよく、時間があれば店内でケーキをいただき、時間がないときは小さな焼き菓子を買って帰っていました。横浜の赤レンガからインスピレーションを受けたというチョコレート菓子「横濱煉瓦」は、濃厚な味わい。チョコ好きな方は見逃せませんよ。
ショッピングストリートの公式HPは英語版もあります。こちらでショップ一覧や最新ニュースを確認できますよ。
東京の近くで澄み渡る海を望む、山下公園
山下公園 2008年撮影
山下公園は、広場や庭のある大きな海浜公園。散歩するのにぴったりで、観光地として人気があります。公園は広く、混んでいる感じはしません。
山下公園内の氷川丸 2019年撮影
海岸には、大型貨客船の氷川丸(Hikawamaru) が係留されています。かつて病院船として戦場に赴いたこともある船で、船内を見学することもできます。
クルーズ船の乗り場もあります。たとえ船に乗らなくても、抜けるような青空の下で心地よい風を浴び、飛んでくる海鳥を眺めているだけで気分は爽快。都会の生活で乾いた心も癒されていきます。
臨港パーク 2019年撮影
Photo by Pixta
筆者が好きなゲームに登場したもうひとつの海浜公園が、山下公園から少し離れたところにあります。みなとみらい駅 (Minatomirai)近くの沿岸にある 臨港パークです。
主に地元の人が訪れる穴場で観光客は少なめ。静かで落ち着いた雰囲気で、より穏やかな気分になれます。
東京の喧騒に疲れた方は、ここに腰を下ろして波の音を聞きながら癒されていってください。
夢も現実も満たされる街、横浜
観光客や聖地巡礼者が目指す街、横浜。東京にも近いロマンチックで美しい街は、漫画やゲームだけでなくたくさんのドラマや映画の舞台になってきました。
街では、流行のアニメやゲームに関するイベントもよく開催されています。
大さん橋 (Osambashi)から見た横浜の街並み 2019年撮影
好きなゲームの聖地巡礼のためだけに訪れた筆者は、横浜の街並みの美しさ、国際色豊かな多文化、そして、今なお歴史を感じられることに感動しました。
海浜公園は、コンクリートジャングルの中では味わえない晴れやかな気分を感じさせてくれます。
しかもこれら全てが、東京から1時間足らずの場所で堪能できるんです!
まだどこに聖地巡礼または観光に行こうか決められない方、横浜は全ての味覚を味わえて興味深く、どんな趣味でも楽しめる街ですよ。
好きな作品をお持ちの方には、ぜひ作中に登場した場所に行ってみてください。きっと作品の中以上にたくさんの物に出会って、夢の世界から一転、現実となった世界に恋に落ちるかもしれません。