旅の準備はじめよう
【2025】初日の出スポット・時間まとめ|富士山や東京近郊スポットも紹介
「初日の出」は、元旦に昇る最初の朝日を鑑賞する日本文化であり、新年の始まりを祝う伝統行事です。本記事では、東京、富士山、九州など、2025年の初日の出を楽しむための6つの有名な初日の出鑑賞スポットを、日の出時刻や鑑賞のヒントとともにご紹介します。
2025年版、初日の出の時間と鑑賞スポット
「お正月」や「元旦」とも呼ばれる1月1日は、日本でも世界中と同じように新年の幕開けを祝日です。
日本ではニューヨークのタイムズスクエアでのカウントダウンのような大規模な公共イベントは一般的ではなく、多くのレストランやデパートも元旦には休業します。
そんななかで、新年最初の朝日を鑑賞する「初日の出」のタイミングには、何か特別なことをして良い気分で新年を迎えたいという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、初日の出を鑑賞するのにおすすめの6スポットをご紹介します。
目次
1.初日の出の文化的背景
2.初日の出の鑑賞スポット6選
- 東京近郊の筑波山
- 千葉県銚子市の犬吠埼
- 茨城県の大洗海岸
- 大分県佐伯市の豊後二見ヶ浦
- 東京スカイツリーと東京タワー
- 富士山周辺:新倉山浅間公園と河口湖
3.世界で最初に日の出を迎える国
初日の出の文化的背景
「初日の出」または「ご来光」と呼ばれる元旦の最初の日の出には、新年の神である「年神様」が現れるとされています。
この日は、朝日を見ながら一年の幸運を祈るという人も多いでしょう。また、新年の抱負や健康や幸福の目標を立てるのも一般的です。
初日の出鑑賞スポット6選
都会のビル群は初日の出を遮ることが多いため、特別な朝日を楽しむには高地や都市部の外に出るのがおすすめです。
以下は、人気の初日の出鑑賞スポットをご紹介します。
1. 筑波山(茨城県つくば市)
関東平野を一望する絶景を楽しむことができる筑波山の山頂は、東京近郊で人気の初日の出鑑賞スポットの1つです。
元旦にはケーブルカーとロープウェイが特別運行され、朝4時半から利用できます。2025年1月1日の筑波山山頂での日の出予想時刻は6時51分。女体山(877m)と男体山(871m)の両方、またその間の山頂エリアからも日の出を楽しめます。
筑波山の麓にある筑波山ケーブルカー宮脇駅近くの「筑波山神社」も、新年の初詣スポットとして人気です。
コマ展望台/ Photo by Pixta
なお、筑波山頂駅となりにある「コマ展望台」のレストランは、元旦の6時30分~7時30分の間、50名限定で有料で利用できます。その後は通常営業となり、無料で入場可能です。
冬場の寒さ対策として、しっかりとした防寒着の準備をおすすめします!
筑波山ケーブルカー&ロープウェイ / Photo by Pixta
詳細は、筑波山ケーブルカー&ロープウェイの公式HP をご覧ください。
東京から筑波山へのアクセス情報は、以下のMATCHAの記事でご紹介しています!
あわせて読みたい
2.犬吠埼(千葉県銚子市)
犬吠埼での初日の出 / Photo by Pixta
世界の「100選灯台」に選ばれた犬吠埼灯台がある犬吠埼(いぬぼうさき)は、日本本土で最も早く初日の出を迎えられるスポットです(山岳地帯や離島を除く)。
水平線から昇る日の出は神々しい美しさで、毎年多くの観光客を魅了しています。2025年1月1日、犬吠埼での日の出予想時刻は6時46分です。
おすすめ鑑賞スポットとして、犬吠埼海岸、銚子ポートタワー(朝6時開館、先着200名限定)、銚子丸九未来丘展望台(朝5時30分開館)などがあります。千葉県沿岸のその他の初日の出スポットについては、 ちば観光ナビ公式HP をご覧ください。
3. 大洗海岸と大洗磯前神社(茨城県大洗町)
Photo by Pixta
大洗海岸近くの高台に位置する大洗磯前神社は、初日の出鑑賞の絶景スポットです。
海上の岩に立つ「神磯の鳥居」越しに昇る朝日は格別で、訪れる人々を魅了します。神磯の鳥居は神が降臨した場所とされ、初詣の人気スポットでもあります。
2025年1月1日、大洗での日の出時刻は6時48分です。混雑が予想されるため、早めの到着をおすすめします。
あわせて読みたい
4. 豊後二見ヶ浦(大分県佐伯市)
Photo by Pixta
夫婦岩として知られる豊後二見ヶ浦(ぶんごふたみがうら)は、約65mの大しめ縄で結ばれた2つの岩が見どころのスポットです。
Photo by Pixta
豊後二見ヶ浦は有名な初日の出鑑賞スポットであり、2024年12月24日から2025年1月4日まではライトアップも楽しめます。
また、1月1日午前6時30分からは約1,000発の花火が打ち上げられる「豊後二見ケ浦 初日の出~ニューイヤー花火」も開催されます。
イベント詳細は、 公式HPをご覧ください。
あわせて読みたい
5. 東京スカイツリー®︎で初日の出鑑賞
初日の出直後に東京スカイツリー展望台から見た景色 / Photo by Pixta
東京スカイツリー®︎では、初日の出イベントが行われます。
2025年は予約が必要で、先着800名限定です。展望デッキからの眺めは都内で最も高い位置から初日の出を鑑賞できる特別な体験です。
東京スカイツリー®︎の初日の出特別営業
公式HP: https://www.tokyo-skytree.jp/
予約受付開始: 2024年12月2日
一方、2025年の東京タワー初日の出イベントに関する公式情報は、11月13日時点でまだ発表されていません。
例年、展望台での初日の出イベントのチケットは12月1日に販売が開始されるため、イベントに参加したい場合は公式HPを定期的に確認することをおすすめします。
6. 富士山周辺エリア
Picture courtesy of Fujikanko Kaihatsu Co., Ltd.
富士山周辺も、初日の出の鑑賞スポットとして人気の高いエリアです。
1月1日の早朝には、多くの人が新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)を訪れます。日本の象徴ともいえる富士山が、初日の出の光に照らされる姿は、特別な感動を与えてくれるでしょう。
2025年1月1日、新倉山浅間公園がある富士吉田市では、日の出は午前6時54分頃となります。なお、公園内の展望台から見る初日の出は、富士山の反対側(南西方向)から昇ることにご注意ください。
特別なイベントは実施されませんが、大石公園や河口湖北岸の散策路も、初日の出を見るのに適した素晴らしいスポットです。
富士山周辺のホテルや宿泊施設では、屋上や展望デッキを利用した初日の出観賞イベントを開催しているところもあります。たとえば、富士急ハイランド近くの 「ハイランドリゾートホテル&スパ」やグランピング施設「PICA富士山」では、宿泊客向けの特別なサービスを提供しています。富士山周辺エリアに宿泊するのは、新年を迎えるおすすめの方法の1つです。
防寒対策を忘れずに!
1月の富士山周辺は非常に寒く、平均最高気温は5.3℃、最低気温は-6.2℃です。
防寒着、手袋、マフラー、ニット帽、耳あては必須です。使い捨てカイロを持参するのもおすすめです。
あわせて読みたい
世界で最初に日の出を迎える国は?
世界で最初に新年を迎えるのは、国際日付変更線が太平洋の真ん中に位置している「キリバス共和国」です。
「日の出の国」として知られる日本はそれよりも少し遅れますが、太平洋西部に位置するため世界の多くの地域よりも早く新年を迎えます。
たとえば、日本はタイよりも2時間早く、イギリスより9時間早く、ニューヨークより14時間早いです。日本国内でも東西の位置により初日の出の時刻に差があり、以下がその例です。
東京:6:50
大阪:7:05
福岡:7:22
なお、初日の出が見えるかどうかは天候に大きく左右されるため、計画を立てる際にはその点も考慮してください。
2025年も初日の出を見て新年を迎えよう!
初日の出を鑑賞するという文化は、日本らしい新年行事のひとつです。新しい一年の幕開けを、日本の文化や伝統を感じながら楽しむ良い機会となるでしょう。
本記事でご紹介した初日の出鑑賞スポットと日の出時間を参考にしていただき、特別なひとときをお過ごしください!
MATCHA英語編集部の公式アカウントです。日本観光に関する最新の情報をお届けします。
カバー写真は由布院の金鱗湖の紅葉です(写真提供:Pixta)。みなさんの日本旅行が素晴らしい時間になるように願っています。