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雪見風呂を楽しめる秋田の秘湯・乳頭温泉~日帰り入浴、旅館、アクセス情報など~
乳頭温泉は、秋田県仙北市、十和田八幡平国立公園内乳頭山のふもとにある温泉地です。温泉街には7軒(鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村)の宿泊施設があり、趣のある木造の旅館も数軒あります。乳頭温泉へのアクセス、効能や楽しみ方とオススメの日帰り温泉と旅館などをご紹介します。
乳頭温泉(にゅうとうおんせん)とは
乳頭温泉は、秋田県仙北市、十和田八幡平国立公園内乳頭山のふもとにある温泉地です。
温泉街には7軒(鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村)の宿泊施設があり、豊かな自然に溶け込むような、趣のある木造の旅館も数軒あります。
上記の7軒の旅館・ホテルのどれかに宿泊すると、1,800円(税込)で7施設のすべての温泉に入浴できる「湯めぐり帖」が購入できます。現地で宿泊する場合は、この湯めぐり帖をもって、各温泉の違いを楽しむのもよいでしょう。
人気の露天風呂は混浴(※1)の場所もあります。事前に温泉施設や旅館の情報をチェックしておきましょう。
※1:混浴……男女いっしょにひとつの湯船に入るスタイルのこと(mixed baths)。秘境の温泉地で多い。
乳頭温泉の効能
乳頭温泉の代表的な泉質は、カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉です。カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉は、皮膚病や消化不良を改善させると言われています。
打ち身や切り傷、湿疹などの皮膚の悩みをもつ人や胃腸が弱いという人にオススメの温泉です。
※各施設の泉質によって、効能は異なります。
乳頭温泉への行き方
東京から秋田の乳頭温泉までの行き方です。
東京駅から新幹線に乗り、田沢湖駅で降ります。所要時間はおよそ3時間、料金は16,000円程です。
田沢湖駅からは、羽後交通バス・乳頭温泉行きに乗り、終点の乳頭蟹場温泉バス亭で降ります。所要時間はおよそ1時間、料金は820円です。
新幹線の乗り方について詳しくは「電車、新幹線、バス、高速バス、タクシーの使い方とチケットの買い方まとめ」の記事をご覧ください。
乳頭温泉の日帰り入浴スポット
大釜温泉(おおがまおんせん)
小学校の木造校舎を移築した温泉旅館で、日帰り入浴ができます。露天風呂と内湯はそれぞれ男女別になっているので、混浴が苦手な人でも安心です。
黒湯温泉
茅葺屋根(※2)が目を引く木造の温泉旅館で、日帰り入浴もできます。男女別の露天風呂と内湯、混浴の露天風呂などがあり、心ゆくまで温泉を楽しめます。雪が積もる真冬には営業していませんので、春から晩秋までに訪れられるように予定を立てましょう。
茅葺屋根について詳しく知りたい方は、「合掌造りの茅葺き屋根が見られる、世界遺産・白川郷」の記事をご参照ください。
※2:茅葺き……ススキなどの草を束ねてつくる屋根のこと。
孫六温泉(まごろくおんせん)
乳頭温泉郷の中心地から少し離れた山奥にある温泉旅館。日帰り入浴もできます。混浴の露天風呂と、女性専用の露天風呂、男女別の内湯、混浴の内湯があります。どの風呂も小さめなので、少人数のグループで入るのに向いています。
乳頭温泉のオススメ旅館
妙乃湯(たえのゆ)
露天風呂をはじめとした7つもの湯船でゆったりと温泉を楽しめる旅館。露天風呂は2つあり、森と渓流の景色が楽しめる大きな露天風呂は混浴です。もうひとつの小さめの露天風呂は、先着順で貸し切ることもできます。客室は和室のみ。
鶴の湯(つるのゆ)
©JNTO
およそ400年前から続く由緒あるお宿で、なかなか予約の取れない人気旅館です。
館内の有名な大露天風呂「鶴の湯」は混浴です。混浴が苦手な女性のために、女性専用の露天風呂と内湯もあります。男性用の露天風呂はありませんが、内湯はあります。客室は和室のみとなっています。
休暇村 乳頭温泉郷(きゅうかむら にゅうとうおんせんきょう)
乳頭ににあるモダンなホテル。
夕食は、秋田の新鮮な素材を使った料理のビュッフェスタイル。秋田名物の「きりたんぽ鍋」「だまこ鍋」や、田沢地方の特産「山の芋鍋」なども頂けます。客室には洋室の和室があります。
乳頭温泉を楽しむポイント
秋田の山奥にある乳頭温泉は、日常を忘れられる秘境の湯として、日本でも人気のある温泉のひとつです。雪が深くなる冬には閉鎖される場所もありますので、事前にHPで確認するか、乳頭温泉組合に問い合わせてみるとよいでしょう。
乳頭温泉のある仙北市には、江戸時代の武家屋敷「角館武家屋敷 青柳家」があり、館内で武家に伝わる武具や芸術品の展示を行っています。武士が着用していた鎧のレプリカの着用体験もできるので、近代以前の日本文化に興味がある人は訪れてみましょう。
温泉の入り方について詳しくは「知っておきたい、日本のお風呂・温泉・銭湯の文化とマナー」の記事をご覧ください。