冬はスキーもできる群馬県の水上温泉～日帰り入浴施設、旅館、アクセス情報など～【2023~24年版】

水上温泉とは

「水上温泉(みなかみおんせん)」は、群馬県の最北に位置するみなかみ町の温泉郷で、草津温泉や伊香保温泉とともに関東地方有数の温泉地として知られます。

近年、この地域では自然を生かしたアクティビティも盛んで、温泉街の近くを流れる利根川でのラフティング(ラフトと呼ばれるボートでの急流下り)や、キャニオニング(沢下りを楽しむアクティビティ)、町内に9つあるスキー場でのスキーやスノーボードなど、大人から子どもまでアウトドアを楽しめる環境が整っています。

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水上温泉の効能・特徴

泉質は各入浴場によって異なりますが、水上温泉の代表的な泉質としてカルシウム硫酸塩泉があります。カルシウム硫酸塩泉は、打ち身や切り傷、火傷などの外傷、さらに、ニキビや皮膚の湿疹にもよいと言われています。湯の色は無色透明の温泉です。

水上温泉への行き方

東京都内から水上温泉へは、いくつかのアクセス方法があります。

東京駅から新幹線で行く

東京方面から行く場合は、JR上越新幹線を利用しましょう。

東京駅から新幹線とき号・新潟行に乗車し、上毛高原駅で下車します。所要時間はおよそ1時間40分、料金は6,540円です。

上毛高原駅からは関越交通の路線バスに乗り、水上温泉の最寄駅・水上駅の停留所で降ります。所要時間は25分、料金は720円(2023年12月現在)です。

新宿駅から高速バスで行く

例年、冬から春のかけて新宿高速バスターミナル「バスタ新宿」の4Fから水上駅まで、関越交通の高速バス「上州湯けむりライナー　みなかみ温泉号」が出ています。所要時間は4時間ほどです。 なお、2023年冬～2024年春シーズンの運行はありません。

水上温泉の日帰り入浴スポット

水上温泉で日帰り入浴ができるスポットを紹介します。どの温泉も川や湖、山の近くにあり、露天風呂からは絶景が望めます。

宝川温泉 宝川山荘

写真提供：みなかみ町観光協会
2014年公開の日本映画『テルマエ・ロマエII』のロケ地として、いまや日本人だけでなく訪日観光客にも知られるようになった温泉旅館が「宝川温泉 汪泉閣(おうせんかく)」。この温泉を日帰りでも楽しめるように建てられたのが「宝川温泉 宝川山荘」です。

写真提供：みなかみ町観光協会

見どころは、渓流沿いにつくられた大露天風呂「摩訶の湯」。こちらは混浴で、広さは120畳(およそ200平米)もあります。すぐ横を流れる川を眺めながら入る露天風呂は、とても開放的。

日帰り入浴は10：00から16：30までですが、旅館の宿泊客は24時間いつでも入浴が可能。話題の温泉にゆっくり浸かりたいという人は宿泊するとよいでしょう。

【宝川温泉 宝川山荘】
住所：群馬県利根郡みなかみ町藤原1899
営業時間：10：00～16：30(最終入館受付16：00)
入浴料(温浴み着レンタル込)：大人1,500円、子ども1,000円　※税込・入浴税込
https://www.takaragawa.com/index.html

まんてん星の湯

写真提供：みなかみ町観光協会

夜は入浴しながら満点の星空が見えることから「まんてん星の湯」と名付けられた温泉施設。眼下には赤谷湖(あかやこ)が一望できる、絶好のロケーションです。

和風の｢里の湯｣と洋風の｢七夕の湯｣の2つに、それぞれ露天風呂と内湯があります。館内にはレストランや無料の休憩所があるので、くつろぎの時間を過ごせます。

【まんてん星の湯】
住所：群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1150-1
営業時間：10：00～21：30(最終入館受付20：30)
定休日：火曜(祝日の場合は営業）
入浴料(3時間)：中学生以上800円、子ども(3歳以上)500円　※税込・入浴税込
https://www.mantenboshinoyu.com/

鈴森の湯

写真提供：みなかみ町観光協会

2,000万年前の太古の地層から湧き出る源泉を利用した温泉施設。露天風呂は阿能川に面した場所にあるので、川のせせらぎや四季の景色を楽しみながら温泉に入れます。とくに冬の雪景色は絶景。

写真提供：みなかみ町観光協会

内湯の浴槽は檜でできており、木の香りを感じながら入浴できるよう工夫されています。「鈴森の湯」の施設内には、釣り堀とバーベキュー場を併設。アウトドアの後に温泉に入る、というのもよさそうです。

【鈴森の湯】
住所：群馬県利根郡みなかみ町阿能川1009-2
営業時間：10：00～20：00(最終入館受付19：00)
定休日：火曜・水曜
入浴料(2時間)：大人900円、小学生500円、幼児(3歳以上)400円　※税込・入浴税込
https://suzumorinoyu.com/

水上温泉のオススメ旅館

月がほほえむ宿 大峰館

写真提供：みなかみ町観光協会

敷地内にある源泉からくみ上げた温泉をかけ流しにした内湯・露天風呂をもつ旅館。体が芯から温まると言われています。宿泊すると温泉に24時間いつでも入れます。

夕食は、旬の素材をふんだんに取り入れた会席料理。上州和牛をつかったメニューが絶品と評判です。

【月がほほえむ宿 大峰館】
住所：群馬県利根郡みなかみ町石倉229
http://www.oominekan.jp/

美人の湯と摘み草料理「真沢の森」

写真提供：みなかみ町観光協会

アルカリ性泉質で、入ると肌がつるつるになるという美人の湯をもつ宿泊施設。露天風呂からは近隣の棚田が眺められます。

地元で採れる山菜や野菜を使った摘み草(つみくさ)料理は、ここだけのオリジナル。山菜の天ぷらや手作りこんにゃくなど、おいしくて健康にもよいと好評です。

温泉の入浴と昼食や夕食がセットになった日帰りのプランもあります。

【美人の湯と摘み草料理「真沢の森」】
住所：群馬県利根郡みなかみ町月夜野2537-2

水上高原ホテル200

写真提供：みなかみ町観光協会

アルカリ性単純硫黄の泉質を持つ美肌の湯が自慢のホテル。大きな窓がついた大浴場は近隣の山々を一望できる造り。開放感たっぷりの温泉です。

夕食は、地元食材をふんだんに使った和洋中60種類の料理を味わえるディナーバイキング形式。部屋は洋室・和洋室があります。

ホテルの敷地内には、テニスコートやゴルフ場、トレッキングコースを併設。トレッキングコースは冬季にはスキー場になり、スキーやスノーボード、スノーモービルで遊べます。
【水上高原ホテル200】
住所：群馬県利根郡みなかみ町藤原6152-1
https://www.minakamikogen200.jp/

水上温泉の周辺の観光スポット&グルメ

利根川の源流であるみなかみ町には、奥利根4湖と呼ばれる4つの美しい湖(洞元湖、藤原湖、奥利根湖、ならまた湖)があります。

それぞれの湖は貯水用のダム(須田貝ダム、藤原ダム、矢木沢ダム，奈良俣ダム)をもち、町の重要な観光スポットになっています。カレーライスのごはんでダムを形作った「みなかみダムカレー」はいまや町を代表するグルメ。町内の飲食店でいただけます。

町内には和紙や竹細工、陶器、お面などの伝統工芸品の制作を行う工房があります。制作体験ができる場所もあり、旅のよい思い出になりそうです。

日本の原風景が残るみなかみ町。温泉に観光にグルメにと、思いっきりリフレッシュしてみてはいかが？

温泉の入り方について詳しくは「知っておきたい、日本のお風呂・温泉・銭湯の文化とマナー」の記事をご覧ください。

※本記事は2018年3月20日に公開した記事を2023~24年版にリライトしました。