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【東京都】都会のオアシス旧芝離宮恩賜庭園~概要・アクセス・イベントなど〜
東京都港区にある旧芝離宮恩賜庭園は、立体感のある本格的な大名庭園で、都会のオアシスともいわれています。そんな旧芝離宮恩賜庭園へのアクセス、おすすめスポット、季節のイベントなどをご紹介します。
旧芝離宮恩賜庭園とは
写真提供:JNTO
東京都港区の高層ビルの合間に広がる旧芝離宮恩賜庭園は、文京区にある小石川後楽園とともに今もなお東京に残る江戸時代の大名が造らせた庭園のひとつです。
1678年、海面を埋め立てたこの地に、大名の大久保忠朝(おおくぼただとも)が屋敷と庭を造らせました。庭は当時「楽壽園(らくじゅえん)」と呼ばれていました。庭の中心にある池は「潮入りの池」といい、東京湾の海水を引き入れて潮の満ち引きによって水が変化する風景を楽しんでいたそう。現在は海水の取入れができなくなったため、淡水の池となっています。
大久保忠朝は現在の神奈川県小田原市の統治を行なっていたため、庭には小田原市で採れる火山岩の根府川石(ねぶかわいし)や富士の黒朴石(くろぼくいし)といった大きな石が使われています。立体感があり、季節の花々も楽しめるこの庭園では、都心にいることもすっかり忘れてしまいます。
旧芝離宮恩賜庭園の基礎情報
旧芝離宮恩賜庭園の開園時間は9:00~17:00 (入園は16:30まで)です。※イベント開催期間やゴールデンウィークに時間延長が行われることがあります。
休園日は12月29日~翌年1月1日です。入園料は、一般150円、65歳以上70円、小学生以下無料です。
無料公開日はみどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)です。
旧芝離宮恩賜庭園への行き方
旧芝離宮恩賜庭園の最寄駅はJR浜松町駅です。東京駅からは、JR山手線品川行きに乗って浜松町駅で下車しましょう。庭園はすぐそばです。東京駅からの所要時間は6分、料金は160円です。
旧芝離宮恩賜庭園のオススメのスポット
写真提供:JNTO
西湖の堤
中国にある湖、西湖(せいこ)の美しい堤防「蘇堤(そてい)」を模して造られたもの。このように中国や日本の名所が旧芝離宮恩賜庭園では再現されています。
石組
石組(いわぐみ )とは、大小の石を組み合わせて山や滝といった大自然の風景を再現した造園手法。旧芝離宮恩賜庭園には、中国で仙人が住むとされる「蓬莱山」を模した石組が池のなかの島にあるほか、滝を表現した石組など、ダイナミックな石組を楽しめます。
弓道場
園内にはなんと、弓道場があります! 弓具の貸出しはなく、指導員もいませんので、経験者が自分の道具を持参しての利用となります。利用時間は9:00~16:00。毎週月曜日(祝日の場合は翌日)の午前中のみ、整備のため閉場しています。使用料は1時間140円です。
旧芝離宮恩賜庭園の季節のイベント
桜の演奏会(3月下旬から4月下旬)
桜が見頃となる3月下旬から4月下旬に、和楽器による演奏会を開催しています。
七夕(7月7日)
日本の伝統文化である7月7日の七夕を楽しんでもらおうと、七夕の時期に和楽器による演奏会、風鈴などの販売、体験教室などを開催しています。笹も用意されているので、願いを短冊に書いて飾ってみてくださいね。
小さい秋みぃつけた(11月上旬)
庭園に秋が訪れる11月上旬に、庭園の歴史や日本の伝統、文化に触れてもらおうと、和楽器による演奏会や工芸品の販売、子ども向けのリサイクル工作教室など、秋にちなんだイベントを開催しています。
正月開園(年始)
1月2日から開園する庭園で、邦楽の演奏会や昔の遊び体験など、新春にふさわしいイベントを開催しています。日本の昔のお正月気分を楽しめますよ。
旧芝離宮恩賜庭園の周辺の観光スポット
旧芝離宮恩賜庭園と同じく江戸時代の大名庭園である浜離宮恩賜庭園は、今でも海水が出入りしている唯一の庭園。旧芝離宮恩賜庭園からは徒歩5分ほどです。潮の満ち引きで変化する風景を楽しむことができます。
また、都内では最大級の規模の古墳(※1)がある芝公園も、旧芝離宮恩賜庭園から徒歩10分ほどの近距離にあります。芝公園のすぐそばには600年の歴史がある増上寺があり、こちらも有名な観光スポットです。
芝公園から見える東京タワーは、東京のシンボル。150mの高さにある大展望台にはカフェやショップがあり、宇宙空間を思わせる内装の250mの特別展望台からは東京の街を一望できます。
注:特別展望台は2017年6月現在リニューアル工事のため閉鎖中。
※1:古墳……3世紀から7世紀にかけて造られた墓。土を山のように盛り上げてつくられている。
※移動時間や交通費の情報は各施設の公式サイトからの情報に基づいて掲載しています。2017年6月現在の情報です。変更になる場合がありますのでご了承ください。
奈良生まれの旅好きライター。日本の魅力を世界の人々に伝えていきたいです。