旅の準備はじめよう

日本の居酒屋は中の様子が分かりにくいから入りにくい。日本へ来てそんな経験をしたことはありませんか? 今回紹介するバーは外からでも店内の様子が伝わる場所です。難波を飲み歩くお客さんもよく集まるので、きっと思い出に残る時間を過ごせるでしょう。
日本の居酒屋に入ってみたいけれど、店内の雰囲気が分からず入りずらかった。そんな経験をした方もいるのではないでしょうか? 今回は、旅行者の方でも入りやすいバー「Cafe & bar HRR」を紹介します。
「屋台で人々が交流していた昭和の風景を復活させたい」というマスターの思いが具現化された、日本の居酒屋と駄菓子店の雰囲気を融合したようなバーです。
Picture courtesy of Cafe & bar HRR
昭和の時代から残る建物を、廃材とアートでリノベーションした「道草アパートメント」。この1Fに「Cafe & bar HRR」があります。
お店の周辺は住宅街ですが、この一角だけ建物全体がペイントや雑貨で装飾されています。偶然通りがかった人が、このアートギャラリーのような賑やかな雰囲気に惹かれて入店することが多いそうです。
扉はガラス張りになっているため、外から中の様子を見ることができます。店内に入って「イメージと違った」ということが無くなるので、安心ですね。
お店の前にはハットを被ったおじさんが出迎えてくれます。お店では客引き担当の"マサシ"と呼んでいるのだそう。通りがかったときは、一緒に記念撮影してみてくださいね!
メニューはコーヒーやジュース、ビール、日本酒、カクテルなどとても充実しています! その中でもお酒は「マスターのおすすめ」をぜひ頼んでみてください。好きなお酒の種類、甘口、辛口などの好みを聞いて、あなたに合ったお酒を出してくれます。
マスターは各国から訪れる観光客と出会うと、「あなたの国ではどんなお酒を飲むの?」と尋ねていました。もらった情報をもとにお酒のラインナップを日々アップデートしているのだそう。
たとえばアイルランドの方が訪れたとき、本場の「アイリッシュコーヒー」を教えてもらったことがあったそう。今ではその作成方法をもとに、お店のメニューに加えられています。あなたが訪れたときになかったお酒も、次に来たときには飲むことができるようになっていると嬉しいですよね。
扉を開き店内に入ると、HIPHOP音楽が流れていました。DJでもあるマスターが、気に入った曲をセレクトしているそう。ここで流れる音楽を気に入り、滞在中に何度も訪れる旅行客もいるほどです。
Picture courtesy of Cafe & bar HRR
店内には円卓、カウンター、テーブルが用意されています。円卓には知らない人同士で座ることもあり、ここで出会った人同士でも話しやすい雰囲気が作られています。マスターはお客さんみんなが一緒に楽しめるように、初めてのお客さんにも話しかけるなど居心地のよい空間にしてくれています。
Picture courtesy of Cafe & bar HRR
月に数回イベントも開催しています。長期滞在中のゲストがいるときは、自国の料理を披露してもらうイベントもありました。もちろん当日参加も大丈夫。ほかにもDJイベントなど、たくさんの人で賑わっています!
店内に入るお客さんの数は、10数名程度。決して広くはありませんが、だからこそマスターが気軽に話しかけられたり、ほかのお客さんと盛り上がれたり、お店にいる人みんなが仲間のような気分になれる場所でした。
ここで過ごした時間をまた経験しに来たというリピーターもたくさんいるようです。
難波駅から商店街をまっすぐ進むこと10分。黒門市場を通り過ぎ、人が少ない道を進んで行った突き当たりに「Cafe & bar HRR」があります。
大阪のナイトライフを探している人、日本でしか行けないローカルな居酒屋に行ってみたい人、アンティーク雑貨店のような雰囲気が好きな人、ぜひ「Cafe & bar HRR」へ行ってみてください。きっと思い出に残る時間を過ごすことができるはずです。
In cooperation with Cafe & bar HRR
「RECO〜写真をもっと楽しくするメディア〜」でフォトグラファーとして活動しています。