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どの時期に行く?浅草・浅草寺の年間行事10選【2022年版】
東京随一の観光スポットとして知られる浅草寺。じつは年間行事が驚くほど充実しています。1年間で40回以上も開催される浅草寺のイベントの中から、オススメの10選をご紹介。
浅草寺は年間を通じてイベントが満載
東京随一の観光スポットとして知られる浅草寺。実は年間行事が驚くほど充実しています。
1年間で40回以上も開催される浅草寺のイベントの中から、今日はオススメの10選をご紹介。
1. 1月1日〜7日:新年大祈祷会(しんねんだいきとうえ)
いつもと異なる空気をまとった浅草寺をご覧になりたいのなら「新年大祈祷会」に参加しましょう。
境内に除夜の鐘(じょやのかね)の重厚な音が鳴り響く大晦日の夜。年が改まって元日(1月1日)を迎えると、本堂の周りでは参拝者が一斉に手を合わせて仏様へのお祈りを捧げます。
日本には新たな年に期待を込めて社寺にお参りする「初詣(はつもうで)」という風習があり、年が明けた後の1週間は浅草寺の参道が人であふれ返ります。
2. 1月12日〜18日:温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)
1月12日6:00~18日18:00まで開催される温座秘法陀羅尼会は、本堂で開催される大規模な祈祷のこと。驚くのはその内容。昼夜を問わず、住職のみなさんが1時間の交代制で7日間、計168時間に渡ってお経を唱え続けます。
一般の方が見られる祈祷は、最終日の18日17:00から始まる儀式。「亡者送り(もうじゃおくり)」と呼ばれています。本堂内すべての照明が消され、松明を持った鬼が境内各所を巡ります。
3. 2月3日:節分会(せつぶんえ)
季節の分かれ目を意味する「節分」は、厄払いのための特別な1日。立春の前日に浅草寺の本堂で豆まき、そして七福神の舞が12:00と14:00の2度に分けて行われます。
悪鬼を退治するため鬼に向かって煎り豆をまく「節分」。豆まきの最中に「鬼は外、福は内」というかけ声を唱えるのが習わしです。
ところが「観音さまの前には鬼がいない」ということで、浅草寺では「千秋万歳(せんしゅうばんざい=永遠)、福は内」と唱えるのだとか!
4. 3月18日:本尊示現会(ほんぞんじげんえ)/金龍の舞
浅草寺ご本尊(※1)の聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」のご示現(※2)を祝う日。この日のお祝いに、14:00より本堂では金龍が美しい舞を披露します。
※1:本尊……寺院などにもっとも大切な信仰の対象として安置される仏像。
※2:示現……人々を救うためにさまざまな姿に身を変えて現れること。
5. 4月8日:仏生会(ぶっしょうえ)/ 花まつり
4月8日の10:00から本堂で開催される「花まつり」は、お釈迦様の生誕日を祝う会。花御堂(はなみどう)に安置された仏様の像に甘茶(あまちゃ)をかけてお祝いをします。
訪れた人々は初めて飲む甘茶の味に驚いたり、配られた生花を大切に持ち帰ったりと、思い思いの時間を過ごします。
6. 5月5日: 宝の舞(たからのまい)
5月5日は子どもの日。この日は浅草幼稚園に通う園児たちが主役となり、縁起物の宝船(たからぶね)を曳(ひ)きながら境内を練り歩きます。なんと子どもたちは1,300年以上昔の、飛鳥時代(あすかじだい:538年~710年)の漁師に扮しているのだとか。
7. 6月18日:楊枝浄水加持会・百味供養会(ようじじょうすいかじえ・ひゃくみくようえ)
信徒の無病息災と観音仏への感謝の気持ちを込めた行事、それが楊枝浄水加持会・百味供養会です。
楊子が挿された水瓶に入った浄水が信徒の頭に注がれる(水滴程度)行事のほか、事前に申し込んでおけば「籠供物」と呼ばれる観音仏へのお供え物(お菓子)をいただけます。
8. 7月9~10日:四万六千日(しまんろくせんにち)/ ほおずき市
仏教では46,000日分の「功徳(※3)」を得られると言われる7月9日と10日。この特別な縁日に、浅草寺の本堂では「ほおずき市」が開催されます。
昔は薬草として扱われていたほおずき。約120軒の露店が軒(のき)を連ね、境内を鮮やかなオレンジ色に染めます。
※3:功徳(くどく)……よい行い。または神仏から恵まれる、よい行いへの報い。
9. 10月18日:菊供養会(きくくようえ)
今から約120年前に始まった浅草寺の菊供養会では、参拝者が持参した菊とすでに霊前に供えられた菊を「交換」します。この交換した菊を陰干ししたのち、枕の下に敷いて寝ればご利益があると言われています。
10. 12月17日〜19日:納めの観音ご縁日(おさめのかんのんごえんにち)
年の暮れの特別な縁日として人々に親しまれる「納めの観音ご縁日」。
12月17日、18日、19日には正月の縁起物として知られる羽子板(※4)が売られる「羽子板市」が開催されます。
市場にならぶ羽子板には豪華な飾りが施されています。色鮮やかな羽子板に囲まれながら、1年の終わりを家族で楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。
※4:羽子板(はごいた)……「羽根つき」という和製バドミントンで用いられる、木の板でできたラケット。
浅草寺に行くなら行事の日を目指してみよう!
浅草寺の年中行事は日本の宗教観や伝統文化を体感したい方にオススメです。いつもの浅草寺とはひと味違った雰囲気を堪能してみませんか?
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※本記事は2015年7月3日に公開した記事を2022年版にリライトしたものです。