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鎌倉のお花見スポット10選(高徳院、長谷寺、鶴岡八幡宮、建長寺ほか)
鎌倉は、日本の伝統を感じる建造物・遺跡と、四季折々で移り変わる自然の姿が魅力的な観光地。東京から1時間ほどとアクセスも至便で、年間を通して国内外から多くの観光客が訪れます。今回は、鎌倉のオススメお花見スポットと、お花見をする際の基本情報について紹介します。
鎌倉のお花見シーズン
神奈川県の南部に位置する鎌倉は、日本の伝統を感じられる建造物・遺跡と、四季折々で移り変わる自然の姿が魅力的な観光地。東京から1時間ほどとアクセスも至便で、年間を通して国内外から多くの観光客が訪れます。
そんな鎌倉の春の醍醐味と言えば、お花見。鎌倉の桜の見頃シーズンは3月下旬〜4月上旬の期間で、ソメイヨシノを中心とした桜が咲きます。また河津桜など開花が早い品種もありますので、2月ごろから4月までと、鎌倉では長い期間にわたって桜が見られます。
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、2023年のおまつりやライトアップ情報が随時変更になることがあります。事前に公式HPを確認して訪れるようにしましょう。
オススメのお花見スポット10選
鎌倉の桜は、寺社仏閣や伝統的な街並みを背景にお花見を楽しむことができるのが魅力。ここでは、鎌倉のオススメお花見スポットを10ヵ所紹介します。
1.鶴岡八幡宮
「鶴岡八幡宮」は、JR鎌倉駅から徒歩10分ほどのところに位置する神社。かつて鎌倉に幕府が置かれていた12〜13世紀ごろは、日本の政治の中心地として栄えました。
鶴岡八幡宮には一般的なソメイヨシノに加え、開花が2月と少し早い河津桜や彼岸桜などが植えられているため、長い期間にわたって桜を鑑賞することができます。
また赤いバラ色の寒桜や、白色が特徴の大島桜など、桜の色のバリエーションも豊富なので、それぞれの桜の違いを探してみるのも楽しみ方の1つと言えるでしょう。
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2.源氏山公園
「源氏山公園」は、かつて鎌倉を中心に栄えた源氏ゆかりの山の周辺に整備された公園です。かつて標高93メートルの山頂で源氏が敵の追討前に旗を掲げたことから、”旗立山”の愛称で親しまれています。
源氏山公園は豊かな自然に囲まれたエリアで、春の桜や秋の紅葉をはじめとした四季折々の自然の姿が魅力。また公園からは北鎌倉や高徳院(鎌倉大仏)へのハイキングコースも展開しているので、季節の景観を眺めながら散策してみるのも良いですね。
桜だけでなく紅葉の名所としても知られています。
3.円覚寺
「円覚寺」は、JR北鎌倉駅からすぐの場所に位置するお寺。1282年に時の権力者・北条時宗によって建立された臨済宗(仏教の宗派のひとつ)のお寺で、落ち着いた雰囲気の境内では坐禅体験なども開催されています。
春になると広大な境内のいたるところに桜が開花し、特に見どころの山門をバックに見る桜は圧巻の一言。桜の種類はソメイヨシノのほかに、花弁が八重になる牡丹桜などもあるので、こちらも要チェックです。
4.本覚寺
「本覚寺」は、1436年に建立された、日蓮宗(仏教の宗派のひとつ)のお寺。境内には、開祖の日蓮聖人の遺骨が収められた日蓮聖人分骨堂や、鎌倉の名刀工であった正宗の墓などの見どころがあります。
本覚寺の桜と言えば、日蓮聖人分骨堂の横にある、長い枝がしだれた様子が特徴の枝垂れ桜。開花時期はソメイヨシノと同時期なので、桜シーズンに鎌倉を訪れる方は、ぜひ本覚寺にも足を運んでみましょう。
5.光明寺
「光明寺」は、1243年に創建された浄土宗(仏教の宗派のひとつ)のお寺。創建当時から江戸時代に至るまで、徳川家康をはじめとする時の権力者に保護されてきた寺院です。
3月下旬のお花見の時期には”観桜会(かんおうかい)”が開かれ、境内の各場所で咲き誇る桜をひと目見ようと多くの人が訪れます。また大きな山門の上階部分が開放されているので、ここに登って桜を上から眺めるのも選択肢の1つです。
6.高徳院
「高徳院」は、江ノ島電鉄の長谷駅から徒歩で約10分のところにある寺院です。境内には鎌倉大仏が設置されており、鎌倉観光の名物として多くの観光客が訪れます。
桜の見どころは、大きな大仏と桜のコントラストを観賞できるところ。大仏の前だけではなく、背後にも桜が植えられているので、ぜひ境内の各地を散策してみてください。
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7.鎌倉山
「鎌倉山」は、鎌倉市西部に位置する標高100メートルの丘陵地帯のこと。JR鎌倉駅からバスで13分ほどのバス停「常盤口」からは、鎌倉山までの約3キロメートルにわたっておよそ200本の桜並木を楽しむことができます。
昭和時代に別荘地として整備された鎌倉山では、静寂の中でゆったりと観賞できる桜が魅力。"かながわ花の名所100選”にも選ばれた美しい桜の景色を、ぜひ実際に足を運び、自分の目で確かめてみてください。
8.建長寺
「建長寺」は、JR北鎌倉駅と鎌倉駅の中間に位置する、臨済宗のお寺。日本初の禅宗のお寺として有名で、大きな山門や日本庭園などが並ぶ境内では、多くの僧が坐禅などの修行に励んでいます。
建長寺では春になると、山門や本堂前などで桜並木を見ることができます。また奥にある245段の階段の先には半僧坊と呼ばれるお堂があり、こちらの参道沿いにある桜も見所ですよ。
9.長谷寺
江ノ電の長谷駅から徒歩5分の場所にある「長谷寺」は、浄土宗のお寺です。通称”花の寺”と呼ばれており、春は桜、梅雨の時期のアジサイ、秋は紅葉など、季節ごとにさまざまな自然の景観が楽しめるのが魅力です。
長谷寺の桜は、本堂前の石畳に咲くソメイヨシノや、阿弥陀堂前にあるピンク色の寒緋桜(かんひざくら)などの種類があります。長谷寺は大仏殿のある高徳院からも徒歩圏内なので、こちらの桜も合わせて訪れてみるのがよいでしょう。
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10.段葛
「段葛(だんかずら)」は、JR鎌倉駅から鶴岡八幡宮までを結ぶ参道のこと。車道の中心の1段高いところに遊歩道が整備されており、道の両脇には桜の木々がずらりと並んでいます。
桜の見頃シーズンになると段葛は多くの桜によって彩られ、その姿はまるで桜のトンネルのよう! 鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう際は、ぜひこちらの段葛の桜景色を眺めながら向かうのがオススメですよ。
お花見の時期の服装・鎌倉の気温
鎌倉は北側を山に、南側を海に囲まれている地域。山が北風を遮断してくれるため、鎌倉のお花見シーズンは最高気温が20℃近くまで上がるなど、同じ時期の東京と比較して気温が高めと言えるでしょう。
お花見の際の服装は、長袖シャツに薄めのジャケットを羽織るなど、夜と昼で温度調節しやすい服装がオススメです。
ただし鎌倉の海岸沿いは海風が激しく、防寒着が必要になります。また鎌倉は駅からお花見スポットまで歩くことも多いので、靴はおしゃれよりも歩きやすさを重視したスニーカーを選ぶようにしましょう。
お花見のマナー
お花見の場所取りは、お花見当日の朝か前日の夜に行います。ブルーシートなどでお花見の場所を確保しますが、この際に必要以上に広いスペースをとらないように注意しましょう。
またシートに誰もいないと撤去されてしまう恐れもあるので、少なくとも1人は必ず常駐しておくとより安心ですね。
お花見の際に持ち込んだ食べ物や飲み物のゴミは、お花見スポットに設置されているゴミ箱へ捨てるようにしましょう。また開催場所ごとにゴミの分別ルールが決まっているので、指定されているゴミ箱に分別して捨てます。
もしお花見スポットにゴミ箱が設置されていない場合は、自分でゴミを持ち帰る必要があります。事前にお花見スポットのゴミ箱の有無を確認して、もし無い場合は大きめのゴミ袋を持参することを心がけたいですね。
桜のお花見の際は、その美しさを写真に収めたいという観光客も多くいらっしゃるかと思います。しかしどんなに桜が綺麗であるとはいえ、桜の幹や枝に触れることはマナー違反です。
桜の木は繊細な生き物なので、枝を折ってしまうと木が枯れたり、傷ついたりする危険があります。お花見をする際は桜を観賞することのみにとどめ、また場所取りの際も桜から一定距離離れたところにシートを設置するようにしましょう。
※本記事は2016年に公開した記事をリライトしたものです。
横浜に育ち、古都鎌倉の高校に通い、大学は超都会の渋谷、イギリスのロンドン留学時はなぜか日本食のイベントを立ち上げて料理人、現在はライターをしている未熟者です。 ブログ:一期一会