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うつわを五感で楽しむショップ、京都「HOTOKI」でできる3つの体験
京都駅から地下鉄で約20分。繁華街から少し足を伸ばした閑静な住宅街にある、陶器のショップ「HOTOKI」を紹介します。陶器を買うことはもちろん、使ったり、作ったりもできる場所。暮らしを彩るとっておきの「うつわ」に出会えるかもしれませんね。
1. 暖かな色合いのうつわやコップが購入できる!
写真提供:HOTOKI
やわらかな光が差し込む明るい店内には、「HOTOKI」で製作しているオリジナルのうつわと、姉妹店「トキノハ」のうつわが並んでいます。
うつわを通じて "笑顔のある暮らし"のお手伝いができればという職人の想いから、商品はひとつひとつ手作業で作られています。
電動ロクロ(※1)、手びねり(※2)、タタラ(※3)など、多様な技法を用いて作られているところもポイント。
※1:電動ロクロ……陶器を作るための、電動式装置を用いた技法。
※2:手びねり……陶器のもとになる粘土をこねて作る技法。
※3:タタラ……粘土を薄くスライスしたり、棒でつぶしたり、曲げたりしながら作る技法。
写真提供:HOTOKI
なかでも「タタラカップ」( Lサイズ・税込3,240円、Mサイズ・税込2,700円)は筆者一押し。久さんが得意としている「タタラ」技法で作られたカップです。
また久さんの息子で、HOTOKI代表の洋二(ようじ)さんのアイデア を活かし、日常的に使いやすい形と色でデザインされています。
暖かみを出すため独自に調合された色は、写真左から紺色・黄色・水色・白色の4種類。これらは "HOTOKIカラー"と呼ばれ、ほかのうつわや箸置きなどにも使われています。
写真提供:HOTOKI
ついつい部屋に飾りたくなる、こちらの「TUKU」(税込2,700円)は、画鋲1つで壁に取り付けることができます。サイズも手頃なので、おみやげにもよいですね。
うつわやカップ、TUKUなどHOTOKIの商品を通して「若い世代や国内外の方にも、陶器に親しみをもってもらえたら嬉しい」と洋二さんは語ります。
その想いが反映され、販売されている商品はどれも生活になじみやすいデザインです。
2. お気に入りのうつわやカップが、カフェで使える!
写真提供:HOTOKI
ショップの隣には、1Fの工房が覗けるロフトタイプのカフェスペースがあります。こちら、ショップで選んだうつわや、購入を迷っているカップなどを実際に使うことができるんです!
カフェではドリンクだけでなく、軽食やケーキ、お酒も楽しむことができます。工房を眺めながらひと休みしてみるのもよいかもしれませんね。
写真提供:HOTOKI
なかでもオススメは、「お抹茶」セット(税込1,080円)。
京都の老舗茶屋「柳桜園茶舗(りゅうおうえんちゃほ)」の抹茶と、和菓子店「青洋(せいよう)」で特別に作られている、うつわの形をした和菓子のセットです。
同じ建物内で作られたうつわで飲む抹茶はまた、格別ですよ。
3. 陶芸体験で、自分だけの「うつわ」が作れる!
写真提供:HOTOKI
取材日は、観光客も気軽に楽しめる「電動ろくろ15分体験教室」(税込2,160円)を体験しました!
体験教室は、久さんが指導してくれます。久さんの祖父は、伝統工芸・清水焼の巨匠「5代目清水六兵衛」。伝統の業を指導してもらいましょう。なお、清水焼はHOTOKIでも扱っている陶磁器です。
久さんが丁寧に教えてくれる陶芸体験では、伝統的な陶芸の形式だけでなく、"現在のライフスタイルに合ったうつわ" を作ることができます。
うつわやカップは1人3個まで作ることができます。また、お気に入りのうつわができたら、1枚あたり1,000円(送料別)で焼いてもらうこともできます。焼き上がりからお届けまでは1か月ほどかかるのでご注意ください。
上の写真は、今回筆者が作ったうつわです。うつわの色が5種類から選べるのもHOTOKIならでは。どれもすてきな色で迷ってしまいますよ。
また、作ったうつわを実際に使うことで、日常生活に戻ってもHOTOKIでの楽しい思い出がよみがえりますね。
体験は当日申し込みでも可能ですが、コンタクトフォームからの事前予約をオススメします。簡単な英語であればご対応可能とのとです。
左から、代表の洋二さん、職人の久さん、久さんの奥様・祥子さん
こちらが「HOTOKI」を運営している清水家のみなさん。笑顔が素敵な清水一家の雰囲気が、「HOTOKI」にも溢れています。
観光で京都を訪れる際は、「HOTOKI」で "自分だけのうつわ"を作り、陶器を身近に感じてみませんか。
取材協力:HOTOKI
※本記事は、2017年10月時点の情報です。
Kyoto / Kameoka 「遠くて近い」を探りながら、肌で感じる面白さを綴っていきたいです。