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新幹線チケットの種類は?予約・購入方法や荷物制限などもわかりやすく紹介!
東京~大阪、仙台~北海道の函館など国内の離れた地域を旅行する時に新幹線はとても便利です。本記事では座席やチケットの種類、チケットの予約方法や買い方を紹介。2020年5月から導入された、大きな荷物の事前予約についても記載しています。新幹線での日本旅行を検討中の方は確認しておきましょう!
新幹線を使って各地を巡ろう
新幹線は、日本国内の長距離移動の際にもっともよく利用される交通手段です。新幹線に乗ることで、快適な座席でくつろぎながら、短時間で目的地に到着することができます。
なお、新幹線に乗るには、まず切符を購入する必要があります。本記事では、新幹線や切符の種類、切符を購入する前の注意点などをまとめました。
※本記事では、日本人向け・訪日観光客向け両方のお得なチケットについて紹介しています。
このうち、「Japan Rail Pass」などKlookで販売されているフリーパスは訪日観光客向けになります。日本人の方はご注意ください。
Picture courtesy of JR東海
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目次:
1.新幹線の種類
2.新幹線の座席の種類
ー新幹線の切符の種類
ー新幹線への「特大荷物」の持ち込み規制について
3.新幹線の切符の買い方:ネット購入
ー行き先が東日本エリアの場合
ー行き先が西日本エリアの場合
ー東日本と西日本を行き来する場合
ー日本一周の場合
4.駅で購入する方法
5.切符を手に入れたあとは?
6.新幹線の行き届いた車内サービス
7.よくある質問
1.新幹線の種類
新幹線 | 列車名 |
北海道新幹線(青色部分) | はやぶさ、はやて |
東北新幹線(山形・秋田新幹線、赤色部分) | はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの、こまち(秋田新幹線)、つばさ(山形新幹線) |
上越新幹線(ピンク部分) | とき、たにがわ |
北陸新幹線(紫色部分) | かがやき、はくたか、あさま、つるぎ |
東海道新幹線(黄緑色部分) | のぞみ、ひかり、こだま |
山陽新幹線(綠色部分) | みずほ、のぞみ、さくら、ひかり、こだま |
九州新幹線(黄色部分) | みずほ、さくら、つばめ |
西九州新幹線(オレンジ部分) | かもめ |
2.新幹線の座席の種類
Picture courtesy of JR東海
新幹線の席には、指定席、自由席、グリーン席、グランクラスの4種類があります。
指定席
指定席はチケット購入時に座る座席を確保できるので、席がなくて困ることはありません。乗車日時や区間が既に決まっているのであれば、指定席がストレスフリーでオススメ。
自由席
乗車する新幹線によって異なりますが、多くの場合は、先頭の1〜3号車程度が自由席。自由席用のチケットを購入した場合、その車両内ならどの席に座っても大丈夫です。価格は指定席より500円ほど安価です。
自由席用のチケットは、席を保証するものではありません。年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期の場合は満席になることも多く、立ちっぱなしで過ごす可能性があります。
グリーン席
東北地方を走る東北新幹線など、新幹線によっては自由席がなく、指定席のみの場合もあるので、事前に利用する区間の新幹線を確認しておきましょう。
グリーン席は席数が少なく、値段は指定席と比べ数千円高くなりますが、通常より席が広く、快適で静かに過ごすことができます。
グランクラス
グランクラスは、東北新幹線、北海道新幹線(E5系、H5系)、北陸新幹線、上越新幹線(E7系、W7系)のみに設置されており、高級感ある内装や優れたサービスや快適な設備が充実しています。グリーン車に比べて座席が広く、長時間の移動でも快適な乗り心地です。
新幹線の切符の種類
新幹線に乗車するには、乗車券、特急券の2種類のチケットが必要です。
乗車券は、乗車駅と降車駅の区間を移動するため、特急券は特急列車に乗るために必要なチケットです。
一般的な周遊パスとは異なり、新幹線などの特急列車の片道乗車券を購入すると、乗車券と特急券の2枚が発券されるので(1枚に統合されることもあります)、写真のように乗車時に職員が切符を確認する際には、乗車券と特急券の2枚の切符を一緒に提出してください。
新幹線への「特大荷物」の持ち込み規制について
2020年5月より、新幹線をご利用の場合、手荷物の縦・横・高さの合計が160センチメートル~250センチメートル以内(国際線の預け入れ手荷物程度)に限り事前予約が必要となります。荷物置き場あり(ベビーカーもOK)。 事前予約がない場合は1,000円いただきます。また、規定サイズを超える荷物は機内に持ち込むことができません。
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大きな荷物を持ち込む際は、「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」を予約しましょう。ネット予約ほか、駅の券売機等でも予約が可能です。
また、車両トイレ横の「特大荷物コーナー」は座席から離れた位置にあるため、施錠機能が備えられています。施錠には、交通系ICカードなどの非接触型ICカードが必要です。詳しくは、公式HPをご確認ください。
※「特大荷物スペースつき座席」及び「特大荷物コーナーつき座席」の設定の無い、自由席や一部の指定席号車に「特大荷物」をお持ち込みいただくことはできません。
3.新幹線の切符の買い方:ネット購入
Photo by Pixta
日本では、年末年始、ゴールデンウィーク、8月中旬のお盆の時期、または祝日などは、新幹線が非常に混み合います。指定席が満員になってしまう場合があるので、早めの予約をオススメします。
また、日本の三大休暇(GW、お盆、年末年始)には、東海道・山陽新幹線には自由席が設定されない列車が増えます。事前にこちらで情報をご確認ください。
予約ページにアクセスしたら、各ページの手順に従って手続きを済ませましょう。大きくわけて「利用する新幹線の選択」→「チケットをピックアップする場所、日時」→「自由席・指定席の選択」→「座席の位置や人数の選択」の流れです。
多くの場合、予約後に乗車駅の「みどりの窓口」もしくは券売機で、チケットを受け取る必要があります。前もって駅でチケットを受け取っておくか、当日、時間に余裕を持って受け取りに行きましょう。
また地域によって予約サイトが異なります。金沢や仙台、北海道などへ行く方は東日本エリアの、大阪、京都、名古屋、福岡、広島などへ行く方は西日本エリアの、日本全国を回れるJAPAN RAIL PASSの予約方法をご紹介します。
行き先が東日本エリアの場合
「レンタサイクル『まちのり』で巡る金沢のモデルルートをご紹介!」より
東京⇔大阪の間を移動する際にお得なのは、「ぷらっとこだま」です。「こだま」の普通車指定席が11,200円~購入できます。こちらは、乗車日1か月前(前月の同じ日)の10時から予約できます。日本人の方は、ぜひチェックしてくださいね!
このほかのチケットについては、JR東日本の公式HPをチェックください。
JR東日本 公式HP:
https://www.eki-net.com/pc/personal/yoyaku/wb/Common/ReserveTop/ReserveTop.aspx
※購入にはユーザー登録(無料)が必要です。
なお、訪日観光客の方向けには、東北や北陸、長野、新潟といったエリア向けに、お得なフリーパスが販売されています。以下にリンクを掲載してますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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行き先が西日本エリアの場合
「大阪の楽しさが凝縮!心斎橋&道頓堀でやりたい10のこと」より
東日本と同様、東京⇔大阪の間を移動する際には、「こだま」の普通車指定席が11,200円~で購入できる「ぷらっとこだま」のサービスがあります。
また、東京から鹿児島中央間の新幹線予約に便利なサービス「スマートEX」もあります。これ事前購入しておけば、当日改札にスマートフォンをタッチして乗車が可能です。
スマートEX:
https://jr-central.co.jp/ex/smart/
このほかのチケットに関しては、JR西日本の公式HPをご覧ください。
JR西日本 公式HP:
https://e5489.jr-odekake.net/e5489/cspc/CBTopMenuPC
なお、西日本に関しても、訪日観光客向けには、名古屋、広島、京都などを楽しむうえでぴったりのフリーパスがたくさんあります。ぜひ以下のリンクをチェックしてみてくださいね!
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東日本と西日本を行き来する場合
Picture courtesy of pixta
東京から大阪、京都へ行き、再び大阪や京都から東京に戻る場合、訪日観光客の方はJR北陸アーチパスの7日間連続利用がオススメです。京都で特急「はやぶさ」に乗り金沢へ、そして金沢で北陸新幹線に乗り東京へ戻ることができます。このパスを使えば、広範囲に旅行することができます。
日本一周の場合
日本各地を周りたいときは、訪日観光客向けにはJAPAN RAIL PASSが断然オススメ。新幹線や特急などが7日間有効で乗り放題5万円のフリーパスです。
東京~大阪の新幹線(指定席・片道)料金は14,450円で、JRパスがあれば長距離の新幹線も時間短縮で便利です。
ただし、すべての新幹線にパスだけで乗車できるわけではありません。たとえば東京〜博多間を最速で走る「のぞみ」に乗る際は別途乗車券・特急券が必要。そのため「ひかり」か「こだま」を利用する必要があります。
しかし、「のぞみ」に関しては、2023年10月1日より「のぞみ」「みずほ」に乗車できる「ジャパン・レール・パス専用のぞみ・みずほ利用券」の発売が開始されています。利用券を追加で購入することで、乗車できる選択肢が増え、旅行の予定をより柔軟に立てることができるはず!
JAPAN RAIL PASSは、旅行前に自国の指定販売所などで引換証を購入し、日本に入国したら引換所でパスを受け取ります。そのほか、全国の主要駅や空港でも販売されています。詳しくは公式HPをご覧ください。
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4.駅で購入する方法
新幹線のチケットを駅で購入する場合は、「みどりの窓口」(Ticket Office)か券売機を利用しましょう。日本に到着してから新幹線の切符を購入する場合は、ぜひこの方法を参考にしてください。
上野駅の「みどりの窓口」
新幹線の切符は「みどりの窓口」や、自動券売機で直接購入できます。
メリット:駅員が対応するので安心感がある
デメリット:長時間並んだり、駅によっては多言語対応ができない場合がある
みどりの窓口で購入する場合、専門の係員がサポートします。日本語が分からない外国人の方は、乗車する駅、時間、希望する座席の種類を事前にメモしておくと安心です。窓口で直接メモを提示するだけで簡単に切符が購入できます。
また、乗車時間や区間が決まっている場合は、指定席を購入することもできます。これにより、座席を争ったり座れないという心配がなくなります。
みどりの窓口の行列に並びたくない場合は、自動券売機で切符を購入することもできます。
自動券売機では言語モードが選べます。
スムーズに操作できるよう、乗車区間、日時、希望の席の種類をメモしておくと安心です。
まず、予約サイトにアカウントを登録します。利用する新幹線を選択し、自由席か指定席かを選択し、座席の位置と人数を選択する順序です。
注意すべき点は、ほとんどの場合、予約後にみどりの窓口、または券売機で切符を受け取る必要があることです。オンラインで予約しただけで終わりではありません。事前に切符を受け取れない場合は、出発当日に直接駅に行って切符を受け取ることができます。
切符を手に入れたあとは?
新幹線の発着駅には新幹線専用の改札口があり、通常の電車とは入口が異なります。改札の通り方はほかの電車と同じで、購入したチケットを改札口に通せば大丈夫。
電光掲示板に時間と行き先が出ているので、確認してからプラットホームに行きましょう。自由席チケットの場合は「自由席の車両は何号車か?」を確認し、並んで車両の到着を待ちます。
改札付近には多くの場合、お弁当や飲み物を売っている売店があるので、前もって買っておくとよいでしょう。新幹線の車内でも食事、飲み物の販売があります。
5.新幹線の行き届いた車内サービス
現在の新幹線の車内では、食堂車、コンセント、Wi-Fi、荷物置き場、おむつ交換台のあるトイレなど、さまざまな便利なサービスが提供されています。
新幹線の車内ワゴン販売
現在、一部の新幹線の車両では、移動式のワゴン販売サービスが提供されています。ここで、お菓子、軽食、飲み物、新幹線グッズなどの関連商品を購入することができます。
コンセント
ほとんどの新幹線の座席には、電源のコンセントが備わっています。スマートフォンやノートパソコンなどの電子機器を充電するには、座席に備わった電源コンセントを利用できます。
Wi-Fi
Picture courtesy of PRTIMES
電子機器のWi-Fi機能をオンにすると、「Shinkansen Free Wi-Fi」というWi-Fiサービスを利用できます。使用する際には、電子メールを登録するだけで無料でWi-Fiを利用できます。車両によって異なりますが、Wi-Fiサービスに接続した後、30分または1時間後に切断され、再度接続する必要があります。
新幹線への「特大荷物」の持ち込み
現在、車両の前後に大型の荷物を集中できるエリアが設けられています。大きな荷物を持参される方は、座席を車両の前後に選ぶことをお勧めします。
おむつ替えトイレ
一部の車両には、おむつを交換できる多機能な洗面所もあります。親子での旅行者にとって、より便利な環境が提供されています。
よくある質問
日本全国には、いくつの新幹線がありますか?
現在、10本の新幹線があります。
・北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)
・東北新幹線(東京〜新青森)
・秋田新幹線(盛岡〜秋田)
・山形新幹線(福島〜新)
・上越新幹線(大宮〜新潟)
・東海道新幹線(東京〜新大阪)
・北陸新幹線(高崎〜金澤)
・山陽新幹線(新大阪〜博多)
・九州新幹線(博多〜鹿児島中央)
・西九州新幹線(武雄温泉〜長崎)
新幹線にはどのような車両がありますか?
・グランクラス車両:東北・北海道新幹線(E5系・H5系)、北陸新幹線(E7系・W7系)、上越新幹線(E7系)にのみ設置されています。最高級のサービスが提供され、広々とした間隔で個人スペースを確保できます。季節の軽食や各種飲料、アルコールが無制限に提供されます。ただし、すべての列車で食事サービスが提供されるわけではありません。
・グリーン車両:ビジネスクラスに相当し、「2x2」の配置で、一般車両よりも広々としています。座席には電源コンセント、小さなテーブル、照明などが備わっており、車内での作業も非常に快適です。
・指定席:座席指定の意味で、「指定された座席」を意味します。座席予約料金が別途かかります。
・自由席:「自由な座席」の意味で、座席予約料金は不要です。
新幹線のチケットはどのように購入できますか?
各JR駅のみどりの窓口や自動券売機で購入するほか、事前にインターネットで予約も可能です。年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの時期は混雑するため、早めの予約がオススメです。週末にも座席が完売することがあります。
地域によって予約サイトが異なります。現在、KLOOKなどを利用して新幹線のチケットを予約することもできます。短距離でJRパスを使う必要がない場合にはこの方法がオススメです。
JRパスの購入方法は?
日本全国を旅行するなら、「JAPAN RAIL PASS」の利用がオススメ。新幹線を含む交通機関が一定期間内に特別料金で利用できるパスで、2023年10月1日から、JAPAN RAIL PASSの価格が変更されました。新しい価格は、7日間からの利用が50,000円からとなります。
「JAPAN RAIL PASS」を購入する場合、旅行前に自国の指定販売店で交換券を購入し、日本に到着後に引き換え地点でJR PASSを受け取ります。日本国内のJR主要駅や空港でも購入できます。詳細は公式HPをご確認ください。
また、KLOOKでは、日本全国の新幹線チケットを購入・予約することできます。
東京観光には「JR Pass」を購入するのがオススメですか?
東京観光では、東京23区内の観光地に限定される場合は、「Tokyo Subway Ticket」や「Tokyo 1-Day Ticket(東京フリーきっぷ)」がオススメです。
しかし、東京を出発して県またぎの広域旅行をする場合は、「JR Tokyo Wide Pass」がお得! 東北新幹線(宇都宮行き)、上越新幹線(越後湯沢行き)、北陸新幹線(軽井沢行き)に無制限に乗車できます。
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元記事執筆:Miki Takeshita
本記事は、2014年4月15日に公開した記事をリライトしたものです。