大阪・関西万博2025と岡山観光ガイド ~万博も岡山も楽しむ旅~

大阪・関西万博2025を訪れるなら、少し足を延ばして岡山へ(新幹線で約45分)。城下町の歴史や倉敷美観地区、瀬戸内アートや温泉、果物狩りなどの体験も楽しめます。2泊3日のモデルコースや岡山の魅力を紹介!
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目次
- 大阪・関西万博2025とは?見どころをチェック
- 万博から足を延ばそう!岡山へのアクセスガイド
- 岡山で特別な体験を!
- 岡山観光モデルコース(2泊3日) – 見どころ満載の旅程
- 岡山で楽しむグルメ・温泉・体験
- 外国人観光客へのサポート情報あれこれ
- まとめ
大阪・関西万博2025とは?見どころをチェック

2025年4月13日から10月13日まで大阪の夢洲(ゆめしま)で開催される大阪・関西万博2025は、184日間にわたる世界規模のイベントです。
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」というサブテーマが掲げられています。世界158の国・地域と9つの国際機関が参加を表明しており(2025年2月時点)、各国パビリオンでは最先端技術や多様な文化に直接触れることができます。万博会場全体が“People’s Living Lab(未来社会の実験場)”というコンセプトでデザインされており、AR/VRを活用したバーチャル万博など、来場者が新しい社会を体感できる参加型の仕掛けが満載です。世界中のアイデアと技術が集結する大阪・関西万博は、技術好きから文化好きまで誰もがワクワクできる絶好のチャンスです。
万博から足を延ばそう!岡山へのアクセスガイド

関西万博を楽しんだら、ぜひ少し足を延ばして「晴れの国」岡山へ。大阪市内や関西空港から岡山まではアクセスも便利です。
新幹線でスピーディーに

大阪市内からはJR大阪駅から1駅の新大阪駅で山陽新幹線に乗車。最速の「のぞみ」で約45分、新大阪~岡山間を一直線に移動できます。
運賃は片道約6,000円程度(自由席)で、快適かつ時間短縮に最適です。新幹線なら乗換なしで岡山駅に到着するので、大きな荷物があっても安心です。
関西空港からもラクラク
関西国際空港(KIX)から岡山へ直行する場合も、JR+新幹線利用で約2時間とスムーズです。空港からJR関西空港快速や特急「はるか」で新大阪駅まで移動し、新幹線に乗り換えるルートが一般的です。また、大阪市内(難波OCATなど)で乗り継ぐリムジンバスも運行しており、所要約3時間30分で岡山駅までアクセスできます。時間に余裕があり、交通費を抑えたい場合は高速バスを利用するのもよいでしょう。
在来線や特急を利用する場合
大阪市内からJR在来線だけで向かう場合、姫路経由などで3時間前後かかりますが、※青春18きっぷの利用期間などコスト重視の旅には選択肢となります。また、岡山は山陽新幹線上の主要駅なので、京都(約1時間20分)や神戸(三ノ宮から新神戸経由で約1時間)からも乗換1回で到着可能です。旅行プランに合わせて便利なルートを選んでください。
※青春18きっぷは、JR全線の普通・快速列車の普通車自由席を連続する3日間または5日間利用できるきっぷです。
岡山で特別な体験を!

「大阪・関西万博」と組み合わせて岡山旅行をさらに楽しみたい方は、EXPO 2025 公式旅行サイト内の岡山体験特集ページもぜひチェックを。外国人旅行者にも人気の体験が豊富に掲載されています。事前予約可能なプログラムも多く、旅のプランニングにも便利です。
岡山観光モデルコース(2泊3日) – 見どころ満載の旅程

関西万博の後は、岡山県内を2泊3日でじっくり巡ってみましょう。ここでは、「桃太郎伝説ゆかりの地で、名園・岡山後楽園がある岡山市」、「倉敷美観地区やジーンズで有名な観光都市・倉敷市」、「瀬戸内国際芸術祭の各島への玄関口・宇野港を擁する玉野市」、「自然豊かな温泉地や棚田が広がる県北エリア」を組み合わせたモデルコースをご紹介します。歴史からアート、自然までバラエティに富んだ岡山の魅力を満喫できます。
1日目:岡山市内 – 名城と名園の歴史探訪

JR岡山駅に着いたら、まずは岡山のシンボルである岡山城と後楽園へ向かいましょう。岡山城は黒い板壁から「烏城(うじょう)」の愛称で親しまれる名城で、2022年に天守閣がリニューアルオープンしたばかりです。最新の展示設備で英語など多言語の解説も充実しており、戦国時代から江戸時代にかけての岡山の歴史を楽しく学べます。天守展望台からは市内と旭川越しの後楽園を一望でき、写真映えスポットでもあります。
岡山城から徒歩すぐの岡山後楽園は、日本三名園の一つに数えられる回遊式庭園です。広大な園内には四季折々の花木が彩り、背景には岡山城天守がそびえる絶景が楽しめます。春の新緑、夏のハス、秋の紅葉、冬の雪景色と、いつ訪れても趣き深い風景です。外国人向けに英語・中国語などのパンフレットや音声ガイドも用意されており、日本庭園の美をじっくり堪能できます。園内の抹茶体験などで和文化に触れてみるのもおすすめです。

夜は岡山市内に宿泊し、地元グルメを味わいましょう。岡山名物のデミカツ丼(ご飯に千切りキャベツ+とんかつに特製デミグラスソース)を提供する老舗「味司 野村」などで夕食はいかがでしょうか。1931年創業の野村が発祥とされ、今や岡山を代表する郷土料理になっています。濃厚なデミグラスソースとサクサクのカツのハーモニーは旅の疲れを吹き飛ばすおいしさです。
2日目:倉敷美観地区と瀬戸内アート巡り

2日目は朝、JR岡山駅から電車で約15分の倉敷市へ移動(JR山陽本線・伯備線「倉敷駅」下車)。駅から徒歩圏内に広がる倉敷美観地区は、白壁となまこ壁の蔵屋敷が建ち並ぶ江戸情緒あふれる街並みです。柳並木が揺れる倉敷川沿いを散策すれば、まるでタイムスリップしたような気分に。倉敷美観地区では、日本初の西洋美術中心の美術館として有名な大原美術館にも立ち寄りましょう。モネやゴーギャンなど世界的名画を収蔵しており、伝統的な日本建築の蔵と西洋美術のコントラストが楽しめるユニークなスポットです。街歩きに疲れたら、古民家を改装したカフェで一服したり、デニム製品など倉敷発の工芸品をショッピングするのもおすすめです。

午後は再びJRで移動し、瀬戸内海沿いの玉野市宇野港エリアへ(JR倉敷駅からJR岡山駅経由でJR宇野駅まで約1時間)。宇野港はアートの島々への玄関口であり、港周辺にもユニークなアート作品が点在しています。ちょうど2025年は3年に一度の瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)開催年。春(4/18~5/25)、夏(8/1~8/31)、秋(10/3~11/9)の会期中であれば、宇野港発のフェリーで直島や豊島などの島へ渡り、世界的に有名な現代アートの祭典を体験できます。
直島の草間彌生「南瓜(かぼちゃ)」オブジェや地中美術館といった常設アートは会期外でも鑑賞可能なので、美術ファンはぜひ訪れてみてください。宇野港周辺から望む多島美の夕景も格別で、穏やかな瀬戸内の海に沈む夕日を眺めれば旅のロマンが一層深まるでしょう。
この日は倉敷または岡山市内に戻って宿泊します。倉敷に泊まれば、夜の倉敷美観地区をライトアップの中散策する贅沢も味わえますし、岡山に戻れば翌日の県北エリアへの出発がスムーズです。
3日目:岡山県北の自然と歴史を体感

旅の最終日はレンタカーやツアーを利用して岡山県北エリアへ足を延ばします。雄大な自然と歴史ある町並み、温泉を組み合わせた欲張りプランです。
朝は岡山市内を出発し、中国自動車道を北上して真庭市・蒜山高原(ひるぜんこうげん)へ(車で約1時間半)。標高500~600mの蒜山高原はジャージー牛が放牧され、爽やかな風が吹き抜ける避暑地です。

まずは名物のひるぜん焼そばで腹ごしらえをしましょう。蒜山焼そばはコシのある中太麺に、ジューシーなかしわ肉(鶏肉)と高原キャベツを合わせ、特製味噌ダレで炒めたB級グルメの王者です。2011年のB-1グランプリで優勝し、一躍全国区の知名度を得ました。コク深い味噌だれと噛みごたえのある親鳥肉の旨みが癖になる逸品です。食後はレンタサイクルで高原を巡ったり、蒜山ジャージー牛乳のソフトクリームを味わったり、大自然の中でリフレッシュしましょう。

蒜山から車で30分ほど南下して、真庭市の湯原温泉へ向かいます。湯原温泉郷は旭川沿いに温泉宿が立ち並ぶ情緒ある温泉地で、中でも有名なのが露天風呂「砂湯」です。砂湯は川底から自然湧出する源泉をそのまま岩で囲んだ野趣あふれる露天風呂で、なんと24時間無料・混浴で開放されています。3つの湯舟があり、美人の湯・子宝の湯・長寿の湯とも呼ばれる良質なアルカリ泉は肌がすべすべになると評判です。湯けむりの中、目前に旭川の清流とダムを望みながら浸かる温泉はまさに格別で、温泉ファン垂涎の体験です。女性でも湯浴み着レンタルや脱衣所が整備されていますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。日帰り入浴なら砂湯だけでも十分ですが、時間が許せば温泉旅館の日帰りプランや足湯も利用して旅の疲れを癒しましょう。

湯原で温泉を満喫した後、帰路につく前にもう一箇所立ち寄りたいのが、車で約1時間東の津山市です。津山は森蘭丸ゆかりの城下町で、中心部には津山城(鶴山公園)の石垣や、日本遺産に認定された城東むかし町(城東地区の町並み保存地区)など歴史薫る街道が残ります。白壁土蔵や武家屋敷が続く城東の町並みは風情たっぷりで、タイミングが合えば人力車に乗ってガイド付きで散策することもできます。

また、ご当地グルメの津山ホルモンうどん(味噌ダレでホルモンと麺を炒めたスタミナ料理)に舌鼓を打つのも旅の締めくくりにぴったりです。
夕方までに岡山駅に戻ってきたら、再び新幹線で大阪方面へ戻ることも可能です。万博開催地・関西と岡山県北は距離がありますが、車やバスツアーを駆使すれば日帰りでここまで充実した旅が実現できます。雄大な自然と歴史文化、温泉に癒やされ、きっと満足度の高い旅になることでしょう。
岡山で楽しむグルメ・温泉・体験

岡山旅行をさらに充実させるために、ぜひ現地ならではのグルメや体験も取り入れてみてください。
フルーツ王国・岡山の果物狩り

岡山県は全国有数のフルーツ産地で、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」や桃太郎伝説で知られる白桃の名産地です。夏季(7~8月)は芳醇な香りの白桃狩り、初秋(8~9月)は瑞々しいシャインマスカット狩りが体験できます。
観光農園ではもぎたての果実をその場で味わうことができ、ジューシーな甘さに感動するはず。季節によってはイチゴ狩り(冬~春)やブルーベリー狩りも楽しめます。採れたてフルーツはお土産にも最適で、まさに「果物王国・岡山」ならではの贅沢な体験です。
ご当地グルメを味わう

ご当地グルメを味わう: 岡山にはデミカツ丼やひるぜん焼そば以外にも個性豊かな郷土グルメがあります。岡山駅周辺ではママカリ寿司(酢漬けしたニシン科の小魚を使った寿司)やばらずし(色とりどりの具を散りばめた岡山風ちらし寿司)を提供する食事処が人気です。また、きびだんごは桃太郎伝説にちなむ銘菓で、お土産の定番。各地の名物料理を食べ歩けば、旅の思い出も一層深まることでしょう。
伝統文化やアクティビティ

倉敷美観地区では和装に着替えて記念撮影を楽しんだり、備前焼の産地・備前市周辺で陶芸体験に挑戦することもできます。瀬戸内市牛窓ではオリーブ園でオリーブオイルづくり体験など、多彩な体験ができます。季節イベントでは、日本の伝統行事に触れるチャンスも。旅程に余裕があれば是、体験型観光も予定に組み込んでみてください。
外国人観光客へのサポート情報あれこれ
岡山県や各市町では、海外からの旅行者が安心して観光を楽しめるよう、多言語対応や便利なサービスを整えています。「万博+岡山」で充実した旅にするためにも、以下のポイントをチェックしておきましょう。
多言語対応・インフォメーション
訪日客向けの観光パンフレットを多言語で詳細な情報を提供しています。各市町村もさまざまなガイドマップを作成しています。岡山城や岡山後楽園など主要観光施設でもパンフレットや解説板が多言語表記されており、案内所には英語対応スタッフが常駐する場合もあります。岡山駅構内のももたろう観光センターでは外国語での観光相談も可能なので、困ったときは気軽に立ち寄ってみてください。
便利な交通案内アプリ
日本国内の移動にはスマートフォン用の経路検索アプリが大変役立ちます。たとえば「Japan Transit Planner」や「NAVITIME for Japan Travel」は英語・中国語・韓国語に対応した乗換案内アプリで、電車やバスのルート検索、時刻表、運賃案内を簡単に調べられます。
もちろんGoogleマップでも経路検索は可能です。目的地までの最適ルートがすぐ分かるので、旅先でも迷わず行動できるでしょう。事前にダウンロードしておくことをおすすめします。
無料Wi-Fi環境
岡山市や倉敷市の主要観光エリア、公共交通機関ではフリーWi-Fiスポットが整備されています。岡山駅や倉敷美観地区、岡山空港などでは「Okayama Free Wi-Fi」や「Japan Free Wi-Fi」が利用可能です。万博会場やJR新幹線車内にもWi-Fiが飛んでいます。スマホのデータローミングを節約したい旅行者は、Japan Connected-free Wi-Fiなどのアプリを活用して近くの無料Wi-Fiに接続しましょう。必要に応じて空港でレンタルWi-FiやプリペイドSIMカードを入手しておけば、より安心です。
交通パス&ICカード
関西と岡山をまたぐ旅行には、訪日客専用のJR西日本エリアパスの活用も検討しましょう。JR関西・広島エリアパスなどを使えば新大阪~岡山間の新幹線も乗り放題になり、おトクに移動できます。また、電車やバスの支払いには全国共通の交通系ICカード(ICOCAやSuica等)が岡山でも利用可能です。事前にチャージしておけば、岡山電気軌道(路面電車)やバス乗車時もタッチ一つでスムーズに移動できます。短期間で複数都市を巡る「万博+岡山」の旅では、こうしたパスやICカードを上手に使って時間と費用を節約しましょう。
まとめ

大阪・関西万博とセットで巡る岡山の旅は、技術と未来を感じる体験に加えて、日本の原風景や文化、美食との出会いが待っています。万博で興奮した後は、ぜひ岡山の地で心癒されるひとときを過ごしてください。最先端の万博と豊かな観光資源を持つ岡山を組み合わせれば、旅の満足度はきっと倍増するはずです。大阪・関西万博2025へお越しの際は、「もうひと旅」、岡山へのエクスカーションも計画してみてはいかがでしょうか。
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!