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【福島県】赤い瓦が目を引く鶴ヶ城〜アクセス・見どころなど〜
鶴ヶ城とは、東北地方の福島県会津若松市にある日本の城。赤い瓦をもつ大きな天守が特徴で、城とその一帯は国の史跡に登録されています。大地震や日本の内乱にも耐えたと言われる難攻不落の鶴ヶ城の概要・アクセス・見どころを紹介。
鶴ヶ城(若松城)とは
鶴ヶ城とは、東北地方の福島県会津若松市にある日本の城。城のある地域の名前にちなんで、会津若松城や若松城とも呼ばれています。城の建物は、14世紀から増改築を繰り返し、17世紀頃に完成形となりました。
築城後、城は1611年に東北地方を襲った大地震や、1868年から1869年にかけて勃発した戊辰戦争(ぼしんせんそう)の戦地となりながらも、崩壊することはありませんでした。戊辰戦争とは、天皇を中心とした新しい世の中をつくろうとする新政府軍と、それまでの武士の世の中を守ろうとする江戸幕府軍との戦いです。激しい幕府軍の砲弾にも耐えたため、鶴ヶ城は難攻不落の名城と称えられました。
時は経ち、城は明治維新(※1)により解体されましたが、1965年以降に17世紀の姿に復元。赤い瓦をもつ大きな天守(※2)が見どころとなり、城とその一帯は国の史跡に登録されています。
歴史の舞台となった鶴ヶ城の概要・アクセス・見どころを紹介します。
※1:明治維新……江戸幕府が倒されてから、明治政府誕生に至るまでの一連の改革のこと。
※2:天守……日本の城郭に建てられる最も高い建築物のこと。その城のシンボルとなる。
鶴ヶ城の基礎情報
鶴ヶ城は毎日8:30〜17:00まで開いています。入場は16:30まで。年中無休です。
入場料は大人410円、小・中学生150円です。
鶴ヶ城と敷地内にある文化財「茶室麟閣(ちゃしつりんかく)」の2ヶ所に入場できる共通入場券は、大人(高校生以上)510円です。小・中学生は茶室麟閣への入場は無料です。
鶴ヶ城への行き方
東京から鶴ヶ城へ行くには、まず東京駅から新幹線やまびこ・仙台行に乗り、群山駅に行きます。群山駅で磐越西線快速・会津若松行に乗り、会津若松で下車します。所要時間はおよそ3時間(乗り換え待ち時間含む)、料金は自由席で8,760円です。会津若松駅からは、市内周遊バス「ハイカラさん」に乗り、鶴ヶ城入口で下車しましょう。運賃は210円です。バス停から鶴ヶ城までは、徒歩5分です。
鶴ヶ城の見どころ
天守
鶴ヶ城の天守は、5F建て。白い壁に赤い瓦が特徴です。この赤い瓦は、通常の瓦の表面に釉薬を塗って焼いたもの。福島の厳しい冬に耐えるべく特別につくられました。
内部は郷土博物館となっており、鶴ヶ城や福島の歴史にまつわる資料が展示されています。
鶴ヶ城の季節のイベント
4〜5月:鶴ヶ城さくらまつり
城内で、和太鼓の演奏や子どもたちによるお神輿などさまざまな催しがあります。期間中は、夜に桜と城のライトアップが行われ、幻想的な光景が楽しめます。
9月:会津まつり
9月末には鶴ヶ城周辺で、この地方に伝わる会津磐梯山踊り(あいずばんだいやまおどり)や太鼓や笛を鳴らしながらのパレードなどが催されます。とくに注目なのが「会津藩公行列」と呼ばれる総勢500名の大行列。江戸時代の衣装を着た人々が、鶴ヶ城を出発し市内を練り歩く様子は圧巻です。
鶴ヶ城周辺の観光スポット
茶室麟閣
茶道を完成させた千利休の子・千少庵(せんのしょうあん)が建てたとされる、文化的価値の高い茶室。実際にお茶をいただくこともできます。お茶の料金は1人600円です(お菓子つき)。
茶室麟閣への入園料は200円、小・中学生は無料です。
公式HP:http://www.tsurugajo.com/rinkaku/index.htm
大内宿(おおうちじゅく)
大内宿とは、福島の会津地方の観光スポット。400年ほど前、江戸(東京)と栃木の日光を結ぶ道路上で栄えた宿場町で、今でも400年前の江戸時代の風情を感じさせる茅葺き屋根(※3)の民家が並んでいます。
※3:茅葺き屋根……ススキなどの草を使ってつくる屋根。
公式HP:http://ouchi-juku.com/index.php?English
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