ここは200年前!?那須高原の帰りは江戸時代風「羽生PA」と家族連れも嬉しい「蓮田SA」へ
東京から車で2時間半ほどの高原リゾート・那須高原から、東京方面への帰り道は、限定グルメが楽しめる高速道路の休憩スポットに立ち寄りましょう! 江戸時代の街並みが再現された羽生PA(上り)や、設備の充実した蓮田SA(上り)など、施設ごとに魅力的な特色もあります。好みに応じて休憩場所を選んでみてください。
東京から日帰りで!那須高原ドライブのススメ
那須フラワーワールド(Photo by Pixta.)
浅草、新宿、原宿など、観光客で賑わう東京を観光したら、翌日は自然や動物に囲まれて過ごしてみませんか。オススメは、東京から日帰りで行ける那須高原。車で2時間半ほどの場所にある高原リゾートです。
チューリップやマリーゴールド、コスモスなど1年を通して彩り豊かな花が咲き変わる「那須フラワーワールド」、ハリネズミやヒツジなどの可愛い動物が魅力の「那須高原 南ヶ丘牧場」、約300頭のアルパカが放牧されている「那須アルパカ牧場」を巡れば、旅の疲れも癒されること間違いなし。
また、夏は避暑地、秋は紅葉の綺麗な観光地としても人気の場所。温泉街もあるので、泊りで訪れても充実した旅になるでしょう。
ドライブ旅行で旅の途中の限定グルメも楽しもう
那須高原の観光スポットは、雄大な自然の中。効率よく巡るために移動手段は車を選ぶとよいでしょう。時間を気にせず遊べるだけでなく、移動中の休憩ポイント、高速道路にあるサービスエリアとパーキングエリア(以下、SA、PA)に立ち寄れば、限定グルメや周辺地域のおみやげも楽しめます!
高速道路では、東京に向かう道を「上り」、東京から離れていく方面を「下り」と呼びます。今回は那須高原から東京方面に向かう「上り」にある、立ち寄るべきSA、PAを紹介します。
江戸時代にタイムトリップ!?隅々まで歩きたくなる「羽生PA(上り)」
そもそもPAは、高速道路を走るドライバーのための休憩処。一休みできる簡単なテーブルや食事処が用意され、ドライバーも長くは滞在せずに出発する人がほとんど。しかし、羽生PA(上り)へ立ち寄ってみると……
目に飛び込んでくるのは、時代を感じる建物の数々!
まるで時代劇のセットのような建物が並んでおり、昔の日本へタイムトリップしたよう。ここはテーマ型PA「鬼平江戸処」といい、今から約200年前の江戸時代を舞台にした日本の小説『鬼平犯科帳(おにへいはんかちょう)』をコンセプトに作られているのです。
数ある日本のPAでも、江戸時代の街並みが再現されているのはここだけ。
外観はもちろん、施設内もまさに江戸時代。フードコートには小説に出てくる店や、江戸時代から続く老舗などコンセプトに合ったこだわりの店舗が集まっています。江戸時代の雰囲気を、食事とともに楽しみましょう!
麺が一本850円?ここだけの名物「一本うどん」
フードコートの一番端にある「軍鶏(しゃも)鍋 五鉄」は、小説に登場する店舗を再現したもの。東京・人形町にある1760年創業の老舗店「玉ひで」がモデルといわれているため、こちらの店舗で販売しているメニューは玉ひでの監修を受けています。
名物は、開発に3年もの歳月を費やした「一本うどん」(税込850円)。厚さ約1センチメートル、長さ約55センチメートルの大きなうどんの麺に、温泉卵とネギが添えられて提供されます。
麺はしっかりとした歯ごたえ。スープは甘く、鶏料理で用いられる甘たれの味に似ていました。たれが十分に染みた麺に卵をからめて食べると、濃厚な味を楽しめます。
江戸時代から続く甘味。船橋屋の「くず餅」
日本の和菓子・くず餅で有名な「船橋屋」も出店。くず餅とは、乳酸発酵した小麦澱粉で作られた食べ物のこと。大豆を焙煎して挽いたきな粉をまぶし、黒蜜をたっぷりかけて食べるのが、くず餅のスタンダードな食べ方です(持ち帰り:税込422円~、店内飲食:税込430円~)。
車の中でも食べやすい、串刺しのくず餅は羽生PA(上り)限定。定番人気は、たっぷりのこしあんに黒蜜がかかった串くず餅(写真右・税込294円~)です。なめらかな舌触りが癖になります。
写真中央のいちごみるく味と、写真左のごま味は期間限定商品。季節によってずんだ(※1)や桜あん、栗、芋などさまざまな味が出るそう。訪れた際にはチェックしてみてくださいね。
※1:ずんだ……枝豆をすりつぶして作ったペースト状の食べ物。
すぐに食べきりたい方には「お好みたい焼き」
はみ出るほどに具が詰まった「お好みたい焼き」(税込220円)は、簡単に軽食を取りたいときにぴったり。たい焼きの具は本来あんこがベースですが、ここではキャベツ、ベーコン、紅ショウガなどが入り、お好み焼きのような味が楽しめます。施設の外の店舗「人形焼 文楽焼本舗」で販売しています。
歩くだけでも楽しい施設と、長年愛されてきた日本食にアレンジが加わった商品が揃う羽生PA(上り)は、レジャーも兼ねたPAです。ぜひ訪れて昔の日本を体験してみましょう。
設備が充実!子どもの休憩、情報収集に便利な「蓮田SA(上り)」
家族で旅行中の方や、道路情報が気になる方は蓮田SA(上り)での休憩がオススメ。ベビーケアルームや子どもが遊べるキッズスペース、インフォメーションセンターが用意され、主要な案内板には多言語表示も備わっています。
また、コンビニやスターバックスもあるので、コーヒーやガムなど、運転中の眠気覚ましグッズも買えますよ。
「旬撰倶楽部」で東日本のおみやげまとめ買い!
蓮田SA(上り)は、仙台、福島、青森などの東北地方や、日光を始めとした関東地方の観光スポットから東京へ向かう、東北自動車道の休憩スポット。そのため施設内のおみやげ処「旬撰倶楽部」には、東北地方や埼玉県、栃木県の名物が数多く揃っています。
たとえば、那須高原のおみやげで定番人気の「御用邸チーズケーキ」(写真左・税込1,350円)。数種類のクリームチーズを用いた手作り品で、とても濃厚な味わいです。
また、蓮田SA(上り)は埼玉県にあるSA。埼玉県の名物も見てみましょう。フルーツゼリー「彩果の宝石」(写真中央・税込540円)は、果汁がたっぷり入ったグミのようなお菓子。カラフルな色合いのおみやげです。
写真右の丸いお菓子は、1912年に埼玉県で創業した「菓匠花見」の銘菓「白鷺宝」(税込1,026円/10個入)。白あんを焼き上げ、ミルクでコーティングした味をメインに、コーヒーやお茶、黒ごま味などの定番品と、季節限定品を展開しています。
旅の思い出を日常にも取り入れよう
食べ物だけでなく、日常でも使えるモノのおみやげもいかがでしょうか。蓮田SA(上り)では、綿素材の厚手生地で、パラフィン加工した「帆布」を用いた商品が特徴の日本ブランド「日乃本帆布(ひのもとはんぷ)」も出店しています。
店舗の一角には、忍者やけん玉、折り鶴など日本の文化が感じられるデザインのピアスやイヤリングもありました。旅の記念に、自分自身へのプレゼントとしてもいいですね。
限定グルメも忘れずに!
フードコートにはとんかつ定食、親子丼やうどんなど、お腹を満たすメニューが揃っています。カウンター席に電源があるのも嬉しいポイント。食事をしながらスマホの充電も可能です。
蓮田SA(上り)限定メニューを食べたい方は、「せたが屋」の「深谷ネギチャーシュー平打ちラーメン」(税込1,000円)をどうぞ。
平たい太麺と濃厚スープの上に、ピリッとした辛さの味付けがされた埼玉県の名産「深谷ねぎ」がたっぷり乗ってボリューム満点。一口サイズのチャーシューもトッピングされています。
おでん専門店「日本橋 一平」でもオリジナル商品を提供。魚のすり身に卵白と玉ねぎを加えて作られた揚げかま串「ふあふあ串」は、やわらかい食感とやさしい味わいが特徴の人気商品。ほかにも、たこと生姜が一緒に練り込まれた「たこ生姜串」や、海老とチーズ入りの「海老チーズ串」など6種類を販売しています。
購入する時は、ぜひ「お出汁付き」(串とセットで税込430円)で。こんぶとかつおで取られた出汁の味が、おいしさをさらに引き立てます。
楽しい旅の締めくくりに、SA、PAを目指そう
観光スポットとしても楽しい羽生PA(上り)と、実用的な蓮田SA(上り)。どちらも休憩だけではない魅力が詰まった施設です。ドライブ旅行の最後の目的地として、SA、PAも計画してみてください。
Written by Miho Moriya
Photos by Karin Hirokawa
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