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宮城県・仙台のオススメスポット12選。観光プラン、グルメ、アクセス紹介
都会と自然の2つの顔を合わせ宮城県仙台市は、歴史や文化に触れられるだけでなく、大自然を満喫できる贅沢な観光スポットです。本記事ではオススメ観光スポット、モデルルート、東京から仙台までのアクセス、市内の交通などをご紹介します。
東北地方の玄関口・仙台
Picture courtesy of 宮城県観光課
日本の東北地方に位置する宮城県仙台市は、東北地方でもっとも人口が多い都市。この地域の政治・経済・文化の中心です。
郊外には温泉地「秋保(あきう)温泉」や「作並(さくなみ)温泉」、また電車で約30分ほど行くと日本三景のひとつ「松島」にも行けます。東北地方の玄関口にもなっているため、観光の拠点にもオススメ。
Picture courtesy of 宮城県観光課
都市の歴史は、戦国時代の大名・伊達政宗(だてまさむね)が1600年に仙台城を築城したことに始まります。人気の武将で、ゆかりの地を訪れる人が後を絶えません。仙台市内には今でも、伊達政宗にまつわる寺社仏閣が残っています。
牛たんやずんだ餅といった名物もあり、グルメ旅にも最適。そんな仙台を存分に味わってもらうため、本記事では仙台でやるべきこと、スポットを紹介します。
目次
寺社仏閣を巡る
┗1.瑞鳳殿
┗2.大崎八幡宮
┗3.仙台城
グルメを堪能する
┗4.牛たんなら「味の牛たん喜助」
┗5.ずんだスイーツには「お茶の井ケ田 一番町本店」
ショッピングや散策を楽しむ
┗6.アーケード街
┗7.仙台光原社
┗8.定禅寺通り
┗9.せんだいメディアテーク
┗10.仙台朝市
ひとあし伸ばして温泉へ
┗11.秋保温泉
┗12.作並温泉
仙台のモデルルート
┗松島観光も堪能するなら1泊2日~
┗市内観光×温泉は2泊3日~
仙台の気候と適した服装
イベント情報
東京から仙台駅へのアクセス方法
市内観光に便利なお得切符
寺社仏閣を巡る
1.瑞鳳殿
瑞鳳殿(ずいほうでん)は、伊達政宗を祀る霊廟(れいびょう)です。政宗の死後翌年、1637年に建てられました。色とりどりの華やかな装飾は、当時の文化の特色を色濃く残しています。
参道は木々に囲まれ神聖な雰囲気。梅雨の時期にはきれいなアジサイ、秋には紅葉、冬は雪景色と、四季折々の景色も楽しめる場所です。
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2.大崎八幡宮
1607年に、伊達政宗によって造営された神社。神社の建築様式のひとつで、現存最古の権現(ごんげん)造りが特徴です。権現造りとは、本殿と拝殿の間に「石の間」と呼ばれる幣殿があり、三殿一体となっている様式のこと。国宝にも指定されています。
また、めずらしい青色のだるま「松川だるま」も売っています。青色は空と海を表現し、自然豊かな仙台の風景をだるまに表したそうです。
3.仙台城
Picture courtesy of 宮城県観光課
別名「青葉城」ともいわれる伊達政宗の居城があった場所。東と南を断崖に囲まれた天然の要塞です。建物は焼失してしまい、当時の姿を残すのは石垣のみになってしまいました。
しかし城跡からは仙台市の街並みや太平洋が一望でき、必ず訪れたいビュースポット。伊達政宗の像もあるので、仙台観光の定番スポットにもなっています。
時間帯によっては、伊達政宗を始め、歴史上の人物の衣装を着たおもてなし集団「伊達武将隊」のメンバーがパフォーマンスをしている時も。訪れた際には探してみてくださいね。
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グルメを堪能する
仙台はグルメの街としても有名です。牛たん焼き発祥の地としても知られ、市内には至るところに牛たんを扱う食事処があります。
また、イクラとサケがご飯の上に乗った、宮城県の郷土料理はらこ飯(写真右上)や、お酒のおつまみにぴったりの笹かまぼこ(写真左下:※1)など、魚を使った食べ物も有名。
東北地方の名物ずんだを使ったアイスや和菓子など、スイーツも楽しめます。
※1:笹かまぼこ……魚のすり身を使った練り製品のひとつ。
4.牛たんなら「味の牛たん喜助」
「仙台の絶品グルメ!「味の牛たん喜助」で外せない料理4選」より
仙台に来たら外せない料理が牛たん定食。牛たん焼き、麦めし、テールスープ、お新香(※2)の4種類がセットになった定食です。牛たんは弾力性があり、歯ごたえのよい噛み心地。噛んでいると口の中に旨味が広がります。
店舗によって味付けや焼き加減が異なるので、何店舗か足を運んでみましょう。仙台市内に7店舗をもつ「味の牛たん喜助」では複数種類から味付けが選べます。他言語メニューも用意してあるので、必要な方はスタッフに声をかけてみてください。
※2:お新香(おしんこ)……野菜を調味料に一定期間漬けたもの。あっさりした味のため、濃厚な味の食べ物やメイン料理のサイドメニューに用いられている。
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5.ずんだスイーツには「お茶の井ケ田 一番町本店」
「仙台スイーツとお茶を堪能!「お茶の井ケ田」一番町本店」より
ずんだスイーツも必ず食べてもらいたい一品。ずんだとは、枝豆をすりつぶして作ったペースト状の食べ物のこと。定番のずんだ餅に加え、ずんだシェイクやずんだパフェなどさまざまな料理に使われています。
「お茶の井ケ田 一番町本店」では、オリジナルの大福「喜久福(きくふく)」のずんだ味も販売。ほか仙台駅では「ずんだ茶寮」でずんだシェイクを販売しています。
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ショッピングを楽しむ
6.アーケード街
仙台駅周辺には6か所のショッピングアーケードがあります。車を気にせず、また雨の日でも傘をささずに歩けるので便利。飲食店だけでなく、100円ショップやドラッグストアなどおみやげ探しにぴったりのチェーン店もあるので、買い物に便利です。
「クリスロード」には、お店に挟まれて寺院も。商売繁盛・家内安全を祈願する三瀧山不動院です。山門をくぐると仲見世が4軒。商店街から別世界に入ったような気分になります。
また、不定期でマルシェが開かれていることも。ぜひ散策をしてみてください。
7.仙台光原社
「「仙台光原社」ーー職人の愛情が詰まった手仕事品のお店」より
ハンドメイド商品が好きな方は、「仙台光原社」へ訪れてみてはいかがでしょうか。日本各地で作られた陶器や染物、東北地方で発達した刺繍法「こぎん刺し」で作られたポーチなど個性的な商品をたくさん販売しています。
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8.定禅寺通り
Picture courtesy of 宮城県観光課
定禅寺通りは、仙台駅から2駅の「勾当台公園(こうとうだいこうえん)駅」すぐにある、ケヤキ並木の大通り。中央の遊歩道を囲むようにケヤキ並木が植えられており、春は新緑、秋は紅葉、冬は輝くイルミネーションで彩られ、訪れた人を楽しませてくれます。
周辺にはカフェやギャラリーなどもあるので、アートを楽しんだり、飲み物を買って散歩道を歩いたりと、ゆっくりした時間が過ごせますよ。
9.せんだいメディアテーク
定禅寺通りにあるガラス張りの建物で、ギャラリー、図書館、映像センター、目や耳の不自由な方への情報提供など、メディアに関連した活動を支援する施設です。
1Fはとても広々とした空間。伝統工芸品やアート作品を扱うショップや、オムライスやカレーなどのご飯、ワッフル、ケーキなどのデザートも楽しめるカフェが入っています。
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10.仙台朝市
Picture courtesy of 宮城県観光課
仙台駅から徒歩5分の道路沿いに出店される、仙台朝市。新鮮な魚介や野菜、果物などが販売されており、「仙台の台所」とも言われています。また、コロッケなどの揚げ物屋も開いているため、食べ歩き散歩にもぴったり。
"朝市"という名前ですが、商店街のような雰囲気の場所。営業時間は8:00~18:00頃まで、日曜、祝日はお休みです。
ひとあし伸ばして温泉へ
11.秋保温泉
Picture courtesy of 宮城県観光課
古くから歴史のある秋保(あきう)温泉。6世紀頃に当時の天皇が治癒に訪れ、数日で全快したことから「名取の御湯」とも呼ばれるようになりました。独特な景観が美しい峡谷「磊々峡(らいらいきょう)」や、幅6メートル、落差55メートルある「秋保大滝」など、大自然を満喫できるスポットも魅力です。
仙台駅からはバスや電車を使って30分~1時間程度です。宿泊する温泉宿によっては、仙台駅から宿の無料シャトルバスも出ているので調べてみましょう。
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12.作並温泉
Picture courtesy of 宮城県観光課
肌にやさしい泉質をもつ作並温泉は、美女づくりの湯として人気のある場所。試飲サービスもある「ニッカウヰスキー仙台工場」、段になって流れる滝が美しい「鳳鳴四十八滝(ほうめいしじゅうはちたき)」、など近くには観光スポットも充実しています。
おみやげを買うなら、伝統工芸品「作並こけし」を作り続けている工房「平賀こけし店」はいかがでしょう。昔ながらの表情をしたこけしから、現代風にアレンジされたユニークなものまでさまざま。多くのこけしの中から、好みの表情を探してみてください。
仙台のモデルルート
松島観光も堪能するなら1泊2日~
仙台に訪れたら、人気観光地「松島」へも足を延ばしましょう! 松島は、湾にうかぶ島々の美しい景色で有名な観光地。遊覧船も運行しており、クルージングが楽しめます。
国宝・瑞巌寺(ずいがんじ)や庭園のきれいな円通院、散策が楽しい福浦島など観光スポットもたくさん。しっかり回るなら1日は欲しいです。
仙台駅から電車で約30分なので、日帰りでも大丈夫。ですが秋になると紅葉のライトアップや松島湾に浮かぶきれいな月が見えるので、季節によってはプラス1泊しても楽しいですよ。
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市内観光×温泉は2泊3日~
仙台市内は、寺社巡りやショッピングなら基本的に1日あれば大丈夫。観光に便利なバス「る~ぷる仙台」を使えば、効率よく主要な観光地を巡れます。
秋保温泉や作並温泉へ行く場合は、仙台で1泊したあとに移動し、温泉宿でもう1泊するのがオススメ。温泉街でゆっくり過ごしましょう。
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仙台の気候と適した服装
仙台の平均気温は、東京と比べると3~4度低く、1・2月は1.4度、4月に入ると12.5度、7月の暑い時期は25度前後です。
夏は、海からの風の影響で過ごしやすく、最高気温は30度にいかない年が多く、半そでや風通しのよい服装を用意しておけばよいでしょう。日差しは強いので日焼け対策をしておきましょう。
冬は、緯度のわりには寒さは厳しくなく降雪量も少なめです。しかし1、2月は最低気温がマイナスになることもありますので、ブーツや手袋、マフラーなど防寒対策は欠かせません。
春は5月に入っても肌寒く感じる日があるので、羽織物を持っておくと安心です。例年11月頃からコートやジャケットが必要になってきます。季節に合わせた準備をして、風邪をひかずに観光を楽しんでくださいね。
※温度は気象庁HPの2018年参考
イベント情報
5月:仙台・青葉まつり
Picture courtesy of 宮城県観光課
青葉まつりは、毎年5月の第3日曜日とその前日に行われる、仙台に春を知らせるお祭りです。街中にお囃子(はやし)が鳴り響き、その音に合わせて伝統的な「すずめ踊り」が演舞されます。
戦国時代の衣装に身をまとった人々が列になって歩く伊達時代行列も見どころです。
公式HP:http://www.aoba-matsuri.com/
8月:仙台七夕まつり
Picture courtesy of 宮城県観光課
毎年8月6~8日に開催される夏の風物詩。伊達政宗が仙台城主だったころから続いており、仙台駅前から中央通り、一番町どおりのアーケード街まで豪華な七夕飾りが飾られます。
定禅寺通り近くの勾当台公園市民広場ではイベントも開催されているので、この時期に訪れたら足を運んでみましょう。
公式HP:https://www.sendaitanabata.com/
12月:SENDAI光のページェント
Picture courtesy of 宮城県観光課
毎年12月中旬~下旬は、1キロメートル続く定禅寺通りのケヤキ並木が光り輝く季節。
SENDAI光のページェントでは、約60万個の電球がケヤキ並木に施され、冬の夜空を温かく華やかな雰囲気に彩ります。
公式HP:http://www.sendaihikape.jp/
東京から仙台駅へのアクセス方法
早く行くなら、新幹線
東京駅から仙台駅へは、主に2種類の東北新幹線「はやぶさ」と「やまびこ」を覚えておくといいでしょう。
東北新幹線 | 所要時間 | 料金 |
はやぶさ(こまち:※1) | 1時間30分程度 | 11,200円 |
やまびこ | 2時間~2時間30分程度 | 10,370円 |
※1:主にはやぶさと連結して運行。途中で行先がわかれます。
ほかにも「はやて」と呼ばれる、はやぶさの次に早い新幹線もありますが、臨時列車なのであまり見かけることはありません。
東北新幹線は「JAPAN RAIL PASS」の対象なので、もっている方にはオススメの移動方法です。
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コストを抑えるなら、バス
JRバス東北や宮城交通などが昼夜多くのバスを運行しています。所要時間は平均5時間30分。料金は時期や日によって変動があり、およそ2,000円から8,000円です。
高速バス・夜行バスで仙台に行こう!お得なチケットはこちら!
市内観光に便利なお得切符
観光に便利なバス「るーぷる仙台」
レトロでお洒落な「るーぷる仙台」は、仙台市中心部の瑞鳳殿(ずいほうでん)や仙台城跡などの観光スポットを結ぶ巡回バス。
平日は20分間隔、土・日・祝日は15分間隔で運行しており、料金は1回乗車が260円、1日乗り放題の「るーぷる仙台一日乗車券」が620円、るーぷる仙台に加えて地下鉄南北線、東西線も利用可能な「るーぷる仙台・地下鉄一日乗車券」が900円です。
一日乗車券には割引特典もついているので、観光にはとてもお得。仙台駅西口バスプール案内所や、沿線の施設やホテルなどで購入が可能です。
電車、バスが2日間乗り放題「仙台まるごとパス」
特定エリアのJR、仙台市営地下鉄、市営バス、仙台空港鉄道、るーぷる仙台、阿武隈急行(あぶくまきゅうこう)の定められたフリーエリア内が2日間乗り放題になるパス。仙台空港から使え、るーぷる仙台にも乗れるうえに割引特典もついています。料金は2,670円。
フリーエリア内には松島のほか、山形の山寺(立石寺)や、作並温泉(さくなみおんせん)、秋保温泉(あきうおんせん)も含まれています。エリア内にあるJR東日本の主な駅のみどりの窓口、びゅうプラザ、仙台空港駅の券売機などで購入が可能です。
終わりに
仙台をメインに楽しんだら、ここを拠点に東北観光もオススメです。世界遺産のある平泉や、山形県の山寺、蔵王など。仙台を拠点に、ぜひいろいろな場所を訪れてみてください。
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元記事執筆:ニコ